人形(にんぎょう)とは、人の形を模して作られた置物・玩具・呪いの道具などの事である。パペット。ドールとも。
曖昧さ回避
- 人形(ひとがた)-人間の形のこと。
概要
人形とは、木や土、その他いろいろな素材で、人の形を真似て作った物である。
人形の種類は、ただなんとなく人の棒に手足が付いただけのような簡単なものから、眼や鼻などしっかり細部にまで作りこまれたものなど様々である。また、日本だけでなく世界各国にその種類が存在する。
用途は多岐に渡り、宗教行事や儀式、伝統行事、文楽などの人形劇で使われたり、他には玩具、土産物、芸術作品など様々存在する。
現在の日本では、かわいい女の子の人形も増え、性愛の対象にするものもいる。
人形を主題とした漫画やアニメなども多い。(例:ローゼンメイデン、からくりサーカス等)
未来の人形
昔は、人形といえば飾りや置物などの用途で使うことの方が多かった。
しかし、現在では科学が発展し動く人形や喋る人形が作られ始めている。それはすでに人形の定義を超えつつ有る。
将来的には性愛の対象としてのリアルな人形や、家政婦としての人形や、子供の生まれなかった夫婦への子供の代わりとなる喋る人形などが増えるかもしれない。
萌えドール
人形といえば、女性向けの玩具である。男性が持つとキモヲタを象徴するアイテムになる。
ジェニーやリカちゃんなどのタカラ(現タカラトミー)、バービーのマテルが主なブランドであるが、萌えというにはリアルが入っているのが主流だった。
1990年代後半頃、漫画やアニメのキャラクタードールを製作するのにあって、萌え化が進み、アゾンの地道な活動やボークスの参入によって、「髪がドールで着せ替え可能なフィギィア」に達している。
1/3(全高50~60cm)、1/6(全高21~27cm)、1/12(全高11cm)が標準的なラインナップ。1/6がリカちゃんやジェニーなどの一般的なサイズであり、再現力の高さから大型の1/3がオタ的には人気がある。その一方で小型で場所を取らない1/12サイズにも人気が集まっている。それ以外では1/4や1/1がある。
ボディ概要
ボディ名の下に入っている数字はボディのサイズである。例えばオビツ48という場合、全高が48cnであることを指す。
- 1/12
全高が11cm代のボディ。
最大のメリットはサイズが小さいので保管や持ち運びが容易である事。このためスタジオ構築が容易であり、ジオラマや車のスケールモデルとの展開がし易い。反面、再現度が低いのが難点。サイズから目は描き目で、髪は植毛かパーツ形成のどちらかに分かれる。
主なメーカーはアゾンとオビツ。 - 1/6
全高が20cm代のモデル。更に20cm(XS)、22cm(S)、25cm(M)、27cm(L)と細分化される。リカちゃんやバービーなど着せ替え人形のサイズといったらこれ。目は描き目とドールアイの両方。髪は植毛が基本だがウィッグも使用できる。
一般的なドールといえばこのサイズを指すが萌え世界ではボークスがDDを出した頃から、ドールヘッド作家が1/6から1/3に軸足を移すなど斜陽になっていき、特に服関係については公式以外は全滅といった有様になっている。 - 1/4
1/3の派生。全高50cm未満のドールで、オビツのように少女体型を1/4で再現したか、ボークスのMDDのようにDDの妹分で小学生を再現してみたような形に二分されている。基本的な長所短所は1/3と同じ。 - 1/3
全高50cmから60cmのモデル。キャストを使用して造形がリアル寄りなスーパードルフィー(SD)、ソフビ製で萌えよりなドルフィードリーム(DD)、更にはスマートドールといったその他のメーカーに分かれる。目は描き目かドールアイの両方で、髪はウィッグ仕様がメインとなる。
欠点はサイズが大きいので保管や撮影の手間がかかること。服といった装備も1/6を遥かに超える。まともなセットだと1万は超えてくるのでオーナーよりもドールが高級品を身に着けていることもザラ。しかし、再現力というか存在感が全ての短所を圧倒する。このため萌えドールのメインが1/3になってしまい、ウィッグや服といったサードパーティ製の調達も容易である。
主なメーカー
- ボークス
球体関節人形のSD(スーパードルフィー)シリーズと1/6のアクションボディを大型化したDD(ドルフィードリーム)が中心。前者はリアル寄り、後者はアニメ寄りで作られている。最初は1/6で参入、可動範囲の広さで衝撃を与えたが、DDの発達に伴い、1/6は休止中にある。
目の描写ばドールアイが主流。キャラクターシリーズもあるにはあるがタカラやアゾンよりは主張が激しいとはいえず、アイマスのドールのように他作品のドール化がメインになっている。
また、オーダーメイドでSDやDDを作ってくれるサービスもある。 - アゾン
正式名称はアゾン・インターナショナル。本社直結の湘南店の他、秋葉原、池袋、名古屋、大阪と店舗展開をしている。1/4から1/12まで幅広いラインナップ。特に1/6においてはアウトフィット(ドール用衣装)を大量に供給しているので大変に有り難い存在である。同人即売の世界においては1/3が主流になっているからである
オビツ製のボディを採用している1/4を除いては、独自開発したぴゅあにーも(1/12はぴこにーもと呼称)ボディを採用している。関節可動素体では関節が露わになってしまうという弱点があるので、基本は不可動、腕や足などのパーツを差し替えることによって、可動させつつポージングの美しさを両立させることを狙ったのであるが、オプンションパーツの種類が増えない、シリーズを重ねるたびに可動域が増えているところをみると外してしまったようである。
目の描写は描き目が主流だが、近年ではドールアイ仕様のも販売されている。
ちなみに、アゾネットは殺し合いの場所。
えっくす☆きゅーとやサアラシリーズ、アサルトリリィのようにキャラクターを全面に押し出しているのが特徴。このため、オーダーメイドでドールを作ってくれるというサービスはない。
- 1/4
- 1/6
- 1/12
- 1/4
- 東京ドール
上記に述べた可動素体における関節露出の問題について、回答を出したメーカー。
ワイヤをボディに包み込み、そのワイヤを折り曲げることによって関節を可動させるというモデル。昔からあるタイプではあるが、耐久度が弱いという欠点を数本のワイヤを束ね、捻れとコーティングを加えて頑丈にすることによって克服したもの。そのワイヤをシリコン製のボディに包み込むことによってフル可動のボディに匹敵する可動域を実現すると同時に、生身と見間違えるほどのボディラインを実現した。
ただし、やっぱり金属疲労の懸念がつきまとうのと問題は価格。
大量生産が不可能、1体ずつの職人の手作りになるので、ぴゅあにーもM素体が2160円(税込)なところ、こちらは16900円(絶込)というとてつもない価格になってしまう。価格には納得できるが、かといって気軽に買えるような代物ではない。1/3(60cm)に至っては、最低価格が71300円からとDDならキャラクターモデルが余裕で買えてしまう。
バリエーションは1/3、1/4、1/6、1/12。首パーツを付け替えることによって他社製品にも対応することができる。なお、指ワイヤー可動、ボディ塗装、フルオプションなどのオプションメニューがあり、1/3素体をフルオプション仕様にすると91500円(税込)もかかる。 - オビツ製作所
東京金町にあるメーカー。人形というよりも、ドールの素体で製作・販売しているような会社。ボークスが1/6から撤退したような状況にあるので1/6の可動素体を提供してくれる会社として貴重である。近年にはオリジナルのドールを出している。
- コトブキヤ
東京立川が本社の模型メーカー。厳密にはドールメーカーではないが、2015年から展開している組み立て式アクションフィギュア「フレームアームズガールズ」シリーズは1/12スケールでの統一をしており、上記のアゾンとも服や小物を対応させるなどのドール的遊びを推進する連携展開をしている。
素体というべき「マテリア」「イノセンティア」は3000から5000円台と素体としてはやや割高だがアクションフィギュアの名は伊達ではなく、可動範囲は優秀で人体で可能な大抵のポーズが取れる。また、付属パーツも豊富で様々なバリエーションがある。反面、素体とはいえ基本が「人型兵器の擬人化」なので、どうしても素体の構成にメカ的な部分が残ってしまう。いかにそういった部分を目立たなくさせるかが着こなしの腕の見せ所と云える。 - スマートドール
ダニー・チューが立ち上げたメーカー。五反田に店舗があり製造は日本。というメーカー。サイズは1/3で肌色も黒人仕様の選べるなど国際的。国内での知名度は一歩劣るが国外では高いかも。このため公式の服も現実寄りなものが多い。
- PARABOX
川崎に本店、中野のまんだらけに支店があるショップ。1/12から1/3といった幅広いサイズでオリジナルドールを製作・販売している。
ドール本体以外のメーカー・サイト
ドールを購入すると服やウィッグが欲しくなってくるも道理である。真っ先に頼るは公式ではあるが、公式のラインナップに不満を覚えてきてサードパーティー製に頼ることになる。こうしてドール沼にはまっていくことになる。
- DOLKSTATION
通販の他、大阪、名古屋、秋葉原に店舗を構えるショップで中国・韓国から輸入したドールやアイテムなどを販売している。店舗があるので実物を確認できる他、即納品なら短期間でアイテムなどを購入することができる。1割か2割ほど価格が上乗せされて販売されているのがデメリットであるが、海外通販でも送料で2~3千円がかかるので、送料無料の期間を狙うと少しはお得感はある。ここで一番のお勧めはヘッドの保護のシリコンキャップ。 - SEN
通販の他、秋葉原に撮影スタジオ兼店舗、我孫子に撮影スタジオがあるショップ。こちらも輸入品の販売が中心。DOLKと比べて価格は安いが即納品の数は少なめか。ただし、明らかに著作権上等な作品も売られていることに注意。 - DOLLCE
秋葉原に店舗があるショップ。オリジナルヘッドとウィッグを販売している。チコリ部長…
- まんだらけ
いわずとしれたオタグッズ買取販売のお店で、ドール関連商品も買取販売している。一般的な中古販売店と一線を画すのは「ひめかずら」というオリジナルドールウィッグ商品を展開していること。標準的なウィッグはここで揃えられる。在庫が一元管理ではなく、各店舗ごとになるのが欠点か。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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