漯

漯とは、漯水という中国の古い川の名、漯河という中国の地名で使う漢字である。

漢字として

2つの同じ字形の漢字がある。漯（トウ）と漯（ルイ）である。

漯（トウ）

漯

Unicode

U+6F2F

JIS X 0213

1-87-7

JIS X 0212

40-45

部首

氵部

画数

14画

濕

Unicode

U+6FD5

JIS X 0213

1-63-28

部首

氵部

画数

17画

意味

中国の古い川の名、漯水。黄河の支流。〔説文解字〕の本字は𤂽（濕、湿）で「水なり。東郡東武陽を出でて海に入る。水に从ひ㬎聲。桑欽云はく平原高唐を出づ」とある。現在では濕（湿）は湿り気の意味で使い、川の名としては漯を用いる。

字形

形声。声符は㬎。㬎が変じて累になった。

音訓

音読みは、トウ（漢音）。

規格・区分

常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。

異体字

• 𤂽は、〔説文〕の本字。
• 濕（湿）は、〔説文〕の本字。

漯（ルイ）

意味

中国の川の名。〔集韻〕に「水名なり。鴈門を出づ。或ひは灅・㶟と作す」とある。〔説文〕の本字は灅。

字形

形声。声符は累。

音訓

音読みはルイ。