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【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とは、メチシリンという抗生物質に対して耐性を持った黄色ブドウ球菌のことである。
そもそも黄色ブドウ球菌は健康な人の皮膚や鼻の穴、のどなどにも生息している常在菌であり、普段は特に悪さをしないが、怪我をしたりストレスなどで免疫力が低下した状態になると皮膚などに感染症を起こすことがある。
主に日常的に抗生物質・抗菌薬が使われる病院で発生することが多く(ちなみにこれは多剤耐性結核菌など他の薬剤耐性菌も同じである)、特に入院中の患者が被害を受けることが多い。
あくまで黄色ブドウ球菌なので毒性自体はそれほど強くなく健康な人ならあまり問題にならないが、別の病気で入院している患者(院内感染)や免疫力が低い人(日和見感染)に感染すると重度の胃腸炎(激しい下痢、粘血便)や蜂窩織炎、骨髄炎、感染性心内膜炎、細菌性髄膜炎などの重い病気を起こすことが多く、治療が難しくなり致死率が高くなってしまう。
また、ほとんどのMRSAはメチシリンだけでなくペニシリンなど他の抗生物質に対しても耐性を持っているため厄介である。
日本の感染症法では、MRSA感染症は五類感染症となっている。
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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