大七酒造とは、福島県で清酒製造業を行う酒蔵である。本社所在地は二本松市。通称として『大七』と呼ばれることがある。
1752年(宝暦2年)に太田三郎兵衛好重が分家独立し現在の地に設立。当時の酒銘は「大山」だった。
明治末期頃に8代目当主・太田七右衛門貞一が、当時「大山」の銘が全国複数あったので、これに替えて創業家にちなむ名を冠するのがよいと考え、七右衛門の名を組み合わせた「大七」とした。昭和7年(1932年)頃から「酒は大七」の沿線看板を設置し始める。こうして現在に至るまでの「大七ブランド」が確固たるものになっていく。
9代目当主・太田七右衛門精一が社長に就任すると、高級地酒ブーム、差別化商品時代の到来を見極めて「大七生酛(きもと)」を発売し、成功を収める。現在は、2008年の北海道洞爺湖サミットにおいて、公式晩餐会の乾杯酒になるほどの世界的なブランドとなっている。海外では”ビックセブン”の名前で通っている。
また、創業当時からずっと「きもと造り」にこだわっている酒蔵でもある。このため、きもと造りの生産量が世界一であることでも有名である。
また、この酒の特徴として、燗をつけると香りがより華やかになり、味もより良くなると言う特性がある。
最近の傾向として、地酒や名門日本酒は冷や・常温で飲むと言う人が多いが、断然燗で飲んだ方が良いと殆どの人が薦める酒は少ない。
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最終更新:2024/04/23(火) 20:00
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