ガンダムTR-6［ウーンドウォート］とは (ウーンドウォートとは) [単語記事]

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］とは、ADVANCE OF Ζに登場するオーバースペックのモビルスーツである。

デザインはメダロットの藤岡建機。

ガンダムTR-6とは

コンペイトウ（旧ソロモン）技術局で開発が進められていたガンダムタイプのモビルスーツ。
TR計画の最終到達点に位置する機体であり、そのスペックは第2世代MSを凌駕した性能であったとされる。

あくまで憶測だが、もしかすると現存する宇宙世紀公式のMS・MA内ですら「最強」に近い存在なのかもしれない。
そういえる程、ティターンズ開発陣はこのMSに賭けていたのだ。

TR-6はドラムフレームによる高い拡張性を秘めており、この記事を見ても分かる通り多くの換装形態を持つ。さらに「フルドドⅡ」をオプションとして装着、フルドドⅡのドラムフレームを介し、様々な拡張を施せるようになる。
ティターンズはこの機体に「外惑星間航行用形態」というMSの領分を超えた可能性も見出していた。（ミノフスキードライブがない時代だからこそ余計に異常に思える）

素体は通常MSと比べて小型だが、パーツを換装する事で50m、100mを超えた弩級MSに変貌する。こうなるともはや素体の原型を留めず、一見でガンダムとすら判断出来ない。
構想上、オーパーツで有名なGP-03D「デンドロビウム」を超えるガンダムなのである。

OSは「OVER THE MIND計画」（通称：3号計画）で開発した「強化人間人格型OS」を採用。
これにより、TR-6にはマルチロック対応システムが備わっている。
ちなみにここら辺の設定については、
「OS搭載を明言したことが問題であれば、公式には破壊された為に真実は分からないが、そういう計画もあったらしい...程度の扱いで」
…との事。（文章は要約しています）

ガンダムTR-1程ではないにしろ本機もバリエーションはかなり多いので、目次を利用するといいかもしれない。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］	ガンダムTR-6［ハイゼンスレイⅡ］
ガンダムTR-6［ウーンドウォート］ガンダムTR-6［ウーンドウォート・ラーⅡ］ガンダムTR-6［クインリィ］ガンダムTR-6［ウーンドウォート］ギガンティック形態ガンダムTR-6［フルアーマー・クインリィ］	ガンダムTR-6［ハイゼンスレイⅡ］［ハイゼンスレイⅡ・ラー］［ハイゼンスレイⅡ・ラー］第二形態［ハイゼンスレイⅡ・ラー］クルーザー巡航形態
ガンダムTR-6（侵攻・殲滅形態）	ガンダムTR-6（バリエーション）
ガンダムTR-6［ダンディライアンⅡ］ガンダムTR-6［ダンディライアンⅡ］侵攻・殲滅形態ガンダムTR-6［ファイバーⅡ］ガンダムTR-6［インレ］ガンダムTR-6［サイコ・インレ］	ガンダムTR-6［キハールⅡ］［キハールⅡ］EWAC装備［アドバンスド・キハールⅡ］ガンダムTR-6［ギャプランⅡ］ガンダムTR-6［フライルーⅡ］ガンダムTR-6［ヘイズルⅡ］ガンダムTR-6［ハイザックⅡ］

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］

GUNDAM TR-6［WONDWART］ガンダムTR-6［ウーンドウォート］
型式番号	RX-124
全高	-
重量	-
搭乗者	エリアルド・ハンター
武器	コンポジット・シールド・ブースターブーストポッドバルカン×2 バルカンポッド

ガンダムTR-6のコアとなる小型可変MS。素体はサイズも相俟って小さい女の子的な印象を受ける。

物騒なスペックには似合わない可愛いらしさを持ち、設定画のポーズで見惚れた人も多い。
なおパイロットは男（エリアルド・ハンター中尉）。イケメンだからまだいいが、ごつい男が乗ってたら…。

TR-6は一つの機体であらゆる環境・状況下に対応する事をコンセプトに置いた。そのため、これまで運用用途がバラバラだったTRシリーズ全ての形態を一つの機体で扱う。
無茶苦茶だが、それを可能としたのがTR-3やTR-5に採用された可動式パーツ「ドラムフレーム」なのだ。

肥大化した太股部分はジェネレーター内蔵式であり、サイズに不釣り合いな高出力を誇る。素体状態は機動性に優れる反面、装甲はフレーム剥き出しになるほど薄い。

MA形態は戦闘機とは似つかない特異な形状をしており、これまでの可変形態と違い空力特性に乏しく、宇宙戦用としての性質が強い。

「コンポジット・シールド・ブースター」
ウーンドウォートの主武装。複合兵装のシールドで、機能使用に適した四つのモードへ変形する。
ロング・ビームライフルを使用できる「ライフルモード」。大型クロー「クローモード」。
サイコガンダムサイズの巨大マニピュレーターからビーム砲を放つ「アームモード」。アームは射出可能であり、「モビルビット」として遠隔操作し、偵察カメラやインコムにも使用可能。通称「ウインチモード」。
「Iフィールド発生装置」により、防御シールドとしても優れている万能のシールドである。
「ブースター・ポッド」
ヘイズルの可動式ブースター・ポッドを改良した装備。
大気圏突入用冷却ガス噴射装置を内蔵。大気圏突入のMA形態時に冷却用耐熱フィールドを発生させる。
「プリムローズⅡ」
パイロットの生還率を高める脱出用ポッド。胴体部分はプリムローズⅡが変形した物。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート・ラーⅡ］第二形態

ウーンドウォート素体にフルドドⅡを2基装備した推力・武装の強化仕様。

フルドドⅡのドラムフレームと合わせて、通常では不可能な大型パーツの接続が可能。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート・ラーⅡ］第二形態／クルーザーモード

巡航用大型ブースターを接続した侵攻用装備。

ガンダムTR-1［ヘイズル・ラー］第二形態／クルーザーモードにあたる装備。

ガンダムTR-6［クインリィ］（ウーンドウォート・拠点防衛形態）

5基のウェポンカーゴを装備した拠点防衛形態。
頭部ウェポンカーゴが冠を連想させる事から「クインリィ（女王）形態」とも呼ばれる。

対艦大型ミサイルやマイクロミサイルを内装火器として搭載する。高度な火器管制システムで大量の火器を制御しており、複数の目標を同時に捕捉・攻撃出来る。（マルチロックにはTR-6のOVER THE MIND計画OSが働く）

ウェポンカーゴは「OVER THE MIND計画OS」に対応した準サイコミュシステムが搭載されており、マルチロックシステム他、オールドタイプでもオールレンジ攻撃が可能。

宇宙世紀0083年、ジョン・コーウェン中将主導で行われた「ガンダム開発計画」にて、本形態とコンセプトを同じくするガンダムが開発。そしてデラーズ紛争において「星の屑」を阻止するべく投入されたとの噂があった。

そのガンダムは公式記録から存在を抹消されたらしく、70年後（宇宙戦国時代）のネット上では一部メカオタク共の議論・情報が飛び交い、半ば都市伝説の様に語られている。参考：機動戦士クロスボーンガンダムゴースト1巻。
グリプス戦役時代の連邦軍内では、当時を知る士官が記憶に留めている様だが、真偽の程は不明。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］ギガンティック形態

ラーⅡ（フルドドⅡ）に、サイコガンダムの手足を装着した形態。
ヘイズル・アウスラ「ギガンティック・アーム・ユニット形態」に位置する。

新たに「脚」も接続しており、サイズは40m級に変移した。その姿から敵に与える心理的影響は大きいと思われる。

そもそも敵への心理的影響を検証する機体が、TRシリーズの原点、ガンダムTR-1［ヘイズル］というMSである。
そのヘイズルの検証試験データは「ガンダムヘッドがジオン兵に与える心理的影響」。検証試験は後に繋がる結果を残しており、違いはあれど、ヘイズルが見出した機体による心理的効果を活用した形態なのかもしれない。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］フルアーマー・クインリィ形態

拠点防衛形態にサイコガンダムの手足を接続した状態をフルアーマー・クインリィと呼ぶ。

背部の球状の装備、試作飛行システム「ダイダロスユニット」によりこの図体でも大気圏内の浮遊を可能とした。
ダイダロスユニットについては下記のガンダムTR-6［ダンディライアンⅡ侵攻・殲滅形態］を参照。

両肩にガンダムTR-6［アドバンスド・キハールⅡ］MA形態を計2機ジョイントしており、アドバンスド・キハールⅡはカーゴを装着したままMS形態に分離変形出来る。

実はギガンティック・ユニットやウェポンカーゴの準サイコミュシステムは、ガンダムTR-6をサイコガンダムの代わりに強化人間に搭乗させるというプランの下、搭載された物である。
ガンダムTR-6［サイコ・インレ］同様、もはや当初のオールドタイプが扱うプランから逸脱し始めていたのだ。

ガンダムTR-6［ハイゼンスレイⅡ］

アドバンスド・ウーンドウォート、もしくは高速戦闘形態・ガブスレイ形態とも呼ばれる。

エゥーゴの「Ζ計画」で開発された可変型ガンダムはティターンズにとって脅威そのものだった。
技術の発展を予測し、エゥーゴのMS開発情報を入手したティターンズは、それらを超えるであろう「第3世代MS」の存在を想定した。そして「Ζ計画」に対抗すべく、本機を生み出すに至ったのだ。

ティターンズ製MSの中でもトータルバランスに優れる「ガブスレイ」の特性を模した。
ガブスレイ同様、MS・MA形態の全てが高水準で纏まっており、様々な作戦に対応出来る。

「MA形態」: 上半身のトップ・ファイターと下半身のボトム・ファイターに分離する。バウ同様に無人遠隔操作が可能。
大気圏内の運用は想定されていないが、太股内蔵ジェネレーター2基＋ブースター・ポッド2基の莫大な出力を活かし、空力特性を無視した飛行が可能らしい。

ガンダムTR-6［ハイゼンスレイⅡ・ラー］

別名「アドバンスド・ウーンドウォートEX」。
支援用パーツ［フルドドⅡ］を1基装備したハイゼンスレイⅡの上位互換機、ラー仕様。

基本的にフルドドを装備した形態をラー、フルドドⅡ装備型の場合はラーⅡと呼ばれる。
実は名称もハイゼンスレイⅡ・ラーⅡが正しいのだが、スタッフがあまりこだわらないのか、もしくは名前の響きが悪かったのか、正式名称はラーとなっている。（一応設定画にはハイゼンスレイⅡラーⅡと書かれている。）

カテゴリーはTR-5[フライルー]と同じく「エリア・ドミナンス（Area Dominance＝領域支配仕様）」に属し、地上・空中・宇宙全ての戦場を単機で支配する絶対的な戦闘力を誇る。

本機の投入が決定した段階で、既にグリプス戦役の大勢は決していた。さらにTRシリーズのテストパイロット小隊の隊長、ウェス・マーフィ大尉は現在のティターンズ司令部は実態がない状態と思ったようだ。

これ以上ガンダムを戦闘に投入しても戦場を混乱に導くだけと考えたマーフィは、本機の偽装撃破を命じる。【出撃はするが、最終的に自爆か、機体を破壊されるよう動く】。ただし、最終的にマーフィの考えに同意したアスワン艦長ベデルセンが命令を下した【ベデルセンはその後アスワンの轟沈で死亡したが、マーフィに命令書を持たせていた】。

TR-6パイロットのエリアルド・ハンター中尉は本機で出撃。途中で敵と遭遇したエリアルド中尉は、ガンダムのテストパイロットとして機体と運命を共にする事を選ぶ。

中尉はサラミス級一隻、ネモ六機を本機の破壊に利用するために戦闘を開始。結果、一瞬でネモ三機とサラミス級一隻を撃破し、残存したネモ三機をも撤退させてしまう。（中尉も自機撃破を覚悟で挑んだため驚いていた）
はっきり言うとハンター中尉に特筆した操縦技術はない。そしてその事からも、TR-6のハイスペックが見て取れる。

【その後、戦場で対峙したエゥーゴのガブリエル・ゾラとガンダムの破壊で合意し、リックディアス[シュトゥッツァー]メガ・バズーカ・ランチャー装備に搭乗し、ガブリエルと共に本機を破壊した。】

【　　】で囲んだ要素は裁判編におけるハンター中尉の罪状・嫌疑を晴らす為の重要な証拠であり、グリプス戦役後、上記の真実と参考人を以て嫌疑は取り払われ、物語は幕を閉じた。

ガンダムTR-6［ハイゼンスレイⅡ・ラー］第二形態／クルーザーモード

巡航用大型ブースターを接続した、ガンダムTR-1［ヘイズル・ラー］第二形態／クルーザーモードにあたる装備。

ただしこちらはハイゼンスレイⅡ仕様といった違いはあるが。

ガンダムTR-6［ダンディライアンⅡ］

TR-4［ダンディライアン］の大気圏突入モジュールを装備したMA形態。
コア・ユニットとしてウーンドウォートを内蔵し、素体に装備したフルドドⅡにダンディライアンのパーツを装着。

大気圏内外の高速戦闘において高い機動性を持つ。伸縮自在な大型クローは攻撃の他に、接地時の足やAMBAC肢としても機能している。

ガンダムTR-6［ダンディライアンⅡ］侵攻・殲滅形態

巨大ユニット「ダンディライアンⅡ」を装着した際のMS形態。

「侵攻・殲滅兵器システム（invasion and destroy weapon system）」にカテゴライズされ、単機で敵地に侵攻し、強大な火力を用いて目標を殲滅・破壊する。
単機で戦況を覆し得る殲滅・侵攻兵器というカテゴリがTR-6本来の姿なのだ。

またダンディライアンⅡは、TR-6の最終形態［インレ］を構成する下部ユニットに使用される。

サイズは目測でウーンドウォート4～5機分。ウーンドウォートのサイズが不明な事もあり、独自研究の域を超えていないが、少なくとも50m級かそれに準ずるサイズだと思われる。（他にも、合体後のインレが100mを超す巨大MSだったりと根拠はあるが、公式には何も記されておらず、あくまで編集者の憶測に過ぎない）

「試作飛行システム“ダイダロスユニット”」
MAを地上で飛行させるための巨大な複合飛行ユニット。
ミノフスキークラフト技術と熱核ジェット/ロケット、ホバー推進の併用により、地上で飛行させることが可能。
アプサラス並のサイズの飛行ユニットをそのままカーゴスペースに搭載している。

ガンダムTR-6［ファイバーⅡ］

TR-5［ファイバー］の運用データを基に開発された長距離侵攻・高火力ユニット。
「侵攻・殲滅兵器システム（invasion and destroy weapon system）」にカテゴライズされる。

ガンダムTR-6［キハールⅡ］を搭載可能であり、戦場まで運び戦闘ユニットとして展開する。キハールⅡだけでなくヘイズルやキハールなど、他のモビルスーツも搭載出来る。
弾道軌道による超音速侵攻で敵地に切り込み、圧倒的な火力とキハールⅡの空間制圧力を以て制圧する。

本機はTR-6最終形態［インレ］の上部ユニットとなる。

「ハイパー・ロングレンジ・ビームキャノン」
TR-2［ビグウィグ］のロングレンジ・ビームキャノンの威力・射程強化仕様。通称「ビグウィグキャノンⅡ」
艦船を上回る長射程を誇るが、取り回しが難しい（邪魔になる）ため、先制攻撃用の意味合いが強い。
「複合防御バインダー」
ビーム砲と実体弾防御に対応した防御システム搭載型バインダー。
フィールドでビームを防御し、拡散ビーム砲の弾幕を張り実体弾を防ぐ。
「艦載機」
複合防御バインダーにガンダムTR-6［キハールⅡ］を計6機搭載。

ガンダムTR-6［インレ］

ガンダムTR-6の最終決戦仕様。
ファイバーⅡとダンディライアンⅡの2機の侵攻・殲滅形態が合体した姿。

全長（全高）は「100m」を超え、グリプス戦役時における機動兵器の中では破格のサイズであった。

合体後、2機のコアユニットはそれぞれ役割を与えられ、インレの下半身・ダンディライアンⅡ側が機体操舵、上半身ファイバーⅡ側が火器管制を担当する。

その性質上、コアユニットのガンダムを2機分用意しなくてはならない。さらに設定通りだとキハールⅡユニットにガンダムが6機取られる。この時点でガンダムが8機分も必要である。
またインレ運用母艦「アスワン改」の設定画を見る限り、インレの小数生産も視野に入れられていた模様。地球圏の守護者として開発されたTR-6は、最終的に狂気を孕んだ構想となっていたのだ。

公式設定ではインレがグリプス戦役に投入されていれば、エゥーゴの勝利すら覆っていたものとされている…。

ダンディライアンⅡとファイバーⅡの機能と武装を全て扱える。（IフィールドやビグウィグキャノンⅡなど）
ミノフスキークラフトとブースターの併用試作飛行システム「ダイダロスユニット」で大気圏の飛行も可能。

拡張性も高く、EWACレドーム案や、後述の外惑星進出案、核弾頭ミサイル案、サイコミュシステム案など、狂ったような専用プランも確認されている。

「MS形態」: インレの通常形態。ウィンチユニット（腕）と大型クロー（脚部）を展開し、巨大な人型MSにもなれる。
「巡航形態」: 長距離巡航用のMF（モビルフォートレス）形態。
全長100Mを超す巨大MFながらダイダロス・ユニット飛行により大気圏の飛行が可能である。
複合防御バインダーを前方に展開し、機体バランスを整えてかかる負荷を最小限に抑えた。
「射出形態」: 複合防御バインダーを翼状に展開し、キハールⅡを射出する形態。形状は巨大な戦闘機そのものであり、獲物を狙う鷹の様に雄々しい姿。
「大気圏離脱用形態」: HLVにも似た球状の大出力ブースターを装備した大気圏離脱用装備。
「外惑星間航行用形態」: 外惑星進出用機器［フリス］を装備した惑星間航行用プラン。翼を広げて太陽風推進を行う。
ティターンズはこの機体に無限の可能性と夢を託していたようだ。

そして、投入される事のなかった本機は、火星で開発が進められていた。
2014年に始まるアドバンス・オブ・ゼータの新作が電撃ホビーマガジンにて発表された。その新作はインレが大きく扱われるらしく（現時点では不確定だが）、以降の展開に興味が尽きぬばかりである。

ガンダムTR-6［サイコ・インレ］

決戦兵器［インレ］にサイコミュシステムや追加武装を施した究極兵器構想。

追加武装・・・プラズマリーダー、BC兵器、核弾頭ミサイル、リフレクタービット、ビット、巡航ミサイル、モビルビット（シールド・ブースター）×4。

ティターンズの狂気ここに極まれり、といった感じの機体である。

インレの頭部ユニットをサイコミュ搭載型に換装し、複雑な火器管制をサイコミュを介した思考制御で行う。そのため搭乗者は自ずとニュータイプか強化人間に限られ、当初のオールドタイプが扱うというコンセプトに反する。

機体は禍々しい姿へと変貌しており、一般的な「ガンダム」からは大きく逸脱している。

ガンダムTR-6［キハールⅡ］

可変試験機、TR-3［キハール］のデータをフィードバックした［キハールⅡ］ユニットを装着した形態。
本機は決戦兵器・ガンダムTR-6[インレ]の護衛随伴機として開発された。

頭部カバー・メインカメラをキハールと同型の物に換装。頭部アンテナは回転式であり、通常は正面に向く。
MS形態の脚部は足裏の表面積が小さいウーンドウォート素体から換装しておらず、歩行には適さない。そのため、地上ではホバー走行で移動を行う。

インレの設定画から読み取ると、キハールⅡは6機製造される事になっている。
カラーリングは群青色を基調にしたタイプと、陸戦カラータイプ（アッシマーと同色）がある。インレ艦載機は後者を見掛けるが、逆に前者を載せた設定画が全く無い。

「MA形態」: 大気圏内飛行時の空力特性を重点に置いた形態。
円盤状に変形する事で大気圏内や宇宙空間において、戦闘機にも勝る柔軟な運動性を得た。
姿勢制御用スラスターは2つに分割され、AMBAC制御のバインダーとして付け根から可動する。
「中間形態」: MAとMSの中間に位置する形態。バランスが取れた汎用性の高い形態である。
運動・機動性に優れており、MS同様マニピュレーターも使える。

［キハールⅡ］EWAC装備

早期警戒用センサーレドームを装着した電子戦仕様。
レドームユニットはブースターポッドを外して装着されており、キハールⅡの索敵能力を飛躍的に向上させた。

なおEWAC装備時は、基本的にMS形態に変形せず中間形態までで留める。

ガンダムTR-6［アドバンスド・キハールⅡ］

両肩にウェポンカーゴを装着した形態。MA形態でTR-6の「拠点防衛形態」の両腕部を形成する特殊機。

ウェポンカーゴの重量増加に対応するため、かかと部分にパーツを装着し接地を安定させた。パーツは接地板とハイゼンスレイⅡと同じ部品を接合した物。「履かせる」といった表現の方が伝わりやすいかもしれない。

頭部ハイメガ粒子砲等により、火力も高い形態である。

ガンダムTR-6［ギャプランⅡ］

ウーンドウォートにギャプランの両腕＋ムーバブル・シールド・バインダーと、ヘイズルの脚を接続した形態。

パーツ評価試験用の機体故に特化した性能はないが、不足のない戦闘能力を発揮できる。

ガンダムTR-6［フライルーⅡ］

ウーンドウォートにTR-5［アドバンスド・フライルー］のパーツとヘイズルの脚を装着した形態。
フルドドⅡ、スラスター、ウェポンカーゴを追加し、火力と機動性の向上を図った。

両腕と中央のフロントアーマーに開放バレル式ビームキャノンを3基装備。
ビーム・キャノンはいずれも長射程を誇り、遠距離からの一方的な射撃が可能である。

この形態は射撃形態とも呼ばれるが、腕が使えないため、格闘戦時は専用の形態に変形する。

「バレル開放式ビーム・キャノン・ユニット」
プリムローズ搭載型ビームキャノンの強化仕様。フルドドⅡのサブアームに接続される。
ウインチ巻取り機やウインチワイヤーにより遠隔操作可能な武器である。
「拡散メガ粒子砲」
背部メインスラスターに大型拡散メガ粒子砲を増設。
ある程度の仰角可動域を有しており、正面以外にも対応可能。
「クラッカー」
アドバンスド・フライルー同様、クラッカーを束ねるホルダーをジョイントしている。

「格闘形態」: フライルーⅡの格闘戦対応形態。
腕部コンポジット・シールド・ブースターのクローモードを利用してMAのような運用方法を取る。

ガンダムTR-6［ヘイズルⅡ］

ダブルシールド保持タイプのブーストポッドを装備した形態。

ブーストポッドのシールド保持ラッチにコンポジット・シールド・ブースター2枚をジョイントする。ライフルモード時にバレルを前方にスライドさせて高出力ビーム・キャノンを放つ。

ガンダムTR-6［ハイザックⅡ］

TR-6にハイザックの腕とマラサイの脚を取り付けた形態。

ウーンドウォートからデチューンされており、（高性能のウーンドウォートと比較して）ロースペックだが、それ故に一般パイロットでも扱いやすくなっている。ハイザックやマラサイに慣れたパイロット向き。

ガンダムTR-6［ウーンドウォート］単語

ガンダムTR-6とは

目次