ラウ・ル・クルーゼとは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の登場人物である。声:関俊彦。
ガンダムシリーズ恒例の仮面をつけた人物。物語全体を通しての黒幕でありラスボスでもある。
序盤では主人公キラ・ヤマトの住むコロニーを襲撃し、地球連合の戦艦アークエンジェルを追い回す部隊の隊長として登場する。この頃からムウ・ラ・フラガと関わりがあるような描写がされている。
宇宙から地球に降りてからも相変わらずアークエンジェルを仕留め損なっている部隊をアスラン・ザラに押しつけ、本国プラントに戻ってからはザフトの最高権力者であるパトリック・ザラをそそのかし、地球連合本部奇襲を目的とした掃討作戦オペレーション・スピットブレイクを実行させる。
ザフトのために働いているように振舞っているが、陰ではザフト・地球連合両軍に対して機密情報をリークし、地球上のザフト軍の壊滅、地球連合の核使用、ザフトのレーザー兵器・ジェネシスの発射などの惨事を招いた張本人である。
終盤ではキラやムウに対して秘密や野望を語る場面においてその存在感を如何なく発揮している。
コロニー・メンデル内では人工子宮によるコーディネーターの研究や各々の出生の秘密について語り、最終決戦である第二次ヤキン・ドゥーエ戦でも最新鋭MSプロヴィデンスを駆り、欲望の尽きない愚かな人類への憎悪を吐き出した。
最後はキラのフリーダムと相打ちとなり、ジェネシスのレーザーに焼かれた。享年25歳。
フリ-ダム搭乗以降、不殺主義を徹底して続けてきたキラが憎しみのあまり殺さずにはいられなかった唯一の人間でもある。
ムウの父親「アル・ダ・フラガ」のクローンとして、C.E.46年に生まれた。ちなみにレイ・ザ・バレルはラウをコピー元としたクローンである。
フラガ家は代々不思議な勘を持っており(超空間認識能力もその一つ)、賭け事では負け知らずだった。そして富を築いたアルは、優秀な自分をそのままクローニングして子孫にしようと考えていた。その結果、誕生したのがラウ・ル・クルーゼなのだが、クローニングした事により父親のテロメアと同じ長さしか持っていなかった。つまり生まれた時点で、ラウは父親アルと同じ寿命しか無かったのである。寿命が短いという欠陥をもち、出来損ないのクローンとして産み落とされたラウは子孫に成り得ないとして父親から蔑まれ、その後捨てられていた。その素顔(あるいは老化していること)を隠すために仮面をかぶり、また急激な老化を遅らせる薬を服用している。
劇中でクルーゼがムウに対し、「戦場ではない場所で一度出会っている」と言い放ったが、これは幼少期のフラガ邸で二人が初めて出会った事を指している。ムウはこの事を忘れていたが、ラウはずっと覚えていた。優雅な暮らしを送っていたフラガ家であったが、ある日放火が原因とされる大火で邸宅が焼失し、アルも焼死した。犯人は捕まらなかったようだが、放火の犯人はクルーゼと思われる。彼はその後行方をくらました。何らかの方法でプラントに行き着いたクルーぜはアカデミーを首席で卒業したエリートとしてザフトに入隊し、華々しい戦績を挙げていく。
開戦劈頭のC.E.70年2月22日に生起した世界樹攻防戦ではジンで出撃。メビウス37機と戦艦6隻を撃墜する戦果を挙げ、ネビュラ勲章を授与された。更にジン・ハイマニューバとローラシア級戦艦ガルバーニを与えられる。同年6月2日、エンデュミオンクレーターで行われた地球軍第三艦隊との戦闘に参加。今回は出撃せず、ガルバーニの艦橋で指揮を執っていた。一方、PS2専用ソフト「終わらない明日へ」ではジン・ハイマニューバで出撃したとされ、戦場でムウの駆るメビウス・ゼロと遭遇している。戦闘自体はザフト軍の戦略的敗北に終わったが、第三艦隊撃破の功績を称えられ、ナスカ級高速艦ヴェサリウスを受領。これを機にクルーゼ隊を創設し、特殊任務を請け負うエリート部隊を率いるようになる。9月20日、アカデミーを卒業したアスラン達がクルーゼ隊に配属。アニメ本編と同じ編成になる。
C.E.71年1月24日、ラグランジュ3にて地球軍が極秘軍事衛星を建造しているとの報告を受けて出撃。しかし誤情報だったため空振りに終わる。そこにヘリオポリスへ潜入中のスパイから、地球軍がG兵器を開発しているとの情報がもたらされる。クルーゼは奪取を決意し、評議会からの回答を待たずに行動へ移した。
アークエンジェル襲撃部隊の隊長として登場しているがMSの操縦技能も非常に高く、その実力は最高のコーディネーターであるはずのキラにも匹敵する。もともとラウやムウの一族には優れた空間把握能力(要はニュータイプの素質)があり、プロヴィデンスに搭載されたドラグーンシステム(要はファンネルとかビットとかファングとか)を搭乗初戦で自在に扱えるなどのチートっぷりを発揮している。これでナチュラルだというのだから驚きである。
見た目はかなり怪しい人物ではあるが、わりと部下からは信頼されているようで、アスランやイザーク等を気遣うような描写もある。一方で対照的な性格のアンドリュー・バルトフェルドからは「他人に目を見せない信用できないやつ」との評価を受けている。
人前では常に特製の仮面を付けており、たとえ上司の前でも外そうとしない。また、謎の仮面にツッコむ人もいない。ちなみにクルーゼの素顔を探ろうとすると戦死するジンクスがあり、ミゲルとニコルは見事に戦死してしまった。誰も触れたがらないのは、このジンクスに因るのかもしれない。
仮面をするのは、急激に老化する顔を隠すためと言われる。彼が使う机の中には予備の仮面が沢山ある。
自らを失敗作として扱った周りの環境や、自身を含むコーディネーターの研究とそれに対する人々の行動などを目にするうちに、欲望のままに愚かな行為を続ける人類に対して憎しみを抱き、世界のすべてを滅ぼすことを目的として行動していた。同じ悪役でもシャアやシロッコらが多少なりとも人類を考えての行動を取っているのに対し、その手段を選ばない破滅主義はスパロボシリーズなどにおいても共感を得られることは少なく、特に味方陣営からは徹底的に嫌われている。
独特な台詞回し、名言、高笑いに定評がある。とくにvs.シリーズでは非常に長い台詞が多く、他の台詞にかぶることも多い。この関俊彦ノリノリである。
物語全体を通して敵部隊の隊長→敵の親玉の意見番→大惨事の張本人→二重スパイ→ラスボスと一貫して悪役でありながら、その黒さや発言などから人気が高い。その主張は破壊的ではあるが割と正論なことも言ってたりする。その為最終決戦におけるキラとの舌戦では終始圧倒していたが、その経歴や主張故に最もキラの内面を理解していたとも言える人物である。キラにとってもクルーゼは許せない敵でありながら決して理解も共感も出来ない相手というわけではなかったが、それでも最後の一線を越えてしまう主張だけは譲らなかった。
SEEDにおいてはチャーハン、三馬鹿、盟主王と並び、ある意味愛されているキャラの一人である。
魅力的な悪役である一方、各方面では変態仮面と呼ばれることも多い。
登場当初から胡散臭いキャラであったが、物語終盤で作戦中にたまたま遭遇したフレイ・アルスターを拉致し、捕虜らしからぬというよりはまるで愛人扱いで行動を共にする、ラクス・クラインに対し「君の歌は好きだったがね…」と意味深な発言をする、などの行動により一気に変態仮面だのロリコンだのといった扱いを受けることになる。
そもそも最初に率いていた部隊が美少年ぞろいだったということでショタコン疑惑もかけられてしまっている。
ちょっとかわいそうなくらいキャラブレイクされている変態さんである。
掲示板
1409 ななしのよっしん
2024/12/17(火) 10:42:20 ID: ujTRkafghO
すでに書き込まれていると思うけど念のため。
素顔は最初のTV放送版では出なかったものの、
後に発売されたスペシャルエディションDVDや、HDリマスター版では素顔が明らかになるシーンがある。
(HDリマスター版ではPHASE-)43.PHASE-45「開く扉」にて。
1410 ななしのよっしん
2024/12/19(木) 02:17:41 ID: 39ryju9gdN
1411 ななしのよっしん
2024/12/19(木) 03:12:03 ID: pM3jJnmYrk
ネット流行語2024、84位おめでとうございます。
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最終更新:2024/12/31(火) 03:00
最終更新:2024/12/31(火) 03:00
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