ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者 単語

ヴァルキリープロファイルトガヲセオウモノ

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ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者とは、2008年11月1日に発売のニンテンドーDS用ソフトである。

  • ジャンル:ロールプレイングゲーム
  • 開発元:トライエース
  • 発売元:スクウェア・エニックス

予約特典として「VISUAL PROFILE -PREMIUM EDITION-」が付属し、イラスト集や、登場するキャラクター達の過去について書かれた書き下ろしであるオリジナルアナザーストーリー「the Beginning」が収録されている。

ストーリー

7年前のとある戦争にて父親であるセオドールを失ったウィルフレドは、父は戦乙女ヴァルキリーにエインフェリアとして選定された、ということを父と共に戦ったという兵士から知らされ、その証拠となる遺体の傍に落ちていたという一枚の白い羽を渡された。

戦乙女に選定されることは武人にとっての大変の名誉であり、遺されたものにとっても喜ぶべき名誉であるというが、いざ遺される立場になると、ウィルフレドにとっては戦乙女は父を家族から奪うという不吉を運ぶ死神でしかなかった。稼ぎ手であった父を失ったことにより一家に貧窮が訪れ、妹は衰弱死し、母は心を病み、ウィルフレドの家庭は崩壊してしまうこととなった。

日を重ねることに父を連れ去った戦乙女への憎悪は深まっていき、17歳になったウィルフレドは自らがエインフェリアとして選定されることで戦乙女に近付き、復讐することを決断する。こうしてウィルフレドは一枚の白い羽を握り締め、エインフェリアとなるために武功を求めて、親友であるアンセルと共に戦場に旅立つことになる。

概要

ヴァルキリープロファイルシリーズの第3作目の作品。しかしナンバリングタイトルではなく、外伝的な作品である。
略称は「VP咎」または「VPDS」。ニコニコ動画ではタグとして、サブタイトルである「咎を背負う者」がよく使用されている。

本作は「ヴァルキリープロファイル1」(以下VP1)から数十年前の話である。VP1で68歳であったガノッサが軍師として登場し、24歳であったレザード・ヴァレスが生まれていない時代であるため、30〜45年前だと想定される。VP1と時期が近く、この時代のヴァルキリーがVP1の主人公であるレナスであるためか、VP1の曲である「聖なる死への叙事詩」「Confidence in the domination」などの多く楽曲がアレンジされて使用されている。

今作はマルチシナリオであり、主人公の行動によって仲間になるキャラクターやエンディングが変化する。例えば第2章では、Aルートでは「ダリウス」「ヴェンダル」が、Bルートでは「アーネスト」「ナタリア」が、Cルートでは「ヒューゴー」「ミレイユ」「ミシェル」が仲間になる。

シリーズ初の男性主人公であり、VP2と同様に神の視点からではなく、人間の視点からストーリーが進んでいく。また「復讐」を軸にストーリーが進んでいき、後述の女神の羽を使用して仲間を犠牲にしていくようなストーリーであるため、過去シリーズよりもさらに暗い雰囲気のゲームである。(CERO:B)

今作のキーアイテムとして「女神の羽」が登場する。女神の羽を仲間に使用すると、使用した仲間の潜在能力が解放され、能力値が大幅に上昇するほか、固有のスキルが発動する。しかしその副作用として、戦闘終了後に使用した仲間が必ず死んでしまうといった欠点も存在する。このゲームの目的は、女神の羽を使用して咎を集め、最終的に女神の羽を咎を重ねた者に贈られる「咎人の剣」に変化させ、ヴァルキリーに復讐をするといったものである。

ゲームジャンルはRPGであるが、実質はシミュレーションRPGである。戦闘は、キャラクターを動かすシミュレーションパートと、戦闘を仕掛けたときに行われるシリーズお馴染みの戦闘パートの2部構成で行われる。

今作もシリーズお馴染みの「セラフィックゲート」が登場する。しかし過去作とは異なり、本編からアイテムやレベルなどの引継ぎは何も無く、独立したものとなっている。

登場人物

神界

  • レナス・ヴァルキュリア(CV:冬馬由美)
    運命の三女神の次女。VP1の主人公であるが時代がVP1と違うため、性格は異なる。この時代のヴァルキリーであり、主人公の父親を選定したことによって、主人公から恨みをもたれるようになる。
  • フレイ(CV:川村万梨阿)
    アース神族の第二級神。主神であるオーディンに絶対の忠誠を誓い、オーディンの傍に仕えているお局。主人公が女神の羽を使うと主人公を監視をするようになる。過度に女神の羽を使うと…
  • アーリィ・ヴァルキュリア(CV:田中敦子)
    運命の三女神の長女。過去作のタイトルが「レナス」「シルメリア」と続いたのにタイトルに名前がなく、この時代のヴァルキリーはレナスであるため、出番もない。

冥界(ニブルヘイム)

  • ヘル(CV:田中結子)
    冥界の女王。主人公にヴァルキリーへの復讐をする機会を与えた。
  • エーリス(CV:生天目仁美)
    冥界から「ヘルからの使い」として主人公の望みを叶えるための手助けをするために現れた謎の女性。使用人の姿をしており、突然手に入れた力に困惑する主人公に助言する。巨乳。

人間界

  • ウィルフレド (CV:日野聡)
    クラス:軽戦士
    本作の主人公。幼馴染みや一部の仲間からは「ウィル」と呼ばれている。父親であるセオドールがエインフェリアとして選定され、父親が亡くなったことにより家庭が崩壊したため、父親を選定したヴァルキリーに恨みを持つようになる。ゲームの進め方によって性格が変化し、女神の羽を使うほど、狂気的な性格に変化していく。狂気的な性格になった場合、戦闘時のボイスが変化する。
  • セオドール(CV:間宮康弘)
    主人公の父親。家庭思いであり立派な戦士であったが、戦場で友人を庇い死亡し、エインフェリアとして選定された。死体の傍にはヴァルキリーのものであると思われる白い羽が落ちていた。
  • マルゴット(CV:久嶋志帆)
    主人公の母親。娘の衰弱死を自分の責任と捕え、そのショックと夫が亡くなってからの心労もあって、精神を病んでしまう。
  • アンセル(CV:寺島拓篤)
    クラス:重戦士
    主人公の幼馴染み。主人公のヴァルキリーへの復讐という無謀な挑戦を止めたいと願っている。
  • ティルテ(CV:釘宮理恵)
    主人公とアンセルの幼馴染み。
  • シェリファ(CV:武田華)
    クラス:弓闘士
    アルトリア情報部隊の元暗殺者。暗殺家業に嫌気がさしたために脱走し、追われている所に主人公と遭遇する。
  • ロクスウェル(CV:大川透)
    クラス:魔術師
    アルトリア情報部隊の魔術師。脱走したシェリファに部隊に戻るように説得する。
  • アーネスト(CV:星野貴紀)
    クラス:槍闘士
    ヴィルノア軍所属の士官。軍からの指示でアルトリア領内の農民反乱軍に駐在している。曲がったことが嫌いな正義感に溢れる性格である。
  • ナタリア(CV:田中敦子)
    クラス:盗賊
    農民反乱軍のリーダー。ヴィルノア軍から派遣されたアーネストとは深い信頼関係で結ばれているが、恋愛感情はない。過去に一度だけ起こした大きな過ちに対する罪の意識に苛まれている。
  • ダリウス(CV:鈴木貴征)
    クラス:軽戦士
    ヴィルノア軍所属の士官。アーネストとは良き友人関係にある。軍からの密命の内容に苦悩している。
  • グェンダル(CV:平田広明)
    クラス:重戦士
    ダリウスに雇われた傭兵。金のためなら手を汚すことを平気で行う冷徹な性格である。金に執着するのは何か理由があるらしい。
  • ヒューゴー(CV:大塚明夫)
    クラス:槍闘士
    元ヴィルノア軍指揮官である傭兵。傭兵士長として傭兵を指揮することが多い。過去に起こったことが原因で、己の死に場所を探し求めている。
  • ミレイユ(CV:釘宮理恵)
    クラス:軽戦士
    ミシェルの双子の姉である幼い傭兵。生まれてまもなく母親に捨てられ、生き抜くために敵を排除してきたので、幼いにもかかわらずに、手を汚すこと厭わない残酷な性格である。
  • ミシェル(CV:釘宮理恵)
    クラス:重戦士
    ミレイユの双子の弟である幼い傭兵。姉と同様に残酷な性格であるが、姉と同様に年相応の子どもらしい口調で話す。
  • ローザ(CV:中村千絵)
    クラス:魔術師
    元アルトリア宮廷魔術師。師であるセンネル卿を暗殺した疑いをかけられ、宮廷を追われた。現在は各地で魔術を使って人助けを行っているため、「聖女」と呼ばれている。同胞であるリーゼロッテを暗殺の真犯人ではないかと疑っている。
  • リーゼロッテ(CV:久嶋志帆)
    クラス:魔術師
    元アルトリア宮廷魔術師。師であるセンネル卿を暗殺した疑いをかけられ、宮廷を追われた。現在はよろず屋として放浪している。同胞であるローザを暗殺の真犯人ではないかと疑っている。
  • ドュエイン(CV:木村雅史)
    クラス:槍闘士
    ローザの従者。過去の過ちに自暴自棄になっていたところをローザに救われる。
  • 潮(CV:東地宏樹)
    クラス:侍
    倭国から流れ着いた侍の若者。今作の東地宏樹枠。恩人であるセンネル卿の仇を討つために放浪しており、犯人と思われるローザとリーゼロッテを追っている。
  • バルマー(CV:田島裕也)
    クラス:弓闘士
    アルトリアの名門武家ホーン家の現当主。両親が武人という環境で英才教育を受けてきたが、厭戦的な気質で自身の立ち位置に悩んでいる。戦場で弟であるニコラスを失ったことによって、さらにその気質が強く出るようになる。
  • フィオナ(CV:武田華)
    クラス:重戦士
    アルトリアの名門武家ホーン家の末娘でバルマーの妹。勝気な性格で、兄を失った中、ホーン家において唯一気丈であらんとし、戦争を避けようと考え始めた家族に対して反発するようになる。
  • オーギュスト(CV:木村雅史)
    クラス:拳闘士
    アルトリアの名門武家ホーン家の元当主でバルマーたちの父であり、現在は半隠居の身である。かつてはヴァルキリーにエインフェリアとして選定される事を良しとしていたが、次男ニコラスがエインフェリアに選定されて以来、それまで価値観が揺らぐようになる。
  • ラインヒルデ(CV:田中結子)
    クラス:弓闘士
    アルトリアの名門武家ホーン家の元当主であるオーギュストの妻で、バルマーたちの母。夫であるオーギュストと同様に次男がエインフェリアに選定されて以来、それまでの価値観に悩むようになる。
  • フォーネル(CV:河野裕)
    クラス:魔術師
    アルトリア宮廷魔術師の青年。平民出身ながらも宮廷に遣えるようになったためか、かなり自信家な面を持つ。バルマーとは友人関係にある。
  • ラングレイ(CV:間島淳司)
    クラス:魔術師
    アルトリアの第一王子。しかし生母は第二王妃のため、王位継承権は第二位。周辺諸国に翻弄されるアルトリアを憂い、王位を受け継いで強国に育てようと考える。頭が良く、野心家で策略家である。
  • クリストフ(CV:立花慎之介)
    クラス:重戦士
    アルトリアの第二王子。生母は第一王妃のため、王位継承権は第一位。力よりも話し合いですべてを解決する政治を重んじる心優しい青年。周囲の貴族によって兄王子との対立構造に巻き込まれてきたが、本人はそれを望んでいない。
  • ロイエンバルグ(CV:中村浩太郎)
    クラス:槍闘士
    アルトリアの辺境を治める辺境伯。幼い頃のラングレイとクリストフの養育係的な立場だったが、貴族間の政争に疲れ辺境地へ下った。王位継承権争いの責任の一端は自分にあるとして自らの行いを悔やんでいる。

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関連項目

  • ヴァルキリープロファイルシリーズ
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  • ゲームの一覧
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