席とは、座る場所、とくに定められた座る位置のことである。
概要
学校やオフィスでは、座る席が決められていることが多く、その位置に割当てられた机と椅子などの什器を自由に使える。一方、出払う人が多いオフィスでは、スペースの節約のため席を決めていないこともある(フリーアドレス)。
スタジアムや劇場では、席の位置によって見やすさや音の響きが変わるため、S席、A席などと料金設定に差をつけることがある。また交通機関でも席によって料金に差をつけたり、制約を設けたりしてサービスに差を設けることがある。
おめーの席
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漢字として
- 意味
- 敷物、敷物にする、座る場所、会合、宴、(蓆と通じて)むしろ、という意味がある。
- 〔説文解字・巻七(段注本)〕に「藉くものなり」とあり、〔周礼〕から「天子、諸侯の席、黼繡純飾有り」を引用する。〔釈名・釈床帳〕に「席、釋なり。卷くべく釋くべくなり」とある。
- 字形
- 甲骨文ではむしろの象形の字が使われていて、それが席の初文。席は後起の字。席の字形については諸説ある。
- 〔説文〕には「巾、庶の省に從ふ」とある。ほかに庶の省を声符とする形声説(小徐本、段注本)、巾に従い石声の形声説、广+むしろの象形字の会意とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはセキ(漢音、呉音)、訓読みは、むしろ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 席を声符とする漢字には、蓆、などがある。
- 語彙
- 席捲・席次・席順・席上・席地・席門
異体字
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