アレクサンドル・モソロフ(1900~1973)とは、ロシア・アヴァンギャルドに属する作曲家である。
ロスラヴェッツ、ルリエ、ヴィシネグラツキー、ポポフなどが属したロシア・アヴァンギャルドにカテゴライズされる作曲家のひとり。
キエフの上流階級の家に生まれ、母親は歌手だったモソロフは、5歳の時弁護士だった父親に先立たれ、母親の再婚相手である画家から最新の芸術に触れる機会を得ることとなった。
ロシア革命の際赤軍として活動したのち、モスクワ音楽院に入学。卒業後に『鉄工場』やいくつかのピアノソナタを発表し音楽の新しい可能性を切り開いたのである。
しかし世はスターリン体制に移っていく時代、1930年代からほかの多くのロシア・アヴァンギャルド作曲家同様プロレタリア音楽家たちから批判を受け、不遇な後半生を送った。とりわけ彼は逮捕されて強制労働に従事させられ、グリエールとミャスコフスキーのおかげで解放されたものの、音楽性の転向を余儀なくされたのである。
作曲家としてその後の長い人生も過ごしたものの、それは彼の初期の音楽性からは程遠いスタイルだったのであった。
なお、ロスラヴェッツほどではないにしろ、彼の作品の一部は当局によって廃棄されている。
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最終更新:2025/12/06(土) 23:00
最終更新:2025/12/06(土) 22:00
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