𡈼とは、立つという字である。壬と極めて字形が似ている(というかほぼ一緒)が別の字である。[1]
漢字として
- 意味
- ぬきんでる、立つ、善い、という意味がある。〔説文解字〕に「善きなり」、「一に曰く、物の地より出でて挺生するに象るなり」とある。また〔説文〕の㸒字の解説に「𡈼は徼幸なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は「人士に從ふ。士は事なり」と人+士の会意とする。ほかに人+土の会意で土の上に人が立つ説、千+一の会意説、物を高く捧げて立つ人の象形説などがある。
- 音訓
- 音読みはテイ、訓読みは、ぬきんでる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213、JIS X 0212未収録。
- 部首
- 𡈼は、〔説文解字〕や〔玉篇〕で部首である。〔説文〕はほかに徵、朢(望)、㸒を収める。
- 意符
- 𡈼を意符にもつ会意字には、㸒、朢、聖、徴などがある。
- 声符
- 𡈼を声符とする漢字には、廷、呈、聽(聴)などがある。
異体字
脚注
- 1
- 0pt