「バイオハザード アウトブレイク」とは、2003年にカプコンよりプレイステーション2用として発売されたバイオハザードシリーズの一つであり、ホラーアクションアドベンチャーゲームである。
バイオハザードシリーズの番外編であるが、本編ともつながっている。
プレイステーション2をインターネット接続することでオンラインゲームとしてもプレイ可能である。
もう二度と、会えないかもしれない・・・
一般市民8人のうち一人を操作し、ラクーンシティからの脱出を目指す。
シリーズ初であるオンラインモードを採用していたため、注目を集めた。
2、3のラクーンシティーでの惨劇と同じ時系列であり、2や3に登場した建物なども登場する。
上記の続編にあたる。
武器・アイテムやクリーチャー、アクションなどが追加されている。
◆プロローグ◆
私たちは、あまりに非力だった。
わずかな弾薬、頼りない武器。
傷ついた体。
闇に萎える心。
しかし・・・諦めなかった。
共に生きようと願う仲間がいたから。
受け継いだ意志があったから。
ラクーン・シティ――死と絶望に彩られた街。
今こそ語ろう。
あの地獄の惨状。
生還の果てに何を得たかを。
バイオハザードアウトブレイクでは、1つの長い物語をプレイするのではなく、いくつかの短めのシナリオをプレイする。
歴代バイオハザードの主人公が活躍する中、市民たちは何をしていたか?という設定のなされているゲームである。
主人公たちは一般市民であり、装備や戦闘能力に乏しく、非力な存在である。
キャラクターによって能力が違い、射撃が得意なキャラクターもいれば、多くのアイテムを所有することができるキャラクターもいる。各キャラクターの特性を生かして、他のキャラクターとの役割を上手く分担することが生存の鍵となる。
シングルプレイ(オフラインプレイ)でもAIのキャラクターが2人ついてくれる。FILE2では自分でパートナーのキャラクターを選択することができるようになった。
体力のシステムが従来の作品とは異なっており、死亡(DEAD状態)となるのは次の条件である。
・敵の即死攻撃を受けてしまう
・ウイルスゲージが100%になってしまう
この”ウイルスゲージ”も本作の大きな特徴である。
ウィルスゲージは時間経過で徐々に増加する他、敵の攻撃を受けた際にも増加する。
従来の、FINE(緑),CAUTION(黄),CAUTION(橙),DANGER(赤)と体力が減少していくというシステムは存在するものの、本作では体力が0になってもその瞬間に死亡するのではなく、倒れ、”這いずり”状態となる。
這いずり状態では移動速度が極端に低下し、またウィルスゲージが急激に上昇する。
仲間が肩を貸してくれるか、回復アイテムを使うかで再び起き上がることができ、DANGER状態からの復帰となる。
従来のバイオハザードでは主な武器は銃火器が主流となっていたが、本作品は銃火器もにとどまらず包丁や鉄パイプ、釘打ち機、更には松葉杖やデッキブラシなども武器として登場する。武器を所持していない場合もタックルによる攻撃が可能であり、ゾンビ程度の敵なら一時的にひるませる事も可能である。
下記は本作に登場する8人のメインキャラクターである。
皆それぞれ一癖も二癖もあるキャラなので、選択では非常に重要である。
◆ケビン・ライマン【Kevin Ryman】
ラクーン市警に務める警官。8人いる中で一番の運動能力を持ち、射撃の腕も抜群である。
しかし、細かいことに拘ることのないその楽天的な性格の所為か、S.T.A.R.S.選抜試験に2度も落ちてしまっている。
比較的戦闘に向いたキャラクターあり、ゲーム開始時点からパーソナルアイテムとして通常のハンドガンの3倍の威力を誇る、ケビン専用45オートを所持している。さらに、ハンドガン装備時にはその威力が2倍になる特殊アクション「狙い撃ち」が可能なため、ゲーム開始直後からかなりの戦闘能力を有する。体力も・移動速度も優秀で、特殊アクションの”キック”は武器を装備しているときにも使える等、比較的初心者向けなキャラクターである。だが、ウイルスの進行速度が比較的早いため、クリアに時間がかかる長いシナリオにはあまり向かない。
ちなみに、バイオハザード2、バイオハザード4の主人公レオン・S・ケネディの先輩にあたる。直接の接点は持てなかったが…。
◆マーク・ウィルキンス【Mark Wilkins】
ラクーン市内の警備会社に勤務。ベトナムでの兵役経験があり、50を超えてなおその屈強さに陰りはない。8人いる中では最年長であるが、軍人時代の時に鍛えられた肉体あってか、一番体力(ライフ)が高い。だが、戦争時代の悲惨さを知ってか、精神面は非常に脆い。
ケビンと同じく、その体力・射撃能力の高さから戦闘に向いたキャラクターであると言える。要するに、敵の攻撃でよく死んじゃうプレイヤーには向いたキャラである。パーソナルアイテムとして通常のハンドガンと性能がほぼ同じのマーク専用ハンドガンを所持しており、アイテム枠を圧迫しがちなハンドガンを新たに入手しなくても済む点は大きなメリットである。だが、ケビンと同じくウイルス進行速度が早く移動速度も遅いため、長時間の探索をしたいシナリオには向いていない。
◆ジム・チャップマン【Jim Chapman】
ラクーン市の鉄道会社に勤務。気さくで陽気で、非常にお調子者。臆病な割にはゾンビがうごめく中でもよく喋る。それ故何かにつき一言多く、周囲から顰蹙を買うこともある。
男性キャラの割には身体能力が低く、ウイルスの侵攻速度も速いためか、あまり戦闘にも向かず、長時間の探索にも不向きであるため上級者向けである。だが、臆病な性格のお陰か、危険察知能力が高く、その上直感力も冴えており、マップ上にアイテムが【?】と表記される。なので、シナリオのクリアに必要なキーアイテムが見つからず、詰みそうになったら試しに使ってみるのも良いと思う。
◆ジョージ・ハミルトン【George Hamilton】
ラクーン市の病院に務める医師。プレイヤーからは「ハーイの人」と言われたりもする。場を直接指揮したりすることはないが、それでも包容力、協調性に優れ、他者からは信頼されている。
医者としての能力を活かし、ハーブを材料にして様々な薬を作ることが出来る。だが、身体能力も比較的平凡であるため、戦闘にはあまり向かない。だが、ウイルス侵攻速度が遅く、その上ライフも高めであるため、長時間の探索には非常に向いている。
◆デビット・キング【David King】
配管工勤務(Mの知り合いではない)。何やらヤバイことをしていたらしいのだが、過去に関しては一切喋らず、非常にクールな男。イケメン。無口。以上。
職業柄身体能力が高く、マークの次に戦闘に向いたキャラ。ナイフの扱いも長け、木製の棒と包丁を組み合わせて槍を作るなど、様々なものを作ることが出来る。。移動速度も速く、体力も多く、さらにはウイルスにも侵されにくいため、初心者向けのキャラクターである。また、壊れてしまった武器の修理ができる唯一のキャラクターである。
◆アリッサ・アッシュクロフト【Alyssa Ashcroft】
地方紙の社会部に勤める新聞記者。好奇心が旺盛で、あらゆる情報収集に貪欲。それが行動力の源となっている。男勝りな上、押しの強さに負けず嫌いの性格からよく他人と衝突を起こすが、自分を慕ってくれる人には面倒見が良い。
女性でありながら、新聞記者としての仕事柄からか、戦闘能力は高い。その上、ハンドガンによる「狙い撃ちが」可能な射撃能力を持ち移動速度も速く、回避能力も高い。だが、体力は平凡なので、近接での戦いにはあまり向かない。簡単な鍵を開ける事のできる『ピッキング』ができる。
◆シンディ・レノックス【Cindy Lennox】
ラクーン市街にあるバー「J'sBAR」のウェイトレス。サービス精神旺盛で、いつも明るい笑顔を絶やさずに、他者の事をまず一番に考えて行動する彼女は、バーでも人気者である。意外と胆が据わっており、ゾンビ相手でも怯むことは少ない。
女性キャラあってか、身体能力も低く、体力も低いため、戦闘には不向き。だが、回避能力が高い上に、ウイルスの感染が進みにくいため、結果で考えると生存能力は非常に高い。また、多くのハーブを持ち歩くことができ、さらに「手当て」によって仲間の回復もできるため、補助に向いたキャラである。
◆ヨーコ・スズキ【Yoko Suzuki】
自称大学生。コンピュータの知識に長けていて、頭脳派である。あまり喋らず、自分から進んで物事をやることはない。だが、意外とタフな面を持ち合わせており、探究心の強さからか、一つの事に拘ると他の事に気が回らない。
女性キャラとあり、身体能力と戦闘能力の面では8人の中では一番低い。しかし、ウイルス侵攻が8人の中でも一番遅く、高い回避能力を持っている。特筆すべきはパーソナルアイテムのリュックサック。他のキャラの2倍はアイテムを持ち運びできるため、生き残る確率はかなり高い。荷物がたくさん持てるという能力を持った彼女をシナリオに選択するプレイヤーも多いだろう。
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最終更新:2025/12/11(木) 04:00
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