遭難とは、生存や把握が困難な環境下に放り出され、命の危険に関わることである。
個人の体力・健康・知識・メンタル・サバイバル能力、初期装備や運など様々な要因が絡んでくる。
最近ではあまり使われない言い回しだが、暗殺者や武装集団等の攻撃を受けることも遭難という。
(板垣退助遭難事件・原首相遭難現場・濱口首相遭難事件etc)
一般的には山や海で迷ったり溺れる・流される・集団からはぐれる、乗り物が故障(航行不能)・墜落・沈没といった事態に陥ることを指す場合が多い。
現在位置は分からないか、分かっていても負傷や航行不能、視界不良で安全な場所に辿り着けない場合もある。方向感覚を見失う地形や悪天候、暗闇、洞窟などにおいても陥りやすい。雪山(寒冷地)や砂漠などはまた特性が変わってくる。
山での遭難
登山の際に、天候の急変や、道を誤ったり登山路から滑落する、ペースの遅れにより日が暮れてしまったなどの事情で、自力で下山することができなくなるなどの事態に陥ることがある。登山する限り、絶対的に回避することはできない。
対策
単独行を避ける、登山届を出す、非常用のツェルト[1]や食料、GPSなどの装備を整える、天気予報を確認し危険な時は中止する、危機に陥ったら早めに引き返す・通報するなどの行為を心がけることで生還率が上がるので、登山される方は心がけていただきたい。
老化には勝てないため、若いころの経験や体力を基準にせず自身の体力を年齢も含めて正確に把握する事も重要である。遭難以外にも登って帰れなくなったといった登山トラブルは多い。
日没を迎えてしまい身動きが取れない、足元の安全が確保できないといった事態に備え、懐中電灯やヘッドライトといっ照明器具があると安心。スマホにもライトはあるがバッテリーの消耗が激しいため向かない。また夜間など光によって合図を送ることもできる。
レインコート・ポンチョといった雨具は小型軽量ながら雨風を凌げ、冬季は即席の防寒着にもなる。
海での遭難
タイタニック号や知床遊覧船の事件のように悪天候・衝突・沈没といった事故、海に放り出される場合や、海水浴等で溺れたり、サメその他の海洋生物に噛まれたりなど、遭難のバリエーションは多種多様である。
船舶の故障など、元々乗っていた船が沈没していないものは「漂流」と区別されることもある。
※救命ボートで長期間漂流するといった状況もある。
水温の低い海域で水中に放り出されれば生存は困難なので、乗客の立場では能動的に対応することは難しい。サメその他の場合でも回避困難なのは同様だが、それでも単独行を避けて事故発生時には早めに通報し救助を要請することが望ましいだろう。
創作など、船が沈没し気を失い無人島に漂着…といったシチュエーションはあるある。
その他
通常の住宅街、デパートなどで迷うものは迷子・方向音痴などとも呼ばれる。
大声で叫ぶと体力を消耗するため、音で助けを呼ぶのも有効。3回ずつ鳴らす/叩くなど。(自然界に半規則的な連続音は存在しないため、人間の存在だと分かる。) → SOS
戦争や戦闘、それらからの逃亡中に遭難・サバイバルといった状況もあり、ステルス能力も試される。
関連動画
関連項目
脚注
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