ファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)とは、イタリア共和国カンパニオ州ナポリ出身の元サッカー選手。
現サッカー指導者。現役時代は主にセンターバックとして活躍し、2006年ドイツW杯ではイタリア優勝に貢献した。
1991年地元のSSCナポリでトップチームデビューを飾り、その後ACパルマ→インテル・ミラノ→ユヴェントスFCと国内の名門を渡り歩いたあと、カルチョスキャンダルに伴いレアル・マドリードに移籍した。特に評価が高かったのはパルマ時代とユヴェントス時代で、リリアン・テュラムやジャンルイジ・ブッフォンと共に鉄壁の最終ラインを形成した。逆にインテルやレアル・マドリードではそこまでの活躍は出来なかった。レアル時代に2度、リーグ優勝を経験している。
1997年にA代表から初選出され、(負傷で欠場したEURO2008を除き)2010年南アフリカW杯までの主要国際大会で、スタメンに名を連ねた。主将として挑んだ2006年ドイツW杯では、グループリーグで負傷したアレッサンドロ・
ネスタの分もチームを牽引し、優勝に大きく貢献した。大会を通じて流れの中から相手に許した得点は0。準決勝での開催国ドイツ戦では、延長後半残り1分で相手が放り込んだクロスに素早く反応し、身長で20cm劣る相手に競り勝ってヘディングクリア。さらにこぼれ玉に反応した相手選手のトラップを狙ってボールを掻っ攫い、デルピエロによるゴールの起点になった。
しかし2010年南ア杯ではクリアを失敗するなど低調なパフォーマンスに終始し、「心配ないよ」と笑顔で会見に答えた翌日のグループリーグ最終戦でもイタリアは3失点して敗退。この試合を最後に代表を引退した。
・身長176cmであり、センターバックとしてはとても小さい。しかし対人にめっぽう強く、身体能力や反応速度に裏づけされたしつこいディフェンスが持ち味である。
・個性派揃いのイタリア代表を束ねただけあって、キャプテンシーがとても強い。ピッチ上でも気持のこもったプレーで味方を引っ張るだけでなく、ズラタン・イブラヒモビッチやジェンナーロ・ガットゥーゾなど荒っぽいチームメイトにも分け隔てなく接して坊主頭の魅力を広めた。パンツ一丁や全裸姿で広告に出演したこともある。
・2006年杯前後の活躍が認められ、純粋なセンターバックとしては唯一バロンドールを受賞している。
・同世代のイタリア代表として、アレッサンドロ・ネスタとの比較をされることが多く、ACミランで長年安定したパフォーマンスを示したネスタに比べ、カンナバーロは浮き沈みが激しかったとよく指摘される。「00年代のベストイレブン」を作るとき、ネスタとカンナバーロをCBに並べる人も少なくないのではないだろうか。
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最終更新:2024/05/22(水) 00:00
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