むかわ町とは、北海道胆振総合振興局にある町である。
概要
むかわ町は、2006年3月27日に鵡川町と穂別町が合併してできた町である。
人口は約8000人、海に面した町で、ししゃもが有名。
2018年9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震で多くの建物が半壊・全壊した。
交通
- JR北海道 日高本線 浜田浦駅・鵡川駅・汐見駅
- 日高自動車道【E63】 鵡川インターチェンジ
- 道東自動車道【E38】 むかわ穂別インターチェンジ
- 国道235号・国道276号
- 北海道道10号・59号・74号・131号・610号・983号・1046号
むかわ竜
近年むかわ町の名前を一躍有名にしたのは恐竜化石の発見である。
元々旧穂別町では恐竜時代(中生代白亜紀)の化石が発見されていたのだが海底の地層で海洋生物の化石ばかりであったので恐竜化石は発見されないと考えられていた。2003年に見つかった爬虫類化石も当初は首長竜(恐竜ではない)と考えられていたが詳細に調査したところ恐竜であることが判明した。その後の本格的な発掘調査の結果日本国内でも珍しい全身骨格が保存されていることが判明した。2016年にむかわ町はこの恐竜の通称を「むかわ竜」と命名し2017年に全身骨格が公開されると大きく注目された。なお、旧穂別町で発見されていながら「むかわ竜」を通称とすることに再考を求める声も上がっている。2018年に化石のクリーニング作業は終了し、今後は詳細な研究による発見が期待されている。
むかわ竜に関する年表
- 2003年4月9日、穂別町(当時)の化石愛好家が散歩中に化石を見つける。その化石は当時は首長竜(恐竜ではない)の化石と判断され詳しく調査されないまま穂別博物館の倉庫に収蔵される。
- 2010年から2011年、東京学芸大学の首長竜の専門家が穂別博物館の化石を調査したところ2003年に発見された化石は首長竜ではなく恐竜の骨であることが判明。北海道大学の恐竜の専門家に鑑定を依頼。
- 2013年7月17日、むかわ町穂別でハドロサウルス科恐竜の化石が確認されたことが発表される。[1]
- 2013年から2014年にかけて本格的な発掘調査を行い、全身骨格が埋蔵されていることが判明。[2][3]
- 2016年12月3日、むかわ町はこの恐竜の通称(学術的に正式な名称ではない)を「むかわ竜」と命名することを発表する。[4]
- 2017年4月28日、この時点で全身の5割を超える骨格が保存されていることが判明し、クリーニング作業が完了した分の全身骨格が公開される。[5]
- 2018年9月5日、化石のクリーニング作業が完了し骨の個数で全体の6割、体積で8割を超える骨格が保存されていたことを発表、全身骨格が公開される。[6]
- 2019年4月17日、発見された骨格に基づいた全身復元骨格が発表される。[7]
関連項目
- 日本の市町村の一覧
- 北海道:市町村の一覧
- 北海道
- 胆振
- 鵡川町
- むかわ町HP
脚注
- *むかわ町穂別から恐竜化石を発見-ハドロサウルス科恐竜か
- *平成 25 年度恐竜発掘成果報告-むかわ町穂別から恐竜全身骨格化石を確認
- *むかわ町穂別産恐竜の頭骨一部を発見
- *ホッピーだより No. 386 - むかわ町
- *国内最大の恐竜全身骨格を発見(むかわ竜)
- *むかわ町穂別産“むかわ竜”の全体像が明らかに~骨化石を岩から取り出すクリーニング作業が終了~
- *むかわ町穂別産“むかわ竜”全身復元骨格が完成! ~むかわ竜,ついに立ち上がる~