センモウヒラムシとは、暖海産の多細胞動物。1mmくらいの平べったい生き物で、とても単純な体のつくりが特徴。
概要
長らく、平板動物門に属する唯一の生物が、センモウヒラムシ(Trichoplax adhaerens[1])とされてきた。これを単型(Monotype)という。
しかし、最近は以下を含めて計3種が記載されている。遺伝子解析によると数10種以上の隠蔽種の存在が示唆されている。
- Hoilungia hongkongensis[2] : 香港産。Trichoplax adhaerensとの外見差はない。
- Polyplacotoma mediterranea[3]:地中海産。2019年に発表された。10mmを超える巨大種。枝分かれした外見が特徴。
分子系統学的な解析ではクラゲなどの刺胞動物に近いという説が有力。エディアカラ生物群のディッキンソニアの子孫では?という説もかつてはあった。
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関連項目
脚注
- *Zoologischer Anzeiger
- *Comparative genomics and the nature of placozoan species
- *Polyplacotoma mediterranea is a new ramified placozoan species: Current Biology
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