余裕でしたとは (ヨユウデシタとは) [単語記事]

「小足見てから昇龍余裕でした」のパロディ語尾。

格闘ゲーマー梅原大吾の超反応迎撃を表す名言…とされるが、ウメハラが直接この発言をしたわけではない。

解説をすると、格闘ゲームにおける小足（しゃがみ弱キック）は基本的に非常に素早く、この攻撃に反応して反撃を入れる…ましてや出掛かりをコマンド技の昇竜拳（出すのに3回の入力が必要）で潰すなどおよそ人間技ではない。つまり小足を昇竜で潰そうと思ったら通常は先読みにより予め昇竜拳のコマンドを入力しておき、そこに予想通り相手が小足を出して来たから打ち勝った…というある種バクチ的な行動となる。

しかしウメハラのあまりにも正確すぎる昇龍拳は見る者に「もしかして見てから（反応で）出してるのでは…？」という疑念を抱かせることになる。初めは「あいつは小足が見えているらしい」と冗談めかして話されたものが、いつしか当文言と共に独り歩きして「ウメハラ＝小足見てから昇竜余裕な人」として広まり、あげく（主に格ゲーに詳しくない人にまでウメハラの名が知られるようになると）本当に小足が見える超人と認識する者が出てくるまでに至った。当然ながら、実際に「見てから」昇龍拳を打つことなど人間には不可能であり、ウメハラ自身も「無理に決まってんじゃん」と否定している。「（お前らには）無理に決まってんじゃん」という意味である可能性も微粒子レベルで存在している。

なお、「余裕でした」という言葉自体はウメハラが実際に発言したものだが、これは大会優勝時の「（大会に勝つのは）余裕でした」というコメントであり昇竜や小足について語った文脈では無い。また、超会議で「２回に１回は見える」という発言もしているが、こちらは視覚的な意味ではなく「予測できる」という意味だと思われる。

ネット上では超反応・超反射速度を表現するスラングとして定着し、ありとあらゆる状況で用いられる。元の意味を逆手にとって、「別に普通、というかむしろ遅いよ！」というツッコミ待ちな用法も多い。