プラチナバンドとは、日本の携帯電話通信に於ける700~900MHz前後の周波数帯の電波のことである。
概要
プラチナバンドは高周波数帯の電波(1.5GHz~2.5GHz)帯の電波と比べると飛距離が長く、建物等への浸透性が高い。そのため、ビルの谷間や山間部では高周波数帯よりも繋がりやすいのが特徴。
既にNTTドコモ・KDDIが800MHz帯を押さえていることから、希少価値のある帯域の意味を込めてプラチナバンドと呼ばれている。
総務省の研究会(電波利用料制度に関する専門調査会)では、「ゴールデンバンド」と呼んでいる。
各社の動向
NTTドコモ
NTTドコモでは800MHz帯をW-CDMA(FOMAプラスエリア)とLTE(Xi)で使用。800MHz帯のLTEは2012年11月から開始しており、2013年以降発売の殆どのモデルは800MHz帯LTEに対応している。2014年には700MHz帯でのLTEを開始する予定。
KDDI
KDDIは古くから800MHzを上手くやりくりしており、CDMA2000 1X WINとLTE(au4GLTE)で使用。800MHz帯LTEは2012年11月から開始。2014年には700MHz帯でのLTEを開始する予定。
ソフトバンク
ソフトバンクでは2012年7月から900MHz帯でW-CDMAでの使用を開始。800MHz帯は電電公社(現NTTドコモ)とIDO・第二電電連合(現KDDI)に1980年代に既に制圧されており、現在のソフトバンクの前身であったデジタルホン、後のJフォン、ボーダフォンへと至るグループには1.5GHz・2.1GHzという高周波数帯しか使えなかったこともあり、ソフトバンクにとっては900MHz帯の獲得は悲願でもあった。しかし、高速通信部門に関しては1.7GHz帯でイーモバイルLTEローミング、1.8GHz・2.1GHz帯でLTEを、2.5GHz帯でAXGPでのサービスを行っており、900MHz帯でのLTEサービスは2014年以降に大きくズレ込む見通しとなっている。
イーモバイル
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関連項目
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