『くそみそテクニック』は、山川純一(やまかわ じゅんいち、通称:ヤマジュン)の一話完結の漫画である。
なお、『薔薇族』では劇画として扱っている。
もともとは1987年に『薔薇族』(男性同性愛者向け雑誌)の増刊に掲載されたものであるが、2003年頃に作品をスキャンした画像がネット上に出回ったことが発端で有名となり、作者である山川純一の全作品が十数年以上の時を経て単行本化されるほどのブームにまで発展した。
男性同士による同性愛を描いた物語だが、登場人物の強烈なキャラクターやストーリーのコミカルさから、ノンケにも人気を博している。その人気はニコニコでも衰えず、この漫画の登場人物である阿部高和や、その他ヤマジュン漫画のキャラクターは数多くの動画に登場している。
また、ニコニコ動画のコメントでも頻繁に目にする「やらないか」「ウホッ、いい男」「すごく・・・大きいです・・・」などのセリフもこの漫画から生まれた。ただし、「ウホッ」と並んで有名なコメントの「アッー!」については発祥の地が違うので注意。
ニコニコでは他にキャラクターのセリフに声をあてたものや、漫画内のシーンをパロディにした動画がアップされている。
今でこそいろいろなネタとして使われてはいるものの、内容はごく単純であり
簡単に言えば、初めて出会ったゲイ同士がケツの中にションベンをするというだけの話である。
また、山川作品全体としてはやや異質な作品に当たり
過去の山川作品で本作のようにスカトロジーを取り上げた作品はどちらかといえば少数派に留まる。
また、攻め役の阿部は終始道下をリードしてはいるものの
一度も絶頂には至っておらず、山川特有の絶叫「あおおーっ!!」が一箇所も登場していない。
局部の描写も最初の「やらないか」のシーンぐらいであり、他の山川作品に比べると
直接的なゲイ描写そのものがやや少なめである。
当時のヤマジュンは仕事を完全に干されており、この作品自体も活動時期で言えばほぼ末期の作となる(活動期間が6年ほどだったため、絵柄自体は初期と大差ない)。
もし、仮に最初に発掘された作品がこの作品でなければ
おそらく山川純一全作が復刊ということにはならなかったであろう。
2009年5月に行われた「今いちばん面白いと思う漫画はコレだ! 6000人アンケートで決定!」と銘打ったアンケートでは、「名探偵コナン」や「のだめカンタービレ」と言った社会現象を巻き起こした大ヒット作を押し退けて11位という快挙を成し遂げている。たった15ページで1話分しか世界観の存在しない読みきりで、かつ発表から20年以上も経った成人漫画としては長期連載作と同じランキングに名を連ねている点からも、異例の人気ぶりといえる。
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/27(月) 07:00
最終更新:2024/05/27(月) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。