記録とは、
- 物事を書き記したもの。または物事や情報を書き記しておく行為。
- 「メモを取る」などとも呼ばれる。(記録する行為)
- 写真、音声や映像、デジタルデータ。
- 保存する行為、保存したそのものを指す場合もある。
- 競技での実績。
- 資料、備忘録。
- …転じて、情報・思い出・歴史・記憶の類語と同じ意味で使われることもある。
である。
概要
私見コメント、感じたもの、使用法、製造法、保管場所、実験結果や経過の記録、パスワード、ネタやアイデア、会話内容、思い出、万が一にも絶対に忘れては困る事象や情報などを、見返したり忘れてしまった時や、情報素材として使用する、人に教える(継承させる)際など、後に使う機会が来る時のために備えて作られる場合が多い。
よく使う英単語や英会話のフレーズなど、など、要点を自分なりに分かりやすくまとめたものも広義の記録と言える。…また逆に、後世や後輩の為に他人の残したそれらを言う。
人間の記憶は曖昧なものなので、いくら重要な事であっても時間経過などで大半の情報を容易に忘れてしまう。大まかには覚えている事も多いが、なぜ、どうすればそうなる、例外的な処置といった細部を忘れてしまい、事後的に再現しようとした際に苦労する場合も多い。自分自身で一度経験した事ならまだしも、人づてで聞いた人はほとんど暗中模索を余儀なくされる。
近年は記憶媒体の小型化によって小さなUSBメモリでも市民大量の個人情報が持ち歩けるなど、便利になった反面紛失・盗難された際のリスクが莫大という問題もある。[1]
- 単純に備忘録として書き残される事も多い。
- 職人など、本人が亡くなってしまい技術が完全に途切れる事を防ぐためのも用いられる。
- 機密性の高い「社外秘」「個人情報」などの記録もあり、丁重な取り扱いが望まれる。
- 日記などは思い出のほか、いつ何をした、購入したなどの情報にもなる。
- 時代や歴史の記録、後世に残すものとして、日々世界中の様々な風景やイベントが記録されている。
- 内容によっては、メモ帳や小さな紙きれひとつでも「記録」になりうる。
- 記録したものをインターネット上で広く頒布・公開する場合も多い。
- 個々の知識記録を持ち寄ったニコニコ大百科なども大きな記録の一種とも言える。
- スパイ、産業スパイなどは相手国や相手企業の記録情報を手に入れるのが目的。
もちろん記録する物自体が間違っていた(誤字脱字や勘違い)した場合は効果半減どころか逆効果になってしまう場合がある。
記録した情報として、単純に「情報」の事を指す場合も多い。
ただし記録する行為とは特性が大きく異なる。(→情報)
不正摘発・防犯用途
録音・録画など。(記録機材は後述)
いじめ、ブラック企業、ブラックバイト、パワハラ、悪質クレーマー、モンスターペアレント、危険運転、詐欺、恐喝、賄賂や癒着といった、もはや書ききれない各種不正や犯罪、実情を暴き世に知らしめるための重要証拠、またそれを予防するための牽制としても活用できるので覚えておいて損はない。 …詳細は各種関連項目参照。その他、不倫や浮気の証拠記録にも使われる。
十分な証拠情報があれば、裁判や捜査も非常に有利にスムーズに進む。
たまに大学の悪徳理事長や悪徳業者、経営者、教師、教育委員会、役場、政治家の不祥事が起きた際、こっそり録音されていた悪の組織でしか聞かないような発言がテレビで公開されるのは見たことがあるはず。不審な痕跡や頻繁なイタズラがあったため小型カメラを仕掛けていたらまんまと引っ掛かった映像もよくある。
当然向こう側は隠蔽や証拠隠滅を図ってくるため、言葉巧みに預かろうとしても渡してはならない。
必ずコピーしたものをバックアップとして取っておこう。
都合の悪いものは「偶然紛失した」「処分してしまった」「だから問題は存在しません」で済ませるのがこの国である。(いじめのアンケートなど)後述のバックアップも活用されたし。相手は罪悪感の刺激・泣き落としなども行うが、他人の安全や人権を軽視したり多額の利益を横領するような極悪人に改心を期待してはいけない。(何とでも言える点は"焼き土下座"の項目が詳しい)
犯罪でなければ警察は動かなかったり、人手不足で24時間張り付く事はできない。
証拠収集などは探偵などに依頼するのもひとつの手。(→探偵)
録音しておくと便利
厄介な人間と会話する際や、犯罪・トラブルに巻き込まれている・可能性がある場合や、面接や就職活動、接客業務の際に録音装置を懐に忍ばせておくのも賢い方法である。「そんな事は言ってない」としらばっくれる人間も多く、「録音しておけばよかった」と後から気付いても遅い。
(→パワハラ、ブラック企業、クレーマーなど)
広く公表してみた
一長一短あるが、SNSやYoutubeなどで不正や悪事を広く公開すると不正を認めなかった経営者や教育委員会などが逃げ場がないと観念し、一転平謝りし始めるケースも多い。(謝罪だけして責任や対策を有耶無耶にするパターンもある)
その企業や業界にいる人が裏の実情をバラしまくり、搾取状況をまとめた記録を親切丁寧に分かりやすくグラフにまとめて公開した結果、業界が「最近は人手不足が加速して困る」と問題解決を棚上げしたまま何か言ってるパターンもある。搾取をやめて労働環境改善すればいいのでは。
…逆に他人が摘発する以前にバカッターなど、本人自身が犯罪など問題のある記録を公開して自爆・炎上してしまう例もある。「限られた人しか見てないと思った」…無知とは怖いものである。
予防・牽制
問い合わせをする際、「この通話は録音(記録)されています」と自動音声で軽く流れるが、これがあるだけで悪質なクレーマーが激減する有効な牽制である。
「監視カメラ作動中」とデカデカと貼り付け、あちこちで死角無く監視カメラが目を光らせていればイタズラや犯罪を起こす気も失せやすい。(悪事が記録されてしまうため)
購入記録であるレシートの確認を怠ってしまい、クレーマーが(500件以上)調子に乗りまくった事例もあるため、小さな紙切れだからとバカにできない。(→クレーマー)
記録機材
身近なものではノート、メモ帳、パソコンやスマホ内のデータとして記録保存される。
写真撮影やカメラが高価だったり、現像が必要だった昔と比べて現在は誰でもカメラ付き携帯で気軽に撮影できるなど、記録に対する敷居は大きく下がっている。大量のフィルムを持ち歩く必要がなく、薄いSDカード一枚でも膨大な量の写真や長時間動画が撮れるようになったのも大きいといえる。
- 記録道具としては、カメラによる写真・画像・動画、ICレコーダーによる録音などが挙げられる。
- 監視カメラ・防犯カメラは重要施設や防犯のため数多くの場所で設置されている。
- ガンカメラなど、軍用航空機など作戦中の行動に問題がなかったか自動記録を行うものがある。
- ウェアラブルカメラなど、身体に取り付けて使用者の視点や表情を記録するものもある。
- 白黒テレビ時代の記録映像であっても「光の性質の情報」としては記録されているため、後にカラー映像にする事が可能な場合もある。
- バッテリー式で屋外での設置を目的とした「トレイルカメラ」もある。配線を必要としない監視カメラのようなもので、野生動物や屋外における防犯に利用できる。小型ながら風雨に対する強い耐久性を持つ。
- 時計やボールペン、ライターに偽装した証拠記録目的のカメラやICレコーダーもある。
- 肉眼では認識できない赤外線照射によって夜間・暗所でも(画質は劣るが)十分に撮影可能なものも多い。
記録する部分(記憶装置など)で言えばレコード、フィルム、カセットテープ、ビデオテープ、フロッピーディスク、MD、SDカード、USBメモリ、HDD…など非常に多岐にわたる。
ただし特に小型軽量なものは、盗撮などに悪用される場合も多い。
記録の寿命
保管状況によって記録媒体や内容は劣化・消滅していく。
書籍などは温度・湿度・紫外線・害虫(食害)、カビ、水没で少し劣化しても内容は読めなくはないが、スマホやパソコンのデリケートな記憶媒体は読み込みが不可能になる事も珍しくない。(軽度の場合は業者に依頼することで復元できる場合があるが万能ではない)
かなり昔の記憶媒体のものは、別媒体へのバックアップが望まれる。複数へのバックアップや別々の場所に保管するといった対策があればなおよい。(銀行などは時間をかけて毎日行っている)
…CDなどはおおむね寿命が10年と言われていたが、保管状況が良かったのか追記編集者のCDで試してみたら普通に読み込めた。だが今後は読み取りづらくなったり、読取不可能になる可能性もある。もちろん記録したノートやCDが家ごと火災に遭ったり、災害・事故等のトラブルで焼損・破損してしまえば読取はほぼ不可能になるのは言うまでもない。
ピラミッドにある古代の壁画、古代文字(ヒエログリフ)など、石を彫り込んだものは非常に劣化しづらいため、現代でもほとんどそのままの形で残っている最強の保存方法である。(ただし大きくかさばり場所を取るといったデメリットはある)
意図的に記録を壊すもの
前述のとおり、大事な記録は残しておくものだが、場合によっては望ましくない場合がある。
パソコンや記憶媒体自体を廃棄する際にはHDDなどを破壊しておかないと、悪意ある人間が持ち去って中のデータを復元する事も可能な点に注意されたい。メモ帳などは一旦全部消してから「上書き保存」すると、万が一にデータを復元しても空っぽのデータしか読み込めないという裏技もある。(HDDを破壊せずとも、復元による悪用を防ぐ手段としては有効)
自分に万一の事があった場合、時間経過やパスワード入力ミスによってエロ画像やアレな動画満載のHDDの中身を自動で消去してくれるソフトもある。心配な方は活用してみよう。
監視カメラ・ドライブレコーダーなど記憶容量が上限に達した場合、古い記録データを消去して自動で上書きしていく方式が多く取られる。(解像度・フレームレート・記憶容量によって異なる)逆を言えば何かあった場合には撮影を止めないと、いずれ上書きされてしまうので注意。(異常時の映像のみ別途に取り置いてくれるものもある)
フィクションにおける記録
- 作品タイトル自体が(仮想的な)記録として物語が始まる場合がある。(××記など)
- 過去の人々や研究者、被害者の残した記録を活用する。
- 作中で集めなくともゲームは進行できるが、日記やファイルアイテムとして、街の異変や研究所や部隊壊滅、怪物に変貌していく様子が残されるものもある。文中にパスワードや仕掛けのヒントが記載されていることもある。(バイオハザードなど)(→かゆうま)
- ゲームによっては敵を倒した数/死亡した数、発砲数、誤射数、撃墜数、クリア数、最高タイム、総プレイ時間といった様々な要素が記録される場合がある。
記録してみる
現代は前述の記録機材の普及によって、何気なく記録を残す事が容易となっている。
街の開発、災害や急病、事故などで風景や身近な人の存在が変わってしまう事は珍しくない。また10年以上前に撮影した写真など、久しく見た記録は曖昧な記憶を鮮明に引き戻し、なかなか味のある思い出である。撮影時間も記録されるため、時間ごとの現在地を後に割り出すことも容易である。
写真をアプリ等の合成・加工で楽しむ人、日記替わりに撮影する人やメモ帳の内容を撮影して活用する人もいるなど、アイデア次第で汎用性が非常に高い。クリエイターの方々には素材としても役立つ。
脳内への記録(記憶)はどうでもいい事は覚えるくせに肝心なことは覚えない。テスト勉強などが良い例であるが、理由はどうあれ重要な情報であると誤認させることで暗記の精度向上は可能である。
→ 記憶(暗記法)
トラブルや、トラブルになりそうな時、困ったら録音、厄介な相手は必ず録音…といった発想を持っておくと後々に助かる。屋外での頻繁なイタズラなどの記録は「トレイルカメラ」が役立つ。小型のICレコーダーは3000円程度から購入できる。
いざという時に備えて、家族や遺族のために保管場所や遺言などを記録しておく手もある。
(遺言、遺品の処分方法、通帳の暗証番号、友人への連絡、葬式はしなくて良いなど)
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
- 日記
- 記憶 / 暗記
- 思い出
- 歴史 / 過去
- 写真 / 動画
- 犯罪
- 陸上
- ギネス
- スポーツ
- アーカイブ
- ニコ生ギネス
- ニコ生アニメアンケートの記録一覧
- 『自分でうpした動画に自分でコメントしまくってみる』の記録
- 探偵
- 情報
- バックアップ
脚注
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