ゼノブレイドクロス(XenobladeX)とは、2015年4月29日に任天堂から発売されたWii U用シームレスオープンワールドRPGである。
小売希望価格は7700円(税抜)で、あらかじめダウンロードに対応する。
開発は『ゼノブレイド』と同じくモノリスソフト。
| XenobladeX | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| ジャンル | RPG |
| 対応機種 | WiiU |
| 開発元 | モノリスソフト |
| 発売元 | 任天堂 |
| 発売日 | 2015年4月29日 |
| 価格 | 7700円(税別) |
| 対象年齢 | CERO:C |
| ゲームソフトテンプレート | |
総監督は『ゼノギアス(PS)』、『ゼノサーガ(PS2)』、『ゼノブレイド(Wii)』の高橋哲哉。
キャラクターデザインは、同じく『ゼノギアス』でもキャラデザとフェイス原画を担当した田中久仁彦。
音楽は、『機動戦士ガンダムUC』などの澤野弘之が担当する。
広大なオープンワールド、シームレスな戦闘、高い自由度など、『ゼノブレイド』の要素を受け継いだ、続編に近い作品だが、ストーリー上は直接的な続編ではない。
グラフィック、マップの広さなど、WiiUのハードパワーを生かして多くの点で発展を果たしている。
新たな要素としては、人型の巨大ロボット“ドール”の要素がある。これにに乗り込んで空を飛んで移動したり、バイクのような姿に変形させて大地を駆け抜けたり、タンクに変形して砂漠を驀進したりと様々な移動手段が取れ、もちろん戦闘も可能である。
キャラクターメイキングが採用されており、主人公は性別からプレイヤーが選択できるようになっている。
2013年1月、「WiiU_Direct」にて「X」の文字と共に『モノリスソフト完全新作』として映像が初公開された。その後『ゼノブレイド』との関連は殆ど発表されなかったが、E3 2014にて『ゼノブレイド』の続編である事を匂わせる『ゼノブレイドクロス』という名の正式タイトルが発表された。
『B.L.A.D.E』。
それは「神の言葉を超えた人工的な運命の解放者」
=“Beyond the Logos Artificial Destiny Emancipator”。
――西暦2054年7月。
地球は謎の異星文明同士の戦闘に巻き込まれました。
地球の技術水準を遥かに超えた兵器による戦闘。
その理由も知らされないまま地球は蹂躙され、大地は焦土と化しました。
事前に地球圏への戦闘の波及を察知していた総合政府は、「地球種汎移民計画」を発動。
世界の主要都市からは幾多の恒星間移民船が飛び立ちました。
45億年の間生命を育んでくれた故郷からの脱出。
ですが、移民船の多くは重力圏離脱の最中に撃ち落とされ、無事脱出できた船はごく僅か。
私達の乗る「白鯨」は、そのうちの一隻でした。
地球を後にし、放浪の旅に出て2年。
地球圏での戦闘から幸運にも生き残る事が出来た私達でしたが、ついに異星文明の追跡部隊に見つかってしまったのです。
軍の決死の応戦と、1人の英雄の活躍によって追跡部隊は避けられましたが、激しい戦闘で白鯨の主機関も大破。航行能力を失った白鯨は、未知の惑星の重力に捉まり、航体を崩壊させながら墜落して行きました。
――そして2ヶ月が経ちました。
(冒頭ムービーから抜粋)
人類は不時着に成功した惑星を「ミラ」、白鯨の居住ユニットを「ニュー・ロサンゼルス(NLA)」と名付け新たな故郷として生きることになった。プレイヤーはNLAの民間軍事組織「BLADE」(ブレイド)に所属し、多くの仲間と共に数々の任務をこなすことになる。
ブレイドの主な任務は、
これらを目的とした任務を「クエスト」として自ら受注しクリアしていくことで、物語が広がっていくようになる。
本作のマップの広さは、前作『ゼノブレイド』の約5倍=400平方kmに及ぶ。
これは、オープンワールドゲームとして高い評価を得た『スカイリム』(約41平方km)の約10倍、『GTAV』(陸地面積約137平方km)の約3倍の広さである。
マップは全てシームレスに移動可能で、読み込みを挟むいくつかのエリアに分割されてはいない。
徒歩での移動では非常に時間がかかるが、ドールを用いた高速移動でカバーできる他、一度言った場所へのファストトラベルも可能である。
高所からの落下ダメージは廃止され探索の自由度が前作に比べ格段と上がった。しかし、落ちてしまえば戦闘不能になる底なしの穴といった地形は続投している。
今作はあくまで『ゼノブレイド』の系譜を継ぐ作品ではあるものの、直接的な繋がりはないと発表されている。
ノポン族が引き続き登場し、モナドの髪飾りなど前作の要素を彷彿とさせる描写もあるが、ファンサービス的な意味合いの範囲を出るようなものは今のところない。
フィールド上からシームレスに戦闘に突入し、自動で攻撃する「オートアタック」と状況や位置取りを見て任意で発動させる「アーツ」を織り交ぜながら戦うという基本的な戦闘システムは『ゼノブレイド』のものを踏襲しているが、以下のような新要素が加えられている。
パーティは4人編成で、プレイヤーが操作できるのは1人であり、残りの3人はAIである。
人類が惑星ミラで生き抜くために無くてはならない存在、それがDoll(ドール)。
巨大な人型のロボットで、地球脱出時の移民船防衛、NLAの復興、ミラの探索にと人類に大きく貢献している存在である。プレイヤーはストーリーの途中でドールライセンス試験に合格すれば操縦する資格を得られる。因みにコックピットはどの機体も前作の機神中枢と同じく全天周モニター式。戦闘中、ドールアーツを使うと、一定確率でコックピットからの視点に代わり、アーツがすべて一瞬回復する。
今作はモノリスソフト初の「他のプレイヤーとネットワークでつながる」ことができるゲームでもある。
前作ゼノブレイドのプレイヤーが一人でじっくりとやりこむゲームであるためか、今作のネットワークプレイでは
「ゆるくつながる」をテーマとしており、ネットワーク上の他の人を意識しないでプレイできる作りにしたとのこと。
WiiU GamePadは情報端末として使用され、地図やキャラのステータスなどを管理でき、スキップトラベルやデータプローブの設定、名前やネットワークでのチャットの入力に使用できる仮想キーボードなどの多くの機能がある。
またWiiUの特徴であるGamePadにテレビ画面を移す機能もあり、気軽に惑星ミラを探索することが可能だ。
なお、前作ではプレイ時間が99時間59分でカンストするようになっていたが、今作では100時間単位でのカウントも可能になった。
| 男性ボイス | 女性ボイス | ||
|---|---|---|---|
| [王道] | 浅沼晋太郎 | [王道] | 前田愛 |
| [ライバル] | 内山昂輝 | [ツンデレ] | 佐藤利奈 |
| [熱血] | 宮下栄治 | [ささやき] | 小倉唯 |
| [優等生] | 立花慎之介 | [お嬢さま] | 勝田詩織 |
| [耽美] | 柿原徹也 | [甘え声] | 内田真礼 |
| [中二病] | 保志総一朗 | [アホドジ] | 上坂すみれ |
| [軍人] | 浪川大輔 | [軍人] | 田中敦子 |
| [アニキ] | 関俊彦 | [セクシー] | 小清水亜美 |
| [関西弁] | 小野坂昌也 | [関西弁] | 白石涼子 |
| [古武士] | 田中秀幸 | [和風] | 鈴木麻里子 |
余談だが、モノリスソフトの過去の作品で主要キャラの声を務めた声優がちらほら混じっている。特に、『王道』ボイスはそれぞれ、『ゼノブレイド』と『ゼノサーガ』の主人公の中の人である。なに?前田愛と鈴木麻里子のアバターボイスがむしろ、戦国無双を思い出すって!??
本作では上記のメインメンバーの他にも多くのキャラクターがパーティに加入する仲間となってくれる。メインシナリオの進行にこそ深くは関わらないが、みんなそれぞれ専用のキズナクエストやキズナトークを持つれっきとした仲間たちである。 惑星ミラの開拓や異星人との戦いだけでなく、彼らの悩みを解決したり、人間模様を垣間見るのも本作の醍醐味の一つである。 勿論、パーティ参入条件を満たせば、台詞こそないもののメインシナリオの空いた枠に入れてシナリオを進めることも可能。
ヒメリ・アランジ 種族:地球人 性別:女性
コンパニオン所属のブレイド。PPが10回復したりはしない。とても優しく献身的な性格で、日夜NLAで悩みや不安を抱える人々の支えになるべく、相談に乗り、時には無償でブレイドの活動を行うことすらある。その母性に満ち溢れた姿から『NLAの聖女』とまで讃えられる。地球を失い未知の惑星の開拓を続ける毎日という生活ははやりストレスがたまるらしく、彼女に一言励ましてもらいたいがために日々足しげく通うようなファンまでいるほど。彼女の人気や優しさは『白鯨』時代から有名だったらしい。だが、あくまで本人は控えめで本当に健気な性格である。そんな献身性の根源はどうやら父にあるらしい。戦闘ではサイコランチャーとナイフを使うサイシーカー改。それはそれは見事なスターライト・ニーも披露してくれる。余談だが、彼女を仲間にするクエストは登場時期が早い割にそうとう強力なザコ敵が闊歩する地域まで赴かないとクリアできない。本来ならドールを手に入れるくらいまではゲームを進めてから挑むのが正攻法だが、一刻も早くヒメリを仲間にしたいなら、道中のザコ敵は完全に無視してイベントの目的地まで全力疾走して、イベントボスだけ倒してクリアするという手もなくはないです。
声・米澤円
フライ 種族:地球人 性別:男性
工業エリアにあるダイナーでよく朝まで呑んだくれているインターセプターのブレイド。主人公も、一度無理やり徹夜で酒盛りにつき合わされたことで、知り合った。一見、ヘベレケキャラに思いきや、日中はかなり真面目にブレイドの任務をこなしている。どんな肝臓してんだ!? 武器はガトリングガンとロングソードのサムライガン改。広範囲を攻撃するアーツが得意で、多数の雑魚を蹴散らすような戦いで本領を発揮する。弟がいるらしいが……?
声・中井和哉
フォグ・クリストフ 種族:地球人 性別:男性
ランドバンク所属の青年ブレイド。非常にマイペースな性格で、本人曰く「戦いは苦手です……」とのことで、荒事が少ないはずのランドバンクを志願したらしい。しかし、ある経緯からどうしても危険な地域に赴かなければならなくなり、主人公に助け船を求めてきて知り合いとなる。基本的に無口で、空想癖でもあるのか気になることがあると、どんなに些細なことでも黙り込んで考え込んでしまう癖がある。街中でもぼーっとしているのをよく目撃されておりパンピーからも「フォグにできるくらいなら、俺たちもブレイドできるんじゃね?」と舐められまくっている。だが、実際は天才肌らしく、その気になれば戦闘でもちゃんと強い。クラスはデュアルソードとデュアルガンを使うソードファング。なんでも兄がいるらしい……?
声・宮田幸季
マードレス 種族:地球人 性別:女性
コレペディアン所属の女性ブレイド。しかし、お金の為ならどんな汚い手も使う冷徹な性格で、「チームを組みたくないブレイドNo1」「コレペディアンの殺人者」などと、不名誉なあだ名がまかり通っている。噂では「チームを組んだ仲間を後ろから撃ち殺して報酬を独り占めした」とまで言われているが……? 主人公も一度チームを組んで、報酬を全て掠め取られてしまったが、何故か気に入られたのか、以降は普通に仲間として協力してくれるようになる。イリーナとは以前から面識があり、お互いの過去を知っているようだ。クラスはサイコランチャーとデュアルソードを使うソードファング改。ソードファングのほうがベースなせいか、残念ながら(?)スターライト・ニーは覚えてくれない。
声・豊口めぐみ
セリカ 種族:??? 性別:女性
物語中盤から登場する、ある異星人の少女。比較的、地球人に似た容姿をしているが、大柄な異形の異星人ロックといつも行動を共にしている。実は、ロックはある経緯から外見に反してとても否好戦的な性格をしており、そんな彼を庇ってセリカ自身がブレイドに参加することになる。所属はランドバンクでクラスはデュアルガンとナイフを使うサイシーカー改。
声・佐藤聡美
ミーア 種族:地球人 性別:女性
何気にゲーム最序盤から登場しているが、仲間になるのは最後という曲者。もともと、外の世界での冒険に憧れブレイドに何度も転属願いを出していたが、適性がないということで、毎回蹴られて悶々とした日々を送っていた。(念のためにフォローしておくが、届けが受理されなかったのは上官の意地悪などではなく、彼女の天災的なドジっ子属性を見抜かれ身を案じられていたからである)だが、そこをたまたま声をかけてきた主人公に目をつけ、口先三寸でブレイド用の装備を調達してもらい(勝手に)ブレイドとしてNLAの外へと旅立って行った。その後、行く先々で再会する主人公に健気に「センパイ」となつきつつも、困りごとや厄介ごとを手伝わせ続け、主人公は最後の最後でようやくパーティに誘えるようになる。どことなくゼノサのミユキ臭がする。クラスはナイフとレイガンを使うサイシーカー。なんか、最初に渡した装備と種類が違う気がする…… ついでに、旅の途中で一度NLAに戻って整備中のドールを一機ちょろまかしてきていたようだ。因みに、彼女絡みのクエストは他のキズナクエストやシナリオクエストとの同時進行が可能。(故にイベント時にはボイスがない)
声・金元寿子
チームリーダーか、リーダーから信頼を得て真実を語られた人物は反転して閲覧してください。
B.B
ブルーブラッドの略。月の聖杯戦争は関係ない。シナリオ中盤、主人公はある経緯から左腕を失うほどの大怪我を負ってしまう。だが、激痛の走る傷口を見やるとそこに赤い血と白い骨はなく、青い液体と武骨なチューブやケーブルが覗いていた……
結論から言うと、B.Bは生体部品で限りなく人間に近づけた遠隔操作型のロボットである。『白鯨』による宇宙の旅は何百年、下手をすれば何千年かかるか分からないものであった。だが、『白鯨』を運用、維持、護衛する人員は必要になる。そこで、考案されたのがB.Bである。本来の肉体はコールドスリープで維持し、『白鯨』の運営スタッフは、意識だけを自分自身そっくりに造られたB.Bに投射し、老いることなく宇宙の旅をすることができるというわけである。つまり、NLAに住まう人々は全員、生身ではなくB.Bである。主人公も例外ではない。また、生身の身体に戻った際、違和感なく人間としての生活に戻れるよう、B.Bは可能な限り人体の生理機能を再現しており、食事もすれば汗もかくし、風呂にも入る。主人公が自分自身がB.Bだと知らなかったのは、記憶喪失とそれだけB.Bが精巧にできているということである。また、エルマ達にとって、自分たちがB.Bであることは常識であったため、主人公に伝え忘れていたためでもある。因みに、主人公はリンとエルマの処置が早く的確であったため、左腕は取り戻している。
しかし、仮の身体でも不死身ではない。NLA人類の本来の肉体がコールドスリープしている『白鯨』の中枢機関セントラルライフが、惑星ミラ不時着の際に行方不明になっているからである。B.Bに意識を写す作業はセントラルでしか行えないため、B.Bが修復不可能なほど破損すると、新たなB.Bを用意しても、復活はできないのである。故に、B.Bといえどセントラルが見つかるまではみんなひとり一つの命しかもたないのと変わらない。また、前述の通りB.Bは生理機能を一通り再現しているため、意識が断絶するほどの破損は、死の苦痛を味わうのとなんら変わらない。
ここまでは、NLAの一般人も知る常識であるが、ブレイドのチームリーダークラスにしか知らされていない事実もある。セントラルライフは本来『白鯨』の動力と直結していたが、それが離れてしまったため、予備動力に寄って稼働しているのだが、その時間には限りがあることである。もし、セントラルのエネルギーが尽きてしまえば、コールドスリープしている肉体を維持できなくなり、NLAの人類は一人残らず滅び去ってしまう。故に、自治組織ブレイドの真の目的は、自分自身を含むNLA全人類の真の肉体の奪還・保護である。
また、街の人物の話によると、B.Bでも子供は残せないらしく、人類の存続・繁栄のためにもセントラルライフを確保する必要がある。
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最終更新:2025/12/11(木) 22:00
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