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ニコニコ大百科 : 医学記事 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
惨事ストレスとは、悲惨な災害や事故現場に立ち会ったことで、強い心的障害を受けることにより、不眠や情緒不安定、フラッシュバックなどの症状を引き起こすことである。所謂トラウマに近い。
主に災害現場での仕事に従事する自衛隊や警察・消防の救助隊員、災害現場のボランティアの人々、医師や看護師など医療の従事する人などが掛かりやすいことで知られているが、現場にいる人ならば誰でも掛かりうるものなので、凄惨な事件や災害の現場に立ち会った一般人が掛かることの方がむしろ多い可能性もある。
掛かってしまうと不眠・情緒不安定・フラッシュバックのほか、強い無力感や自責の念にかられ、より酷くなったり悪化した際には躁うつ病や解離性人格障害を引き起こすこともあるので、出来る限り早い段階でのケアが望ましい。
精神的な障害ゆえに対処療法しか取れないものであり、医療機関ならば精神科や心療内科によるカウンセリングや薬物療法、医療機関以外に掘り下げるならカウンセリングのほかデブリーフィング(数人のグループで体験談などを話し合うこと)などを行うことで克服していく手段が取られる。
余談ではあるが、いわゆる一般でもたまに見聞きするPTSD(心的外傷後ストレス障害)と混同しがちだが、辞書などで調べる限りは惨事ストレスが悪化した際に起こるのがPTSDであると言った解釈がなされているのを見ると、むしろ惨事ストレスはPTSDを含む広い範囲のストレス障害全般を指すと言った方が正しいかもしれない。
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最終更新:2025/12/12(金) 11:00
最終更新:2025/12/12(金) 10:00
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