ショウジョウトキとは、ペリカン目トキ科シロトキ属に属する鳥である。かつてはコウノトリ目と表記されていたが、現在ではペリカン目である。
嘴の先端から尾の先端までの体長は約60cm(羽を広げた幅は1mにも及ぶ)で、成体は鮮やかな朱赤色で、良く目立つ体色をしている。南米大陸北部の海沿いやマングローブ林に生息しており、コロニーを形成して繁殖している。ときには数万羽もの群れにもなることがあり、鳴くとけっこうやかましい。
この鮮やかな体色は食べているエサ由来のものなので、ヒナの頃から赤いというわけではなく、成長するにしたがって赤く染まっていく。産まれたてのヒナの色は、背の部分や頭部などは黒く、腹部は白い。主にザリガニやカニ、カエルや水生昆虫などを食べている。嘴は触覚に優れており、泥の中で小動物を探すのに適している。
多摩動物公園や東武動物公園などの動物園で観ることができる。この鮮やかな体色を保つため、動物園ではオキアミやエビ、カニなどを混ぜたエサを与えている。この色素の元となる成分を持つエサは傷みやすい生物なので、割と臭いが漂ってくることもある。ショウジョウトキが臭うのではなく、エサが臭うのである。
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最終更新:2024/11/09(土) 01:00
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