加とは、加えるという意味の漢字である。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- (物などを)加える、増加する、効果を及ぼす、勝る、謗る、ますます、その上。足し算。
- 字形
- 力+口による会意。解釈には諸説ある。〔説文解字・巻十三〕には「語、相ひ增加するなり」とあり、言葉を追加する意味で、嘘を言って人を謗る意味としている。白川静は、力を鋤の象形、口を祝器と解釈して、鋤を清めて生産力の増加を祈る儀礼を表すとしている。
- ほかに力を声符とする形声説などがある。
- 音訓
- 音読みはカ(漢音、呉音)、訓読みは、くわえる、くわわる。名のりに、ます・また、などがある。
- 規格
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符・区分
- 加を声符とする漢字に、伽、妿、茄、枷、架、珈、迦、哿、痂、袈、賀、嘉、駕などがある。
- 語彙
- 加圧・加害・加冠・加虐・加減・加護・加工・加算・加持・加湿・加重・加速・加担・加熱・加法・加味・加盟・加養・加齢
- 参考
- 加の草書体が平仮名のかのもとになり、偏の力が片仮名のカのもとになった。
関連項目
- 加 - 減 - 乗 - 除
- カタカナに見えなくもない漢字の一覧
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