カルデロン一家とは (カルデロンイッカとは) [単語記事]

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カルデロン一家とは、不法入国の罪により入国管理局から強制退去処分を受けたフィリピン人一家である。

概要

事の発端は2006年。万引き検挙により^[1]カルデロン一家の不法滞在が発覚、さらに他人の旅券を偽造して不法入国をしたことも判明。これにより東京入国管理局から強制退去処分を受けたことである。
これを不服として処分取り消しを求めて提訴するも、2008年 9月に最高裁で処分が確定した。

その後何度も法務省・東京入管に「処分の検討を」と交渉したり署名活動も行うが、法務省と入管は早急な退去を命じていた。
フィリピン政府も帰国した場合、人道的支援を行うとも言っていた。

2009年 3月9日ついに東京入管により父親が強制収容される。
親子3人で帰るか、長女だけ残るかを3月13日までに決断するよう求め、結果娘を残し両親は帰国する選択をした。

両親は4月13日の長女の始業式を見届けた後、フィリピンに帰国した。

この件の問題は、マスコミの情治に訴える報道姿勢に有ったと思われる。
長女を引き取ったとされる親戚一家も不法入国･滞在の経験ありなど、報道されない問題点も多かった。

なお、誤解されることも多いが強制退去処分はあくまで入国管理局が出した行政命令であり、裁判所は強制退去処分の取り消し訴訟を退けたに過ぎない。また、入国管理局を管轄する法務省のトップである法務大臣が強制退去処分を取り消した上で特別在留許可を出すことは法務大臣の権限として法的に認められた行為であることに注意されたい。

なお、2009年 10月9日、民主党千葉法相は、不法滞在で入国管理局から退去処分を命じられ、最高裁で取り消し訴訟の敗訴が確定していた中国人姉妹に対して在留特別許可を出した。