劦とは、力をあわせるという漢字である。協のもとになった漢字。刕は別の字。
漢字として
- 意味
- 力を合わせる、(協と通じて)かなう、ととのう。
- 〔説文解字・巻十三〕に「力を同(あは)せるなり。三力に从(したが)ふ」とある。〔玉篇〕には「急なり」とある。
- 古代中国で劦は風の名前としても使われていたようで、〔説文〕は〔山海経・北山経〕から「惟號の山、其の風劦の若し」という句を引用する。なお〔山海経〕の現在のテキストだと「北に雞號の山を望む。其の風、䬅の如し」となっている。甲骨文には東風を劦、⿱劦/口というと記述したものがある。
- 字形
- 力+力+力の会意。力を合わせる意味。力という字がもともとなにを表わしていたのかは諸説ある(力こぶ、鋤、・・)が、劦は三つの力を合わせて協力するという意味であり、協の初文である。ほかには脅骨(肋骨)を並べた象形とする説もある。
- 音訓
- 音読みはキョウ(漢音)、訓読みは、ととのう、かなう。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 部首
- 劦は〔説文〕で部首である。ほかに、協(叶)、𢣢(勰)、恊が属している。
- 声符
- 劦を声符とする漢字には、拹、恊、荔、珕、脇、勰、䬅、脅がある。
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