格付けミームとは (カクヅケミームとは) [単語記事]

格付けミームとは、イキってるライオンがニワトリにボコられるミームである。

概要

電車の中で威圧したり、怖がって逃げたり倒されたりする動物たちを描いたアニメのミーム。

アニメの動画自体は2020年の投稿だが、ミームとしては2021年の時点でYouTubeに「APEX 格付け」というMAD動画が投稿されており、2024年時点で700万回再生を超えている。動物に画像を貼り付けて動かし、ジャンル内での上下関係を示す形で使われており、その後YouTubeには同様の動画が複数投稿された。

2024年 12月に日本のX(SNS)で流行した。このミームを指す呼び名は複数あったようだが（参考）、先行していた「APEX 格付け」の影響からか、そのうちの1つの「格付けミーム」が2024年 12月にいくつかの投稿で採用されて広まっていったようだ。

12月中～下旬ごろから、ニワトリが立ち上がる場面の画像のみを使ったSNSの投稿もみられるようになった。

3人のハトが座席に座っているところに、ライオンとドーベルマンが乗車してくる。その様子を見たハトは怖がって席を立ち、遠くに逃げる。

ライオンはドア横に立っているヒツジ(?)の女の子に絡もうとするが、ウサギに腕を捕まれ制止される。しかしライオンがウサギを2発ビンタして胸倉をつかんでしまい、ヒツジは泣いて止めに入ろうとする。

離れた席でスマホゲームをしていたネコはその様子に気づく。そして焦って向かいの席にいたイヤホンをしてゲームをするニワトリの肩を叩いて様子を知らせようとするが、ニワトリは気にかけない。焦るネコはニワトリの肩をつかんで揺らし、結局ニワトリはゲームオーバーになってしまった。

ニワトリは周囲を見た後、目つきを変えて立ち上がって車内を歩く。その気迫に押され、座っていた3人のハトは汗を流す。ドーベルマンも背後にニワトリの気配を感じ取って画面に「危」の文字が浮かび上がり、ニワトリから首を軽く3回叩かれるが、ただ突っ立っていることしかできない。

そしてニワトリはライオンを一発で倒してしまい、落としたライオンの荷物からタバコを取り上げ、壁際に追い詰めて

来根华子？

と字幕が表示される。

ちなみに「来根华子」は中国のインターネットスラングで、「李会长」が多用したことで流行した言葉のようだ。「华子」は高級タバコ「中華」を指し、「来根华子」で「中華1本いっとこう」というニュアンスになるらしい。

ニワトリが展開通りに強者として描かれることが多いが、そもそも今までの動物たちとはカテゴリが違う存在だったりする場合もある。ニワトリの正体はオチ扱いされることが多く、その場合は最後まで正体が明かされない。

また、前半・後半で登場する3人のハトにはそれぞれ別の画像が割り当てられることも多い。大抵はライオンが落とした荷物にも何らかの字幕がつけられている。

ちなみに列に並んでいるゴリラにウサギが押され、さらに横にいた小さなハトも倒れてしまう展開の動画も使われることがあるが、これは同じく星有野氏の動画「正义执行第3集 “兄弟，这是你最后一次插队 ”」が元になっている。ちなみに星有野氏の他の動画ではライオンやドーベルマンは悪役ではなく、ニワトリと一緒に行動していたり友人関係だったりする話も見られる。