松本裕樹とは (マツモトユウキとは) [単語記事]

概要

小学校 1年生から野球を始める。地元の神奈川から岩手の盛岡大附属高校に進み、1年夏の甲子園ではベンチ入りしたが出場機会なし。2年春のセンバツでは初戦で先発し9回途中3失点でチームを勝利に導いた。

投げては最速150km/h超、打っては高校通算54本塁打の二刀流としてプロからの注目も非常に高かったが、3年夏の県大会で右肘を痛め、甲子園には出たものの本調子にはほど遠い投球しか見せられなかった。

肘の故障で本人もプロ入りを諦めかけ、社会人入りもほぼ決まりかけていたが、2014年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスに単独1位指名され入団。背番号は斉藤和巳がつけていた66。

2015年（1年目）は右肘のリハビリに費やした。

2016年に実戦復帰。二軍で9試合に登板、フレッシュオールスターにも選ばれる。閉幕直前にお試し一軍昇格して、9月30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初登板を果たし、初登板のボールを松田宣浩に観客席に投げ入れられてしまった（その後無事に回収）。

2017年は5月に一軍昇格。2試合ロングリリーフで投げたあと、5月27日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初先発し、大量援護をもらいながら5回途中6失点で勝ち星つかず。続く6月3日の横浜DeNAベイスターズ戦で6回途中3失点にまとめ、地元横浜でプロ初勝利（ついでにプロ初安打）を挙げた。その後、8月まで主に先発で投げたが、7月以降は勝ち星を挙げられず、最終的には15試合に登板（先発10試合）して2勝4敗、防御率4.78という成績だった。

2018年はキャンプ中に腰痛を発症、さらに右肘を痛めて前半戦は離脱。8月にようやく一軍昇格し、6試合に先発して1勝2敗、防御率3.45という成績だった。

2019年は6月からローテの谷間で先発。7試合で1勝1敗、防御率4.01とほぼ前年と同じような成績に終わった。

2020年はオープン戦では例年通り先発ローテ入りを目指していたが、開幕延期で千賀滉大や高橋礼の出遅れという問題が解決してしまったため、第2先発的な構想のリリーフとして開幕一軍入りするも、打たれてすぐに二軍落ち。8月下旬に一軍復帰後は徐々に投球内容が安定し、8月29日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初ホールド。9月には7回担当のセットアッパー的な起用もされた。そのまま閉幕まで一軍でプレーし、25試合に登板、6ホールドを挙げた。

2021年は4月上旬に一軍昇格すると、ブルペンデーに先発し4回無失点と好投したため先発ローテ入り。しかし結局先発ではムエンゴもあって勝ちは挙げられず、5月下旬からリリーフに戻る。以降は主にロングリリーフとして閉幕まで一軍に定着。33試合に登板した。

年度	球団	登板	先発	勝利	敗戦	セ \| ブ	ホ \| ルド	勝率	投球回	被安打	被本塁打	与四球	与死球	奪三振	暴投	失点	自責点	防御率
2016年	ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ	1	0	0	0	0	0	.---	1.0	1	1	0	0	1	0	1	1	9.00
2017年		15	10	2	4	0	0	.333	58.1	61	5	29	2	43	1	31	31	4.78
2018年		6	6	1	2	0	0	.333	28.2	25	5	14	1	20	0	11	11	3.45
2019年		7	7	1	1	0	0	.500	33.2	35	2	11	0	32	1	18	15	4.01
2020年		25	0	0	1	0	6	.000	28.1	20	4	19	0	27	2	11	11	3.49
2021年		33	7	3	3	0	4	.500	73.2	64	9	28	2	59	0	33	31	3.79
2022年		44	0	5	1	0	15	.833	50.2	40	6	14	1	60	1	15	15	2.66
2023年		53	0	2	2	0	25	.500	47.0	32	5	17	0	60	1	16	14	2.68
2024年		50	0	2	2	14	23	.500	46.2	37	3	17	4	47	0	17	15	2.89
NPB：9年		234	30	16	16	14	73	.500	368.0	315	40	149	10	349	6	153	144	3.52