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とは

脊椎動物の器官で嗅覚の感覚器である。

英語ではノーズ(noze)と呼ばれる。
※広義には先端といった意味もある。

概要

哺乳類の場合、顔の前面に突き出ていて、(鼻孔)が開いている。

そこから空気を取り込んで匂いを嗅いだり、呼吸にも用いる。空気を温めるといった機もある。空気の濾過が可であるため口呼吸よりも鼻呼吸を推奨される事も多い。

鼻孔の内側に鼻腔、副鼻腔があり、その先は口腔や咽頭に通じている。鼻腔と口腔・咽頭の間のを内鼻孔という。とも繋がっており、水中飛行機など気圧差が生じた際は抜きなども行われる。

鼻腔には鼻毛が生えている。鼻から出る分泌液を鼻水(洟)といい、それがホコリなどと混じって固化したものがハナクソである。異物が入るとムズムズしてくしゃみで追い出す。花粉症の時期などはつらい。それらが鼻滑稽な様子として描かれたり風邪を疑われる、赤面と併用し風邪を引いている表現として用いられる。

病院診療科目としては鼻科、鼻咽喉科等があり、点鼻なども購入・処方される。
ティッシュなどがあると何かと便利。鼻セレブのような半ば意図した商品もある。

人見知りやあがり症の人は相手のではなく鼻を見て話すのも非常に有効。

位置・部位として

前の事や前方に突き出した部分をと鼻の先、鼻先と表現する場合がある。

乗り物などは空気抵抗を考慮した形状、流線になっている場合も多い。

軍用機などの機体に描かれるものはノーアートとも呼ばれる。
サメの顔や口が描かれたものはシャークマウスとも。鼻ではないがノーアートの一種。

ノーズアート - Wikipediaexit

嗅覚

五感の一つである嗅覚も大きい。

味覚を補佐したり違和感異常の発見といた情報収集センサーとしても活用される。
(例)部屋のどこかから焦げ臭い匂いがする、湿度が高くてカビくさい

イヌなどの動物は非常に鋭い嗅覚を持っており、警察・軍用などでとしても活用される。

良い匂いで精神的な安定を図ったり、飲食業においては集客等も行う。
素材そのものは論、香料・香・香辛料・香水といったものを用いる場合もある。

嗅覚 の項も参照。

転じて、特定の事や状態を感知する力が高いものを「鼻が利く」とも呼ばれる。

欠点

  • や口のように動的に閉じる事ができない。
    • 悪臭なども嗅ぎ付けてしまうため、腐敗や死体、刺臭などはえらいことになる。
    • と同じく液体や粉といた異物の侵入経路となりうる。
  • 環境や体調、対の臭気が弱いなど十分な機を発揮できなかったり口呼吸になる。
  • 体臭や加齢臭などが気になる場合もある。
  • 匂いに過敏な人には、香料や洗剤に添付される販品の香りづけ程度でも苦痛。
  • くしゃみで作業中の軽量物が吹っ飛ぶ、相手に気付かれるといったトラブルも。
  • 美容など鼻の毛などが気になる方もいる。

嗅覚は割と高性センサーだが、臭気を伴わない異常は感知できない。一部の生物化学兵器ガスウイルスなどは臭で感知できず、仮に感知したところで感知した時点で時すでに遅しという悲しい欠点もある。

特徴・表現

動物であるは鼻が長く、腕のように器用に動かし掴んだりを吹き出す事で有名。

天狗ピノキオなどは鼻が長く、後者をつくと鼻が伸びる
まじめな話で鼻が伸びたり、鼻が伸びないことで意を示すなど捻った表現もある。

可愛いキャラクターなどは(ギャグ顔芸を除き)鼻の形状から鼻の孔までリアルに描くとキモい作画も面倒になるため単純形状やただの点など簡略化して描かれる場合も多い。外国人などはステレオタイプとして鼻が高く書かれる場合もある。

エロ本エッチな場面に遭遇して血液鼻血)が噴き出すといったフィクション演出もあるある

奮すると鼻息が荒くなるか口呼吸くなるかといった点は個人差がある。

小学校1年生など、身近な同音異義語と交えて連想ネタにした思い出もあるかもしれない。

顔の中央であるため、鼻だけが描かれたイラストなどは逆に探しづらかったりする。

言語

鼻が高い、鼻が利く、鼻で笑う、鼻につく、鼻を折る…といった多くのことわざがある。
※後述の「鼻を含む項」も参照

作品名など

漢字として

Unicode
U+9F3B
JIS X 0213
1-41-1
部首
鼻部
画数
14画
音読み(常用)
訓読み(常用)
はな
𢋛
Unicode
U+222DB
部首
广
画数
17画
𦤓
Unicode
U+26913
部首
自部
画数
12画
Unicode
U+2FD0
意味
はな、初め、器物のつまみ、鼻にを開ける。
方言・第十三〕に「鼻、始めなり」とある。
+𢌿の会意説、𢌿(ヒ)の形説がある。は鼻の形である。
説文解字・巻四〕には「を引きて自ら𢌿(あた)ふるなり、自𢌿にふ」とあり、自+𢌿の会意としている。
なお旧字体や繁体字は畀に従い、新字体は𢌿に従う。両者はJIS X 0213Unicodeでは区別されない(包摂される)。
音訓
音読みはヒ(音)、ビ(音)、訓読みは、はな、はじめ。
規格・区分
常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年常用漢字になった。JIS X 0213第一準。
部首
鼻は部首鼻部を作る。鼻に関する字が属する。
鼻を符とする漢字に濞などがある。
語彙
鼻炎・鼻音・鼻・鼻孔・鼻腔・鼻祖・鼻息・鼻濁音・鼻梁

異体字

  • 𢋛は、〔漢語字典・異体字表〕にある異体字。
  • 𦤓は、〔漢語字典・異体字表〕にある異体字。

互換文字

  • ⿐はUnicodeにおいて鼻と互換とされる字で、部首としての鼻を表す。

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