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ジャン=バティスト・セイ(Jean-Baptiste Say、1776〜1832)とは、経済学者、実業家である。セイの法則で有名。
セイの著作は今日では殆ど読まれることがないが、それでもセイの法則、すなわち「競争市場が自動的に完全雇用を達成する傾向」を主張する後のあらゆる思想の源泉と指摘したものの考案者として有名であり経済学史上重要な人物である。
余り知られていないがセイの法則はセイが発見したわけではなくジェイムズ・ミルが「商業擁護論」の中でセイの言葉を引用しつつ現在のセイの法則の定義を完成させたのだ。
一言でいえば「供給はそれ自体が需要を創造する」ということである。この法則によれば会社はどれだけ物を作っても売れ残ることはなく、全て消費されることになってしまう。物余りの現在から考えると明らかにおかしい法則であるが、まだ飢餓や貧困に苦しむ国民の多かったセイの時代には自明の理として受け入れられた。しかし後に物余りの時代が欧米にも襲来し、1930年代、ケインズの一般理論におけるケインズ革命によってセイの法則は否定された。
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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