DBR(Double-Battle-Random)とは、beatmaniaIIDXのダブルプレイにおいて
BATTLE(1P、2Pの両方にシングルの譜面を降らせる)
RANDOM(左右それぞれのレーンにRANDOMをかける)
AUTO-SCRATCH(皿を自動演奏させる。以下ASと表記。極稀に使わないケース有)
以上のオプションを使い、シングル譜面二個をRANDOM状態でプレイする上級者向けの奏法である。
(現行、AC tricoroの仕様。CSでは作品によって異なる。)
まず、ダブルバトルというプレイスタイルが広く認知されたのはIIDX初期、おそらく3rd styleである。
当時のトップランカーかつDP神であるLISU氏が「1Pと2Pで左右対称に譜面が降ってくると面白い」とスタッフに提言したことから、ダブルプレイ時にBATTLE+MIRRORを併用すると1P側だけミラーがかかった、左右対称の譜面が降ってくるモードが3rd styleで実装された。これがDBM(Double Battle Mirror)である。
この当時、鬼畜じみた難易度を誇る(現在のDP☆11以上に相当する)譜面はR5(DPA)、Holic(DPA)、
Schlagwerk(DP14 & DPA)、era(DP14 & DPA)、この6種のみであった。そのうえ間を埋める難易度の曲がなかった事も手伝い、練習のバリエーションが乏しかったり、物量をさばく練習が難しいという環境であった。
このため、当時は高難易度とされたeraやPrestoをDBMで練習するプレイヤーが存在したことが当時のWebから確認されている。しかしこの当時はASオプションがなく、1鍵バスドラ+皿の構成が来ると鍵盤が内側に寄る無理皿となったため、かなり敷居の高いプレイ方法であった。
(なお5th styleでASオプションが実装され、DBMの敷居は大きく下がった)
その後、10th styleにてDB時のRANDOMが左右で非同期の配置を取るようになり(つまりバラバラ)、これ以後DBMの上位練習法としてDBRが認知されていった。
ダブルジョイント(1クレジットでDPがプレイできる設定)機能が実装され、DPの人口増加やプレイ頻度の上昇があったHAPPY SKY以降より研究が進み、現在ではDP十段中位程度から重宝する練習方法としてその座を確立している。
これは、DPにおいて大切な「認識力」を鍛えられるためである。
DPは譜面の降ってくるレーンが広いため視野にその全てを収めることすら困難であり、そこから降ってきたノーツに指を反応させることは容易ではない。SP皆伝、果ては片手十段であっても、譜面が見えなければ全く勝負にならないことがあるのがDPというプレイスタイルなのである。
このためDPでは「認識力」が何よりも重視される。
そしてここでDBRの「左右に配置の異なるシングル譜面が一つずつ降ってくる」というスタイルが意味を成す。
DPでは配置次第で3つ同時押し、ゆるい16分の乱打ですら片手でさばくのは困難なケースが多いが、
DBRでは「RANDOM適用下のため暗記不可」、「両手で同時に」、「超高密度(シングル2個分)」、「左右で配置も違う」
という状況でプレイしなければならない。口で説明するのは難しいが、完全に見切って叩くのは困難と理解して頂ければ幸いである。これに日々取り組んでいくことで、徐々に譜面が見えてくるようになる。
☆9 quaser(SPH)のDBRをEASYクリアできる程度の認識力がDP皆伝の目安とされるが、個人差は大きい。
多くの場合DB動画ではASがかかっており、これに対して「なんでASしてるの?」「皿無いとつまらない」というようなコメントがしばしば見られる。しかしASがかかっているのは、DBRが「鍵盤を見切る練習」としてDPerに定着しているからであり、さらに皿ありでは無理皿が存在するため難易度が途端に跳ね上がるためである。
駄文の人の動画を見れば分かるが、皿有りのDBは全くの別ゲーと化す。鍵盤に集中できなくては練習としてのDBRが機能しなくなる事、鍵盤を見切り、押しているだけでも相当の修練を積んでいる事を踏まえて見て頂けると投稿者およびDPerにとっては幸いである。
また、DBで皿有りのプレイができる人間も別の次元で素晴らしい。どちらかを咎める、優越を付けるものではない。
DB自体はシングルの☆4~☆5あたりで雰囲気を感じる事も可能であるが、実際に練習法として使用するにはDPでも希少な十段、かつAA(DPA)が勝負になるレベルでないと意味が薄いというのが初版筆者の認識である。
(AAのDPAをEASYクリアできるLvで、DBRの初期バイブルとされるHeavenly Sun(SPH)のDBRがBP100ほど。EASYクリアすら困難である)自慢に取られたくないので隠しているが、初版筆者のレベルである。実体験に基づく記述という事でご容赦を。
このレベルに達していない方は、普通のDP譜面にRANDOMをかけるだけでも良い練習になる。
(それでも事故死率は高いので注意されたし。)
ここまでDBRの推奨レベルが高いのは、DBRがとっつきにくい、初心者に出来ないという訳ではなく、同時押しや乱打の少ない低難度だとDBRがその本領を発揮しないためである。シングルの☆6~7から練習として機能する曲が見られるが、即死する曲も多いため事前の知識がないと運用が難しいということも追記しておく。
ここから先は上記記述者とは違う別編集者によるものだが、beatmaniaIIDXの1st STAGEは、☆5までの譜面ならクリアできなくても2nd STAGEに進める。それはDBでも同様で、☆5の中でも3つの同時押しが多発する譜面や低速階段など、高段者でなくとも練習としても楽しめ、クリアできなくても大丈夫という保険がある、ということも知っていて欲しい。
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最終更新:2024/11/25(月) 21:00
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