千原線とは (チハラセンとは) [単語記事]

概要

千原線とは、京成電鉄が保有・運行する鉄道路線である。

以前は、「千葉急行電鉄」という京成傘下の第三セクターだったのだが、経営破綻して京成千原線となった。ただし、現在でも新聞の広告で「千葉急行線」と表記する広告もあったりする。

小湊鉄道が千葉中心部への延伸を計画して海士有木駅から本千葉駅への免許を取得したのが始まりであるが、同社の財務状況もあり、用地買収もできないまま放置されていた。その後、千葉市と市原市にまたがるニュータウンを建設するに当たり、そのアクセス路線としてこの免許に着目され、京成電鉄・千葉県・千葉市の出資による千葉急行電鉄が小湊鉄道からの免許の譲渡を受けて建設を行った。しかし、オイルショックや様々な情勢の変化、後述する運賃の高さもあって乗客が伸び悩み、千葉急行電鉄は経営破綻して京成電鉄が事業を引き継ぐこととなった。

未着工のちはら台～海士有木の鉄道事業免許は未だ保有したままである（工事認可の申請期限も2019年に失効すると思いきや直前に延長申請されていて、今のところ2029年まで有効となっている）。ちはら台駅から南数百メートルと、市原市内の辰巳台ニュータウンには、本路線延伸のために確保していた用地がそのまま残されている。

運賃は、他の京成各線と別体系となっており、他の京成各線(京成千葉駅を除く)から千原線各駅の相互間を乗車する場合、京成本線、押上線、金町線、東成田線、千葉線の各駅(京成千葉駅を除く)～千葉中央駅間の運賃と、千葉中央駅～千原線各駅の運賃を合算した運賃となる(京成本線谷津駅、京成千葉線京成津田沼駅～新千葉駅間の各駅と千原線各駅相互間の乗車は合算した運賃から大人40円、こども20円を差し引き、京成千葉駅を発着とする乗車の場合は、これとは別の運賃表で決められている)。これは、千葉急行電鉄だったときの料金体系をそのまま引き継いだものである。

全区間Suica・PASMO利用可能。

駅一覧

全列車各駅停車です。

駅番号	駅名	■乗り換え路線・○駅周辺情報
全列車京成千葉線に(一部列車京成上野駅へ)直通運転
KS60	千葉中央駅	■京成千葉線 ○アニメイト千葉店、京成ローザ、千葉都市モノレール葭川公園駅
KS61	千葉寺駅	○青葉の森公園
KS62	大森台駅
KS63	学園前駅	○千葉明徳短期大学・千葉明徳高等学校 (明治大学のキャンパス誘致の計画があったためこの駅名となったが、計画は中止となった。上記の千葉明徳学園は本駅開業前からあるが、駅名の由来ではない)
KS64	おゆみ野駅	○イオンおゆみ野ショッピングセンター
KS65	ちはら台駅	○ユニモちはら台