1993年12月に、屋久島とともに世界遺産(自然遺産)に登録された。
概要
白神山地は標高1,000m級の山地で、全体の面積は約13万ha。このうち約17,000haが世界遺産として登録されている。
世界遺産地域は、中央部の核心地域(コア・ゾーン)と周辺の緩衝地域(バッファ・ゾーン)に分かれる。これらの地域は開発を一切行わず、現状のまま保護される。また核心地域は原則入山禁止であるが、青森県側は森林管理署長へ事前に申告し許可を受けることで入山が可能である。
歴史
1万年前の最終氷河期が終わるとすぐにブナ林が形成された。ブナはシイタケ栽培以外にはほとんど使い道がないとされ、伐採を免れてきた。手付かずのブナの原生林は樹齢の若いものから大木、老木、朽木に至るまで、さまざまな世代のブナが見られる。
1970年代に入ると、ブナのさまざまな活用法が見出され、白神山地も伐採計画が持ち上がった。地元の青森県・秋田県では林道建設に対する反対運動がほぼ同時期に起こり、最終的に開発は中止。白神山地のブナ原生林は守られた。
1993年12月に世界遺産(自然遺産)に登録。これに前後して、登録地域は禁猟区に指定された。2004年には白神山地全域が鳥獣保護区となり、古くからこの地域で狩猟を行ってきたマタギの伝統が消滅した。
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