Re460型電気機関車とは、スイス連邦鉄道(SBB/CFF/FFS)が保有、運行する高速電気機関車である。本項では派生系列であるBLS鉄道(BLS AG)所属のRe465型電気機関車についても記載する。
概要
1980年代後半、スイスでは「バーン2000計画」を推進、国内路線の高速化、接続の改善、車両の近代化を決定した。当時、スイス国内には旧型の電気機関車や客車が多数在籍し、新型車両への置き換えを進める事となっていた。そこで、従来の電気機関車よりも高速で、なおかつパワーもあり、大部分が山岳路線となっているスイス国内でも問題なく走れる新型電気機関車を開発、これがRe460型電気機関車である。
1990年に1次車がロールアウトし、その後4次車まで製造された。制御方式はVVVFインバーター制御、定格出力1200kWの誘導電動機を4台搭載、運転台にはモニタシステム、更に機関車内には光ファイバーを使用したデータ伝送システムが組み込まれるなど、当時の最先端技術を駆使した車両となっている。
製造当初は一般の客車や貨物列車を牽引していたが、1997年頃にIC2000型客車が完成した事から、この車両とペアを組み、国内のICの運用に就くことが多くなっている。現在もその運用が中心だが、それ以外の運用につく事もある模様。
性能が良く、スイス連邦鉄道以外の鉄道会社にも導入されている。また、同車の技術ベースにドイツ鉄道向けに作られた機関車がドイツ鉄道所属の101型電気機関車(DB)である。
BLS(ベルン-レッチュベルク-シンプロン)鉄道 Re465型電気機関車
スイス連邦鉄道の新型車として作られた機関車ではあったが、性能が非常に良いことから、他の鉄道会社でも採用例がある。その一つがスイス国内の私鉄であるBLS鉄道のRe465型電気機関車である。Re460型電気機関車との違いは、出力増強版になっている事、1C1M方式となっている事、カラーリングがBLS鉄道専用になっている他はこれと言って大きく変わっている点は無い。こちらはBLS鉄道を走る客車、貨物列車等を牽引している。
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主に海外メーカーが作っているN、HOゲージが輸入され、国内の輸入鉄道模型店等で販売されているが、実は日本でもRe460とRe465、両方ともKATOでNゲージが製造されている(但し、販売は欧州の模型会社)。KATO製は基本的には国内製造なので価格も他の海外メーカー製の輸入品よりいくらか安く(それでも同じKATOから出てる国内型の蒸気機関車よりも高い)、ホビーセンターKATOでも販売される事も多いので比較的入手しやすいと言える。
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