ライラックとは、国鉄、JR北海道で運行されている列車名である。
急行時代と特急時代があり両方とも車両の都合で列車名が変更された経緯を持つ。
急行「ライラック」は運行区間が短縮されて列車名の由来である大雪山近くを走らなくなった急行大雪の新車導入を期に改称されて函館~札幌間を山線経由で設定されたものである。しかし山線経由の急行列車を昼行・夜行共に「ニセコ」に統一する方針から暫くして一旦「ライラック」の名称は廃止される。
エル特急「ライラック」はエル特急「いしかり」の車両が485系から781系に統一された事と運行区間変更により設定された。当時唯一の道内電車特急であったが、同区間にエル特急「ホワイトアロー」が設定されてからは「ホワイトアロー」の影に隠れている感は否めなくなった。一時期785系が使用されていたが、特に「スーパーホワイトアロー」が785系・「ライラック」が781系と棲み分けされていた時期は札幌~旭川間は10分程運行時間に差があった。781系の新車置き換えで785系と同時間の札幌~旭川間を1時間20分で結べる789系1000番台が投入される時に「スーパーホワイトアロー」共々「スーパーカムイ」に改称され、ライラックは二度目の名称廃止となった。
2017年3月のダイヤ改正より、札幌~旭川間の特急に789系0番台が導入されることになり、1000番台を「カムイ」、0番台を「ライラック」とした。これより「ライラック」は二度目の列車名復活となった。詳細は「カムイ(列車)」を参照。
1963年6月 函館~小樽~札幌間を運行していた急行「大雪」の名称変更で急行「ライラック」が設定される。
1968年10月 函館~小樽~札幌間を運行していた急行列車の名称を「ニセコ」に統一した事から「ライラック」の名称廃止。
1980年10月 エル特急「いしかり」の運行区間変更に伴い室蘭~札幌~旭川間にエル特急「ライラック」が9往復設定される。内訳は室蘭~札幌間2往復・室蘭~旭川間5往復・札幌~旭川間2往復。
1984年10月 室蘭~札幌間1往復・室蘭~旭川間6往復・札幌~旭川間4往復・旭川→札幌間1本の計11.5往復に増発。
1986年3月 同区間を運行する特急「ホワイトアロー」が運行開始する。
1986年11月 室蘭~旭川間6.5往復・苫小牧→旭川間1本・札幌~旭川間7往復の計14往復に。
1992年7月 新千歳空港開業のダイヤ改正で室蘭~札幌間の列車をエル特急「すずらん」に分離。エル特急「ライラック」は14往復のうち4往復は札幌~旭川間・10往復は新千歳空港~札幌~旭川間の列車となる。ただし新千歳空港~札幌間は快速「エアポート」として運行されていた。
1995年4月 札幌~旭川間の列車を5往復に増発しエル特急「ライラック」は計15往復に。
1998年4月 札幌~旭川間5往復の内3往復を「スーパーホワイトアロー」に名称変更した事により「ライラック」12往復に減便。
2001年7月 札幌~旭川間の列車が1往復になった為、「ライラック」は11往復に。
2002年3月 新千歳空港便が「スーパーホワイトアロー」になった為、11往復ある「ライラック」の運行区間は全て札幌~旭川間となる。
2007年10月 「ライラック」・「スーパーホワイトアロー」の統合で新千歳空港・札幌~旭川間の列車は「スーパーカムイ」とした事から「ライラック」の名称は廃止される。
2017年3月 789系0番台の投入による785系の置き換えに伴い、札幌~旭川間の列車は全て789系での運行となり、「スーパーカムイ」の列車名は廃止。0番台の列車「ライラック」、1000番台の列車「カムイ」とした。
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最終更新:2024/11/08(金) 21:00
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