桐生祥秀(きりゅう よしひで)は日本の陸上競技選手(短距離走)である。
10秒の壁を最初に打ち破った日本人として歴史に名を残した。
概要
1995年12月15日生まれ、滋賀県出身。
中学校への進学を機に陸上をはじめる。高校は京都の洛南高校に進学したが、グラウンドが狭いためミニハードルを中心に練習を積んだ。高校3年の4月に織田記念陸上で当時の世界ジュニア記録に並ぶ10秒01を記録し注目を集める(が、使用された風向風速計が国際規格に合わず世界ジュニア記録扱いされなかった)。
2014年には東洋大学に進学。3年生の時に迎えたリオデジャネイロオリンピックでは、男子100mでは準決勝進出を逃すものの、男子4×100mリレー(山縣亮太-飯塚翔太-桐生-ケンブリッジ飛鳥)では予選で37秒68のアジア新記録をマーク。決勝ではその記録をさらに更新する37秒60で銀メダルを獲得した。
しかしながら、桐生のほかにも山縣、ケンブリッジ、さらにはサニブラウン・アブデル・ハキームらによる戦国時代の様相を見せてきている男子短距離界。翌2017年にロンドンで開催された世界陸上では、4×100mリレーの日本代表に選出されたものの、個人種目での代表入りを逃してしまう。リレーのほう(多田修平-飯塚-桐生-藤光謙司)では銅メダルを獲得した(※ウサイン・ボルト最後のレースとして注目を集めていたアレ)が、非常に悔しい大会となったのは言うまでもないだろう。
が、その彼がこの直後に大仕事をやってのけることになる。2017年9月9日、福井県営陸上競技場。この日行われた日本インカレの男子100m決勝で、追い風1.8mというコンディションの中、伊東浩司の日本記録10秒00を19年ぶりに更新する9秒98を記録。1983年にカール・ルイスが平地記録で初めて10秒の壁を破ってから34年、桐生は日本人として初めての9秒台スプリンターとなった。
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