のことである。
北半球から観測した場合、太陽を除いたあらゆる星は地軸の延長を中心に回転する。その為、地軸の延長線上と天球の交点(天の北極)の近くに位置する星は、天球上でほとんど動いていないように見える。
この事により、古代から天体の観測による方位や経緯の測定(天測)において重要な役割を果たしている。
地球の自転軸は歳差運動により、数万年オーダーで天球に対して円を描くように移動している。その為、天の北極は常に移動しており、1で述べた北極星に該当する星は(非常にゆっくりとではあるが)変わって行く。
紀元500年ごろから3000年ごろまでの北極星はポラリス(小熊座α星)で、単に北極星と言った場合この星を指す。ちなみにポラリスは3重連星なので、一つの名前で三つの星を表していることになる。
南半球においては北極星は観測できない。そのかわり、天の南極上の恒星が同様の挙動をする為、「南極星」を求めることが出来る。ただし、現代において天の南極に位置する恒星(八分儀座σ星)はあまり明るくなく、条件が良くないと地上からは観測できない。その為、現代では南極星は存在しないという事になっている。
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最終更新:2024/05/05(日) 21:00
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