ゲームボーイウォーズアドバンス

ゲームボーイウォーズアドバンスとは、任天堂から発売されたどえらいウォー・シミュレーションゲームである。

概要

ゲームボーイアドバンス初のファミコンウォーズシリーズ。日本ではアメリカ同時多発テロ事件の影響で無期限発売延期となった。が、ニンテンドーＤＳ発売を前に１・２をまとめた『ゲームボーイウォーズアドバンス１＋２』として発売。

メインモードはコスモランド（２ではマクロランド）の領土奪還のために戦うキャンペーンモードと、用意されたマップをクリアーするトライアルの２つ。評価点はウォーズショップで使えるポイントとなる。

ウォーズショップ

追加要素を買える店。主に買えるものは以下の通り。

• トライアル新マップ
• トライアルでのレッドスター以外のショーグン
• ショーグンの色替え
• 難易度が急上昇したハードキャンペーン
• ＢＧＭが聞けるサウンドルーム

ショーグンシステム

『スーパーファミコンウォーズ』にもＣＰＵの思考パターンとして将軍が登場したが、今作では得意ユニットの強化・苦手ユニット弱体化がされるショーグンが登場。さらに必殺技に当たるブレイクが存在し、ユニットがダメージを敵にダメージを与える・受けた場合にゲージが貯まり、最大まで貯まるとブレイクが発動できる。２ではさらに強力なスペシャルブレイクが追加された。

ショーグン

レッドスター軍

最初に使う軍ということから扱いやすく初心者向けのショーグンがそろっている。

リョウ

メカ大好き少年。本人の発言から「戦争好きな危険思想を持ってる」など噂される始末。ユニットの得意苦手はなく、ブレイクはユニットのＨＰ回復。便利だが決定力不足でもある（スペシャルブレイクは攻撃力・移動力が少し上昇するが）。

マックス

頼れるガチムチ兄貴。歩兵以外の直接攻撃ユニットの攻撃力が高くなる一方間接ユニットは攻撃力が減少し射程が短くなる。ブレイクで攻撃・移動力も増加して奇襲で前戦を壊滅状態に追い込める。適当に直接攻撃ユニットを生産していれば大半のトライアルはクリア可能(評価点を気にするなら別だが)。

ドミノ

特殊部隊長の強気な女の子。歩兵系と占領が得意で攻撃力増加・占領速度1.5倍・輸送ユニット移動力＋１だが、歩兵系以外の直接攻撃ユニットが苦手。ブレイクは歩兵系攻撃力・移動力増加・歩兵地形コスト１。スペシャルブレイクは歩兵のＨＰにかかわらず拠点一発占領。

ブルームーン軍

レッドスター同様扱いやすい初心者向けだが、能力は防御寄り。

ホイップ

青いサンタ。リョウ同様ユニットの得意苦手はないが、ブレイクが雪を降らせて通過地形の移動力消費増大というもので、攻め込む側が使ってもほとんど意味がない（ホイップ自身は雪でも移動力消費増大は受けない）。おまけに効果は次の自分のターンまで。２のスペシャルブレイクでは全敵ユニットＨＰ２ダメージも追加されたが相変わらず降雪時間は変わらず。おまけに雨で移動力が下がる。１でのキャンペーンでの馬鹿ぶりもあり１では最弱ショーグンとされている。

ビリー

やる気のない銃使い。マックスとは逆で間接攻撃が得意で攻撃力・射程が増加して歩兵を含む直接攻撃ユニットの攻撃力が低下。ブレイクで間接ユニット攻撃力増加し射程が長くなる。

イワン

２から登場した大財閥の跡取り。ユニットを２割引きで購入できるが攻撃力が低い。防御力は変わらないので初期拠点が少ないマップで守り中心の戦いにうってつけ。ブレイクで軍資金増加、スペシャルブレイクで軍資金に応じて攻撃力上昇。『スーパーファミコンウォーズ』のビリーゲーツとは関係無い。

イエローコメット軍

能力のくせが強い上級者向けのショーグンが特徴。

キクチヨ

イエローコメット国王で親バカ。ユニットは攻撃・防御力ともに高いが生産コストは２割増し。ブレイクで攻撃力上昇。スペシャルブレイクでさらに守備力が上がり、反撃時攻撃力が大幅に上昇する。

アスカ

キクチヨの娘で天才。情報戦に強いことからサクテキ面での視界を増加し、反撃攻撃力補正1.5倍（ファミコンウォーズの攻撃の関係上あまり生かされなかったりする）。しかし、運が悪くわずかにダメージが小さくなる。ブレイクは視界をさらに増加させ、隣接しないと見えない場所でも見えるようになる上、スペシャルブレイクで攻撃されると攻撃力補正なしで先制攻撃。ちなみにトライアルではサクテキ面がないので選ぶ必要性はほぼない。

ヤマモト

２から登場したかつて名将と呼ばれた老兵。ドミノ同様輸送ユニット移動力＋１歩兵・戦闘ヘリが特に強く通常時の歩兵の攻撃力補正はドミノの倍。その一方、歩兵系以外の陸ユニット海ユニットが苦手で攻撃力減少。ブレイク・スペシャルブレイクで戦闘ヘリがさらに攻撃力上昇し、自軍都市に歩兵・パズーカ兵をＨＰ９で出現（ヒント：合流してＨＰ10を超えた分は軍資金に変化）。『スーパーファミコンウォーズ』のミスターヤマモトとの関係は……

グリーンアース軍

ショーグンの得意分野が陸・空・海と分業制。中級者向け。

イーグル

某漫画の超人みたいな髪の空軍パイロット。空ユニットの毎ターン開始時の燃料消費が少なく攻撃・防御力が上昇するが、海ユニットの攻撃力が大きく低下。ブレイクで歩兵以外の行動終了ユニットを再行動。１の頃は攻撃・防御力低下状態で再行動だったが、２のスペシャルブレイクは攻撃力増加して再行動と自重がない（２のブレイクでは攻撃・防御力上昇だけ）。

モップ

気楽な船乗り。イーグルとは逆で海ユニット防御・移動力が上昇するが、空ユニット攻撃力が大きく下がる。ブレイクは全体攻撃。２からは燃料半減も追加されたためと連発されるとホイップ以上の移動妨害になる。発動が予想される場合はできる限りユニットを回復できる拠点において能力を無効化するのがよい。

ハンナ

２から登場した陸ユニットが得意な女性ショーグン。歩兵系以外の攻撃力が上昇するが、空・海ユニットの攻撃力が少し低くなる。ブレイクで燃料・弾薬補給、歩兵以外の陸ユニット攻撃・移動力上昇。マックスと似たような能力だが、間接ユニットにも効果がある点に注目したい。

ブラックホール軍

ウォーズワールドに侵略してきた軍隊。大半は２から登場。

コング

もともとはただの兵隊だが、ホークに実力を認められレッドスター領侵略を担当することに。攻撃が力任せで与えるダメージに多少ばらつきが出るのが特徴。と言っても、ダメージが予測より低くなることもあるため使いにくい（ホークがコングのどこを評価したかは不明）。ブレイクでさらに変化幅が大きくなる。

キャット

ブルームーン侵略担当。兵器開発もする天才少女。攻撃ユニットの地形効果を攻撃力に追加する。ブレイクで移動コストが１になり、スペシャルブレイクではさらに地形効果が２倍に。

スネーク

イエローコメット侵略担当。コングとキャットの上官でナルシスト。リョウ同様ユニットの得意苦手はなくブレイクで移動力が上がる。ブレイクゲージが短いため他のショーグンよりも連発できる。奇襲に注意。

ホーク

グリーンアース侵略担当。能力は攻撃力が上がるだけだが、ブレイクは全敵ユニットのＨＰ１ダメージを与え自軍ユニットのＨＰを１回復する。スペシャルブレイクは効果が倍になる。吸血鬼ではない。大量の軍を相手にすると効果大だが「合流による資金還元」「ブレイク発動前に補給拠点に置く」「ホークの部隊は確殺する」などのプレイングでの対処やブレイクゲージがかなり長いのが弱点。

ヘルボウズ

ブラックホール軍総帥。唯一の１・２ともに登場した敵。能力は移動コストがすべて１の上に攻撃力が高い。その上、１では防御力が低かったものの２では防御力も高くなった。弱点は雪に弱いことだが、敵として出てくる面は味方との共同戦線を張っている上、味方も雪の移動制限を受けるため本当に有効かは疑問。ブレイクは隕石を落として落下周囲２マスにＨＰ８ダメージの上に２では攻撃・防御力も高くなるチートぶり。ブレイクゲージはホーク以上だが１対１なら間違いなく最凶ショーグンである。

その他

キャサリン

レッドスター軍の教官。運が良く、たまに予測よりも大きいダメージを与えられる。ブレイクでさらに運が良くなる。似たような能力を持つ『スーパーファミコンウォーズ』のキャロラインとの関係は不明。

ハチ

ウォーズショップ店主。謎の仕入れルートで１割引でユニットを買える上にイワンのように攻撃力は下がらない。ブレイクは半額でユニットが買え、スペシャルブレイクで半額の上に都市で陸ユニットが生産可能になる。

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関連項目

• ファミコンウォーズ