ルクソールカフェ(Luxor Cafe)とは、2022年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
父American Pharoah、母Mary's Follies、母父More Than Readyという血統。
これだけでピンと来る人もいるだろう。本馬はフェブラリーS連覇など「ダート左回りワンターン1600mの鬼」カフェファラオの全弟である。というわけで血統については兄の記事を参照。
2022年2月26日生まれで、兄と同じくアメリカ・ケンタッキー州生まれの外国産馬。オーナーも兄と同じく「カフェ」冠名の西川光一(駐車場の「Times」でおなじみ「パーク24」代表。勝負服のカラーリングもあの看板と同じ)、所属厩舎も兄を騙して2回も安田記念を走らせた美浦・堀宣行厩舎である。
馬名意味は「エジプトの都市+冠名」。ルクソールには王家の谷やツタンカーメン王の墓があり、父名からの連想だろう。
デビューは2024年8月24日、札幌・ダート1700mの新馬戦。ダミアン・レーンを鞍上に、あのカフェファラオの全弟という良血から1.4倍という断然人気に支持されたが、スタートの位置取り争いでキックバックを嫌がって外を回さざるを得なくなり、このあとJBC2歳優駿・雲取賞2着のグランジョルノの4着。
続いてなんと連闘で同条件の未勝利戦に回り、佐々木大輔を鞍上に迎えてここでも2.3倍の1番人気に支持されたが、好位から抜け出しを図るも3番人気アローオブライトと後続を9馬身突き放した追い比べにクビ差競り負けて2着。
一休みして11月23日の東京・ダート1600mの未勝利戦へ。ライアン・ムーアを鞍上に、兄の大得意コースで1.3倍という断然人気に支持されると、中団から直線鋭く大外から脚を伸ばし、今回も2番人気アドマイヤデイトナと後続を大差ぶっちぎっての熾烈な追い比べとなったが、今度はハナ差制して3戦目で初勝利。勝ち時計1:35.8は2歳ダート1600mのJRAレコードで、紛れもなくカフェファラオの弟であるところを見せつけて(?)2歳シーズンは終了となった。
明けて3歳初戦は中山・ダート1800mの黒竹賞(1勝クラス)。レイチェル・キングを迎え、スナッピードレッサと人気を分け合って2.8倍の同オッズで1番人気。2番手先行から4角でもう逃げ馬を捕まえるとあとは独走、悠々5馬身差で圧勝。
2勝目を挙げて国内ダート三冠に向かうかとも思われたが、陣営が選択したのはケンタッキーダービー出走馬選定シリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のひとつであるヒヤシンスステークス(L)だった。1.8倍の断然人気に支持され、引き続きレイチェル・キングと挑んだレースは、枠なりに中団外目を回して直線突き抜け、2番人気プロミストジーンの追撃を半馬身退けて勝利。
さて、これでケンタッキーダービー出走ポイントは獲得したのだが、昨年ヒヤシンスSから直行を目指したラムジェットが、伏竜ステークスを勝ったテーオーパスワードに上回られて出走できなかった――という事実を踏まえてか、陣営は続いて伏竜ステークス(OP)へ。鞍上はジョアン・モレイラを迎え、1頭だけ58kgを背負うことになったが、今回も1.3倍という断然人気に支持された。
今回も大外枠を引いたが、やはり枠なりに中団外目で進めると、4角で馬なりのまま前を捕まえ、モレイラが追い出すと他馬を置き去りにして独走。1頭モノの違いを見せつけるような5馬身差の圧勝で4連勝を飾った。
これでケンタッキーダービー(GⅠ)の優先出走権を獲得。引き続きモレイラとともに、UAEダービーを勝ったアドマイヤデイトナとともに故郷の祭典に挑むことになった。
父American Pharoahは37年ぶりの三冠馬としてアメリカ本国では絶大な人気を誇るが、種牡馬としては現状かなり苦戦しており、兄カフェファラオにはアメリカのファンからも熱視線が注がれていた。結局兄のアメリカ遠征は実現しなかったが、その弟が凱旋、しかもアメファラ産駒はこれがKYダービー初出走ということでアメリカのファンも掛かり気味になったか、なんと現地オッズでも2番人気に支持された。
しかし雨でドロドロの不良馬場となったレースは出負けして後ろからになり、モレイラは内に寄せて行ったが内ラチ沿いで揉まれてしまうなど厳しい展開に。それでも中団インから追走して3~4コーナーで押し上げ、直線では馬群の中から前を伺ったものの、抜け出すには至らず力尽きて12着。さすがにこの馬場は厳しかったか。
帰国後はゆっくり夏休みを挟み、ダート三冠最終戦のジャパンダートクラシック(JpnⅠ)へ。鞍上には未勝利戦以来の佐々木大輔を迎えた。暴れん坊二冠馬ナチュラルライズへの対抗一番手として、不来方賞を楽勝してきたナルカミを抑えて2番人気に支持される。
外目の7枠13番からスタートすると、1コーナー前から外のナチュラルライズが掛かり気味に前へ向かうのを見送って、ナチュラルライズを真後ろでマークして進める。しかし逃げたナルカミとそれを追うナチュラルライズに4角で突き放されると、あとは置いていかれてしまい、2着ナチュラルライズからは9馬身、勝ったナルカミからは2秒4も離されて完敗の3着。国内組の2頭に差を見せつけられてしまった。
今後の古馬GⅠ級出走にはまだ賞金が心もとないのもあり、続いて武蔵野ステークス(GⅢ)へ。鞍上にはダミアン・レーンを迎え、大外8枠16番に放り込まれてしまったものの、コスタノヴァ・オメガギネスに次ぐ単勝4.5倍の3番人気に支持される。
レースは1番人気コスタノヴァがまた大出遅れをかます中、ダミアン・レーンとルクソールカフェは枠なりに位置を押し上げつつ外目の4番手という好位を確保。直線でレーンの追い出しに応えて鋭く脚を伸ばしたルクソールカフェは、ペプチドナイルをあっさりとかわすとそのまま独走、大出遅れから猛然と追い込んできたコスタノヴァを3馬身半突き放して圧勝。
兄が鬼のような強さを誇った府中ダート1600で、弟もフェブラリーS覇者2頭を一蹴して重賞初制覇。ナルカミとナチュラルライズには負けていられないとばかりに、今後の古馬戦線での戦いが俄然楽しみになる勝利であった。
| American Pharoah 2012 鹿毛 |
Pioneerof the Nile 2006 黒鹿毛 |
*エンパイアメーカー | Unbridled |
| Toussaud | |||
| Star of Goshen | Lord at War | ||
| Castle Eight | |||
| Littleprincessemma 2006 栗毛 |
Yankee Gentleman | Storm Cat | |
| Key Phrase | |||
| Exclusive Rosette | Ecliptical | ||
| Zetta Jet | |||
| Mary's Follies 2006 鹿毛 FNo.1-k |
More Than Ready 1997 黒鹿毛 |
*サザンヘイロー | Halo |
| Northern Sea | |||
| Woodman's Girl | Woodman | ||
| Becky Be Good | |||
| Catch the Queen 1999 鹿毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | |
| Hopespringseternal | |||
| Wave to the Queen | Wavering Monarch | ||
| Blue Ankle |
クロス:Mr. Prospector 5×4(9.38%)
掲示板
38 ななしのよっしん
2025/11/15(土) 18:22:29 ID: PuuMCAT4Qf
安田記念いかなきゃ…目隠しして一面のクソミドリに気づかれないようにして……
39 ななしのよっしん
2025/11/15(土) 23:48:01 ID: mDFZjL3ztC
フェブラリーSもそうだけど、南部杯からBCダートマイルは夢見てしまうな
40 ななしのよっしん
2025/11/16(日) 16:40:28 ID: FAQFqhR1ee
結局兄弟そろって東京得意ということなんだろうか
2000mは怪しいのかもしれないがサウジカップの希望はありそうだ
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最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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