シーボルト(列車)

シーボルトとは、JR九州で運行されていた列車名である。

概要

佐世保駅と長崎駅とを大村線経由で結ぶ特急として、20世紀末に設定された比較的新しい特急である。

同区間には特急料金不要の快速シーサイドライナーが設定されており、一部のシーサイドライナーを格上げの形で特急シーボルトは設定されていた。

使用車両は、特急ゆふいんの森Ⅱ世で使用されていたキハ183系1000番台が、ゆふいんの森Ⅲ世用のキハ72系が整備され久大本線で用済みとなったので、それを使用していた。ちなみに、このキハ183系はハウステンボス設定前に門司港・小倉～佐世保間を運行する臨時特急のオランダ村特急に使用されていた。

しかしながら利用客は本数も多く特急料金不要の快速シーサイドライナーや、長崎道・西九州道経由の高速バスへと流れ、特急シーボルトは空気輸送だったので設定から僅か4年で廃止されてしまった。尚、使用車両だったキハ183系は改造されゆふDXに使用される事となったので、結局は久大本線へと戻っていった。

廃止直前の運行形態

• 本数：佐世保～長崎間2往復
• 使用車両：キハ183系4両編成
• 2003年3月15日に廃止

停車駅

「テンボス」は「ハウステンボス駅」の事を指す。

路線名	佐世保線		大村線					長崎本線
駅名	佐 世 保 駅	早 岐 駅		テ ン ボ ス	川 棚 駅	大 村 駅	諫 早 駅		浦 上 駅	長 崎 駅
シーボルト	●	●		●	●	●	●		●	●

列車名の由来

長崎に来日したドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトから。

沿革

1999年3月　快速シーサイドライナーの2往復を特急に格上げして佐世保～長崎間に特急シーボルト2往復設定。
停車駅は佐世保 - 早岐 - ハウステンボス - 大村 - 諫早 - 浦上 - 長崎

2003年3月　利用者減により廃止。

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関連項目

• 鉄道列車名一覧
• 長崎本線・大村線・佐世保線
• キハ183系
• JR九州