エネルジコ(Energico)とは、日本の競走馬である。過去に2頭同名の競走馬が存在した。
主な勝ち鞍
2025年:菊花賞(GⅠ)、青葉賞(GⅡ)
生産者はノーザンファーム、所有者は(有)シルクレーシング、管理調教師は高柳瑞樹(美浦)。
馬名の由来はイタリア語で「力強く」。
父ドゥラメンテ、母*エノラ、母父Noverreという血統。
父はキングカメハメハとアドマイヤグルーヴの間に生まれたクラシック二冠馬。種牡馬としては9歳の若さで夭折してしまったが、遺された産駒の大活躍で2023年にはリーディングサイアーに輝いている。本馬はラストクロップ世代。
母はGⅠドイツオークス馬で、一族にもドイツでの活躍馬が多い。母父は米国産・英国調教で、GⅠサセックスS勝利。種牡馬としては散発的ながらGⅠ馬を出した。
2歳10月の東京芝1800mで津村明秀を背にデビュー。2番人気の支持を受け、中団後方から直線でぶっちぎりの末脚を使い快勝。陣営は素質の高さを評価した一方、まだ幼さが抜けておらず時間をかけて育成する方針を立てた。
というわけで年内はパスし、新馬戦と同コースで行われる3歳2月の自己条件戦セントポーリア賞に出走。鞍上は池添謙一に乗り替わった。
ゲート内でガタついて大きく出遅れ最後方からの競馬を余儀なくされる。その後すぐに中団後方に持ち直したが、直線を向いてなお内の後方3~4番手。しかしここから池添が一気に大外へ振って追い出すと一瞬で先頭まで駆け上がり、1馬身1/4をつけて勝利。池添もまだ緩さがあるとしながら素質を高く評価した。
これでOPに昇格したが、陣営は目標をダービーに絞りGⅡ青葉賞に出走。鞍上にはクリストフ・ルメールを迎える。
レースはまたしても出遅れて後方2~3番手の競馬。大外をぶん回したこともあり、直線入り口ではほぼ最後方の位置取りになってしまう。しかし大外から徐々に脚を伸ばすと残り1ハロンでトップギアに到達。流石に重賞とあってなかなか捕まらなかったが着実に差を詰め、最後の2完歩でクビ差かわしてゴールイン。デビュー3連勝で重賞制覇を果たした。この勝利で鞍上のルメールは史上10人目、歴代最速でのJRA通算2000勝を達成し、「僕にとってはミラクル。本当に嬉しい」と笑顔をのぞかせた。
これでダービーの優先出走権を手にしたが、その後右前脚の歩様に不安が発生。ダービー2週間前になっても乗り運動が再開できない状況で、まだ成長途上の馬であることも考慮し、陣営はダービー回避を決定した。
そのまま休養し、秋初戦は菊花賞トライアルではなく古馬相手のGⅢ新潟記念を選択。4ヶ月ぶりで初の古馬相手だったがここも1番人気に推される。
ゲートはやっぱり遅れて後方…と思いきや、ルメールはすぐに前へ持ち出し、初めての先行策に出る。そのまま中団の前で直線を向き、馬場の真ん中から脚を伸ばし末脚勝負に参加したが、中団後方から飛んできたシランケドに差し切られ2着。4戦目にして初黒星を喫したが、ルメールは「4ヶ月ぶりでしたから。これから身体が良くなってくれば重賞でも結果を残せる」とサバサバと振り返った。
このままGⅠ菊花賞へ直行。皐月賞馬ミュージアムマイルは天皇賞(秋)、ダービー馬クロワデュノールは亜凱旋門賞遠征でそれぞれ不在。混戦模様となったが、本馬のポテンシャルと菊花賞で抜群に強いルメール人気が合わさり、単勝3.8倍ながら1番人気に支持された。
ゲートはそこそこに出たがやはり二の脚はつかず後方。鞍上ルメールも出たなりで後方3番手あたりに落ち着いたが、大出遅れから早めに動かした武豊鞍上のマイユニバースの背後に続くように、向こう正面あたりからじわじわとポジションを押し上げていく。そのまま馬なりで4番手まで押し上げて直線を向いたところでルメールからゴーサイン。エネルジコもこれに応えて一気に前に迫り、残り100mあまりで先頭に立つ。後方から追ってきた2番人気エリキングも完全に置き去りにし、2馬身差で完勝。キャリア5戦で菊の栄冠を掴んだ。
鞍上のルメールはドゥレッツァ、アーバンシックに続き史上初の菊花賞3連覇で最多タイの5勝目。ドゥラメンテ産駒は僅か5世代でタイトルホルダー、ドゥレッツァに続く3頭目の菊花賞馬誕生となった。
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最終更新:2025/12/10(水) 16:00
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