XP-72は第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が開発した単発単座戦闘機である。
開発はP-47を開発したリパブリック社が行い、生産可能な段階まで開発が進んでいたが様々な事情により試作どまりとなった。
概要
XP-72はP-47サンダーボルトから発展した戦闘機として開発が進められた。1944年半ばごろ、試作一号機が3450馬力の出力を発揮し時速772キロというレシプロ戦闘機の限界に近い高速を叩き出したとされる。
しかし開発側はこれでは満足しておらず、将来的には4000馬力までパワーアップし時速約870キロまで引き上げる計画だったという。
1944年半ば~1945年初期には、約100機の生産が決定される段階まで開発が進んでいたが、ジェット戦闘機の将来性にかなわず、またその時点でP-51DやP-47Dの性能で必要十分とされたため生産されず、試作機2機しか作られなかった。
バリエーション
試作一号機:R-4360-13エンジンを搭載したタイプで、3450馬力のエンジンで時速772キロを発揮した。プロペラが4枚で、主翼がP-47のものに近い形状になっている。
試作二号機:R-4360-13もしくは19エンジンを搭載し、プロペラを6枚にして主翼を再設計したタイプ。
量産機(計画のみ):量産機はR-4360-19エンジンを搭載し、再設計された主翼と6枚のプロペラを装備したタイプとなる予定であった。R-4360-19エンジンを搭載した場合、3650馬力にパワーアップし最高速が811キロにまで向上すると期待されていたそうな。また、37ミリ機関砲を4門搭載するつもりだったらしい。
※最高速度の数字はXP-72の場合いずれも高度7620メートルでのデータであり、それ以外の条件では気圧の変動による空気抵抗の変化とエンジン出力の兼ね合いの関係上最高速度は低下する。
関連動画
追加してくださるとありがたいです。
関連商品
追加してくださるとありがたいです。
関連コミュニティ
追加してくださるとありがたいです。
関連項目
- 0
- 0pt

