ネコザメ目

ネコザメ目とは、軟骨魚綱板鰓亜綱の下位分類群で、鮫の分類群の一つである。

概要

1科1属9種で構成される。背鰭は2基、鰓孔は5対。臀鰭（しりびれ）を持ち、背鰭前縁に1本のやや鋭い棘があるのが特徴。基本的に小型の種ばかりで、そのどれもが1～1.5ｍほどにしかならず、人を襲うこともまずあり得ない。日本近海ではネコザメとシマネコザメの2種を見ることができる。 

分類

※1　太字表記は個別記事あり。
※2　代表的な種のみを記載。

ネコザメ科	ネコザメ	（個別記事を参照）
	シマネコザメ	体色はネコザメよりも明るく、体中にまばらに褐色の縦縞が入っている。 やや深海の岩礁などに生息している。
	ポートジャクソンネコザメ	明るい色の体色に馬の拍車のような暗色模様が入っているため、 容易に見分けられる。 名前のポートジャクソンとはオーストラリアにある湾のこと。 オーストラリア近海にのみ生息している。
	Horn shark	体長1.2m。灰色もしくは黄褐色の体に、全身に黒い斑点が点在する。 カリフォルニア付近に生息している。
	Crested bullhead shark	体長1.5m。色は黒っぽい灰色。 オーストラリア北東から南東にかけて生息している。
	Mexican hornshark	体長は1m以下の小さな鮫。体色は変化に乏しい暗褐色。 メキシコからチリの東太平洋海域に生息している。
	Galapagos bullhead shark	同じく体長1m以下の小さな鮫。白～灰色の体に、黒点が点在する。 ガラパゴス諸島近海に生息しているといわれるが、 本種の生態については、あまりよく知られていないようである。

関連動画

関連商品

関連項目

• 動物の一覧
• 鮫