概要
様々な創作作品で登場するが、現実の宗教では「邪神像として作られた像」はさほど存在していない。そりゃ、邪神の像とか作るよりご利益をくれそうな普通の神の像を作る方がいいよね。
そもそも、「荒ぶる神」「破壊神」「トリックスター」などといった必ずしも「善き神」と言い難い神が登場する神話は多いが、「邪神」すなわち「邪悪そのもの」な「神」の存在を設定している神話自体が少ない。邪悪でしかない存在は「神」と言うより「悪魔」や「怪物」といったカテゴリーに入れられていることが多い。ゾロアスター教のアンリマンユなどは邪神と言えるかもしれないが。このあたりのさらに詳しい論議は「邪神」の記事を参照されたい。
ただし、そもそも「善悪」「正邪」の価値判断は絶対的な尺度が存在せず、割と主観に左右されるものである。よって、とある神を「邪神」とみなす価値基準からは、その神の像は「邪神像」ということになる。例えば禁教令の出ていた江戸時代の日本ではマリア像は邪神像となる。神の像がそこにあったとして、その像が「神像」であるのか「邪神像」であるのかは、価値基準によるわけだ。
ちなみにネットスラングとして、「著しく出来が悪く、恐ろしい見た目になったフィギュア(人形)」のことを「邪神像」と呼ぶことがある。おそらく2004年に発売されたゲームソフトの限定版に付属したフィギュアに由来するものかと思われる。詳細は「邪神モッコス」の記事を参照されたい。
関連静画
関連項目
- 1
- 0pt