二要素認証

　

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二要素認証とは、認証技術における一つの方法である。

概要

基本的な認証の後に、さらに別方式で確認して行われる認証でありかなり昔から使われている。

例えば、映画等において

甲：ここに入るには「合言葉」が必要だ。
乙：知っている！
甲：ならば答えてもらおう、「トン、トン、トン、トン？」
乙：「ニトリの布団」
甲：よし！だが貴様がここの者ならば、証を持っているはずだ！
乙：証ぃ？
甲：その反応、ここの者ではないな？者共！曲者じゃ！出会え！出会え！
乙：しまった！しくじったか！

…のようなシーンがある。

このように、ある「合言葉（パスワード）」とは別に「証書」もしくは「別の経路から来る認証」といった、二つの要素で認証する方式を「二要素認証」と呼ぶ。

ここでいう要素とは、以下の3つのことを指す。これらのうち2つで認証するものを「二要素認証」と呼ぶ。

• 何を知っているか(知識情報。今回の場合、合言葉)
• 何を持っているか(所持情報。今回の場合、証)
• あなたは誰か(生体情報)

このため…

二段階認証(別記事参照)と二要素認証は、厳密に言うと異なるものの、浅い知識や一般認識含め「二段階認証」と呼ぶことが多い。

二段階認証同様に、二要素認証も、昔から使われており、上記のような巻物など「物品を確認する」、「物理鍵を差し込んだあと画面がつき、ユーザー・パスワードを入力する」などが使われているが、
初期のインターネットの認証においては、これらは物理の機構含め複雑となるため、あまり実装されなかった。

現在では、

• 専用機器などを用いたワンタイムパスワード
• 社員カードや交通系マネーなどを用いたカード
• ポケットベル(クイックキャスト)・携帯電話・スマートフォン等を利用したショートメール
• スマートフォンの認証アプリ

等がある。

先述の通り、運用の複雑さ含め、"囲い込み"とされ、それらの機構の維持の費用が高額となるため導入が見送られることが多かったが、
2019年や2022年の現在では、高速無線通信技術の発達やWebサービスの高機能化、またそれらを高速処理できるスマートフォンなどの普及により社会基盤が整備され、標準認証技術になりつつある。
特に「個人情報」や「クレジット・キャッシュなどの金銭」を取り扱うWebサービスにおいてはセキュリティを判断する項目の一つとなっており、
この場合、スマートフォンを利用し、一段階目のパスワードとは別のコードを入力して使う方式がよく使われる。カードと異なり紛失・盗難のリスクも少なく、スマートフォンであれば専用の機器も必要ないためである。

ただし、冒頭の映画などでは巻物の複写、物理キーであればスペア含めた複製、同じデザインのカードを入れておいてすり替える、
仮にパスワードが破られたとして、通知がスマートフォンに表示され、プレイしていたゲームの妨害などのイライラから適当に処理して、突破されるなど万全ではない。

また、生体認証を用いた場合、当人が退社してしまったり不慮の事故があると、二度と解除も取り扱いもできなく最悪な場合誰も取り扱えないデッドロックデバイスなどができることもある。

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関連項目

• 二段階認証
• パスワード