七並べとは、トランプゲームのひとつである。プレイ人数は通常3~5人。
概要
使用カードはジョーカーを除いた1組52枚。これを1枚ずつ配りきる。全員にカードが行き渡ったら各自、7のカードがあれば表向きに場に出す。
この4枚の7を中心に同じスーツの列を作っていくので、予め広いスペースをとっておく事をお勧めする。
順番は一般的なトランプゲーム同様に親の左隣から始める事が多かったが、最近は特定のスーツ[1](大抵ダイヤ)の7を握ってた人から始めることも少なくは無い。
順番が回ってきたら、手札の中から出せるカード(既に出てるカードの両隣が出せる)を1枚出すか、パスする。
出せるカードを持っていながら故意にパスる事もアリだが、回数制限(大抵3回まで)があり、それを破らざるを得ない状況になった場合は失格になる。失格になった人の手札はとびとびに場に並べられるが、あくまでも7方面からしか出せない。
手札を出し切って上がった順に1位、2位……と順位が付く。 失格の場合は早く墜ちた順にビリ、ブービー……と付く。
ローカルルール(の一部)
以下に例を示すが、必ずしもこのとおりでないこともある。
- ジョーカー
- ローカルルールとして、ジョーカーを1枚入れる場合がある。ジョーカーは手札と場札がひとつ飛びの時、ジョーカーとセットで出せるようにするというモノ。
例えば、8が止められてて、手札にジョーカーと9が有れば纏めて出せる。8の代わりに出したジョーカーは、本来の8と交換される(強制または任意)。
ジョーカーは単体で出すことが出来ないので、手札がジョーカー(と場札に繋がってるカード)だけになると\(^o^)/オワタ なおパス切れ撃沈よりも優先されてビリ確定。 - トンネル
- あるスーツのAが出ると、そのスーツは8側から出せなくなり、K側から出すことになるルール。
逆に、Kが先に出たら、6側が出せなくなり、A側から出すことに。
8止めハメ対策ルールであり、Kが出て8止めてる奴プギャーm9(^Д^)なんてことにならない様に気をつける必要がある。
殺しの七並べ
七並べの派生ルールで、基本的なルールは七並べと同じだが、カードを場に出せる条件と、カードの死という概念の存在があるのが、それとは異なる。以下、上からスペード(S)・ハート(H)・ダイヤ(D)・クラブ(C)の順番に並べるものとして解説する(【図1】)。
【図1】
C K |
C A |
C 2 |
C 3 |
C 4 |
C 5 |
C 6 |
C 7 |
C 8 |
C 9 |
C T |
C J |
C Q |
C K |
C A |
S K |
S A |
S 2 |
S 3 |
S 4 |
S 5 |
S 6 |
S 7 |
S 8 |
S 9 |
S T |
S J |
S Q |
S K |
S A |
H K |
H A |
H 2 |
H 3 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
H 7 |
H 8 |
H 9 |
H T |
H J |
H Q |
H K |
H A |
D K |
D A |
D 2 |
D 3 |
D 4 |
D 5 |
D 6 |
D 7 |
D 8 |
D 9 |
D T |
D J |
D Q |
D K |
D A |
C K |
C A |
C 2 |
C 3 |
C 4 |
C 5 |
C 6 |
C 7 |
C 8 |
C 9 |
C T |
C J |
C Q |
C K |
C A |
S K |
S A |
S 2 |
S 3 |
S 4 |
S 5 |
S 6 |
S 7 |
S 8 |
S 9 |
S T |
S J |
S Q |
S K |
S A |
七並べでは左右(つまりスート)が繋がっていなければカードを場に出すことができなかったが、殺しの七並べではカードが上下左右斜のいずれかに隣接していれば手札のカードを場に出すことができる。例えば、ハートの5を場に出す場合には、七並べではハートの6が出ている必要があったが、殺しの七並べではスペードの4・5・6とハートの4・6とダイヤの4・5・6のいずれかが出ていれば場に出すことができる(【図2】)。
【図2】
S 4 |
S 5 |
S 6 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
D 4 |
D 5 |
D 6 |
そして、上下左右の四方に囲まれたカードは殺されてしまい、また上のスペード・下のクラブ・左のA・右のKは二方または三方に囲まれれば殺されてしまう。例えば、ダイヤの10はハートの10とダイヤの9・Jとクラブの10の4枚が場に出されたら殺されてしまい(【図3】)、クラブの6はダイヤの6とクラブの4・6の3枚が場に出されたら殺されてしまい(【図4】)、スペードのAはスペードの2とハートのAの2枚が出されたら殺されてしまう(【図5】)。殺されてしまったカードを場に出すことはできず、それを持っているプレイヤーはただちにそのカードを自分の手元に置く。状況によっては、自分で自分のカードを殺すという場合もある。なお、KとA・クラブとスペードが繋がるというルールもあり、その場合はスペード・クラブ・A・Kであっても、上下左右の四方に囲まれないと殺せない。例えば、クラブの6はダイヤの6とクラブの4・6とスペードの5の4枚が場に出されたら殺されてしまい(【図6】)、スペードのAはクラブのAとスペードのK・2とハートのAの4枚が場に出されたら殺されてしまう(【図7】)。また、上下左右の4枚だけでなく、斜の4枚も場に揃わないと殺せないルールもある。逆に左右のみ揃ったら殺せるルールもある。
【図3】
H T |
||
D 9 |
D T |
D J |
C T |
【図4】
D 6 |
||
C 5 |
C 6 |
C 7 |
【図5】
S A |
S 2 |
H A |
【図6】
D 6 |
||
C 5 |
C 6 |
C 7 |
S 6 |
【図7】
C A |
||
S K |
S A |
S 2 |
H A |
殺せるカードは常に1枚で、隣接する2枚分の空白があった場合は、どちらか1枚が置かれたら、もう1枚は殺されることになる。なお、2枚以上の空白でも殺せるルールもある。
七並べと同様にパスは3回までで、4回パスをした人は破産となり、すべての手札を本来置くべき場所に置き、その人は失格となる。この時にカードが四方に囲まれれば、そのカードは殺される。なお、パスの回数に制限がないルールや、出せるカードがない場合以外のパスが禁止されているルールもある。
失格者が出た後は、カードが飛び飛びになっている場合が多いが、その場合でもそのカードの上下左右斜に隣接するカードを場に出すことができる。例えば、失格者が最後に置いたハートのQがあり、その回りに何もカードが置かれていなくても、スペードのJ・Q・KとハートのJ・KとダイヤのJ・Q・Kのいずれかを場に出すことができる(【図8】)。
【図8】
S J |
S Q |
S K |
H J |
H Q |
H K |
D J |
D Q |
D K |
プレイヤー全員の手札がなくなった時点で、失格者以外のうち殺されたカードが最も少ないプレイヤーの勝ちである。同数であった場合には、先に手札がなくなったプレイヤーあるいは殺したカードが最も多いプレイヤーの勝ちとなる。必ずしも早く手札をなくせば勝ちになるとは限らないのも七並べと異なる点である。
失格者が複数いた場合は、七並べと同様に失格になった順からビリ、ブービー……となる。こちらは殺されたカードの枚数は関係ない。
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関連項目
脚注
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