浪岡顕具とは (ナミオカアキトモとは) [単語記事]

浪岡顕具（なみおか・あきとも　生没年不詳）とは、陸奥国の国人領主である。「北畠顕具」とも。

概要

「浪岡御所」と称される、津軽地方の国人・浪岡北畠家5代当主。
浪岡氏のルーツについては浪岡顕義の項を参照の事。

生涯

……すまない、名前と系図以外の事跡が伝わっていない。誰か説明してくれよ！ 父が15世紀後半に活動しており、子の具永が1487年生と伝わるので、おそらく15世紀中ごろの生まれ、1500年前後に当主として活動していた人物と推測される。信長の野望・蒼天録では（1441～1522）と設定されていた。

伊勢北畠家との関係性

浪岡氏は本当に北畠顕家の子孫なの？と疑問視されてしまう事もあるが、この時代も北畠宗家とも一定の繋がりは存在したようで、きちんと北畠一門と認識されていたようだ。

その参考になるのが名前の通字。北畠宗家も浪岡氏も北畠顕家の登場以来「顕」（あき）を通字に使っていたのだが、南北朝時代が終結した後は南朝のエース・顕家に由来する文字を使い続けるのはマズイと判断したらしい。宗家の方は4代当主・北畠教具（1423～1471）以降は「具」（とも）を使うようになった。（ちなみに「教」の方は6代将軍・足利義教の一字）