みささ(列車) 単語

ミササ

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みささとは、大阪と鳥取を結んでいた列車である。

概要

東海道本線大阪駅と山陰本線上井駅(現:倉吉駅)を東海道本線・山陽本線・姫新線・因美線・山陰本線経由で結んでいた列車である。
名称自体は1951年に姫新線・因美線経由の臨時普通列車(通過駅があり事実上の快速列車)として大阪駅~米子駅間に設定されたのが初出(所要時間は下り7時間45分、上り8時間33分)。1960年5月に京都駅~上井駅間に臨時の客車準急として設定され、同年10月に定期準急として大阪駅~上井駅間に登場した。列車名は倉吉駅が最寄駅となる「三朝温泉」からで、使用車両はキハ20系・キハ55系。
当初は姫新線の優等列車「みまさか」を途中の津山駅まで併結しての運行となっていた。なお、上井駅行きには1本のみ準急「砂丘」を補完する岡山駅発が設定されており、途中の津山駅まで月田駅行き「ひるぜん」を併結していた(岡山駅発「みささ」は1965年10月に「ひるぜん」上井駅行きに変更)。

また、定期準急としての運行開始から5年後には同一ルートで米子まで走る「かいけ」が登場し、運行開始から6年後の1966年には急行に昇格している。

しかし、急行昇格から2年後の1968年に実施されたヨン・サン・トオ改正の際には「かいけ」と統合される形で「伯耆」に名称変更される。しかし、その「伯耆」が「やくも」を補完する伯備線経由の急行名称となった事で、1975年3月10日改正にて姫新線・因美線経由の急行列車2往復に再度「みささ」の名称が使用される事となった。その後も大阪と鳥取を結ぶ優等列車として運行されていたが、高速バスの台頭などから本数を縮小。民営化後の1989年には「みまさか」と共に廃止されている(これにより姫新線を走る優等列車は消滅している)。

「みささ」廃止後は大阪と鳥取を因美線経由でダイレクトに結ぶ列車は無くなり播但線特急「はまかぜ」または山陽新幹線+急行「砂丘」ルートが使用されていたが、5年後の1994年に智頭急行経由の特急「スーパーはくと」が運行を開始。運行開始後は「みささ」よりも長い京都~鳥取・倉吉間を走行しているが、2024年3月16日のダイヤ改正により一部の「スーパーはくと」の運行区間が大阪発着に短縮されため、経路が一部異なるものの「みささ」と同一の始発・終着となった列車が存在している。
※参考までに、大阪駅~鳥取駅間の所要時間は廃止直前の「みささ」で4時間54分。「スーパーはくと」が智頭急行の高規格路線や振り子式車両という技術的恩恵もあって同区間を2時間30分台と、時間だけでいえば新幹線開業並の約半分の所要時間短縮に成功している。

ちなみに、1975年8月には期日指定で大阪駅発鳥取駅行きの臨時夜行急行「みささ51号」(全車指定席・グリーン車連結)が運転されている。大阪駅23時11分発で、鳥取駅には6時33分着。大阪駅を出発すると東海道本線・山陽本線・姫新線内は全駅通過で、因美線で智頭駅(5時44分)・郡家駅(6時24分)で停車している。

停車駅




































1966年(急行昇格時)
1988年(廃止前年) ※注
参考:スーパーはくと = = = = = = = = =

※▲:一部停車 ―:通過 =:経由外 
※1988年時点では鳥取駅~倉吉駅間は期日指定・快速列車として運転。
※「みささ」はグリーン車を連結して運転。大阪駅~津山駅間は「みまさか」併結。

関連コミュニティ

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関連項目

  • スーパーはくと
  • 砂丘(列車)
  • 姫新線・因美線
  • 鉄道列車名一覧
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