ヴァンラーレ八戸FCとは (ヴァンラーレハチノヘエフシーとは) [単語記事]

ヴァンラーレ八戸FCとは、青森県八戸市・十和田市・三沢市・五戸町・三戸町・階上町・南部町・おいらせ町・田子町・新郷村・七戸町・六戸町・東北町・野辺地町・横浜町・六ヶ所村をホームタウンとするJ3リーグ所属のサッカークラブである。

概要

日本のサッカークラブ
ヴァンラーレ八戸FC
基本情報
創設年	2006年（八戸工業SCと南郷FCの両クラブの対等合併による）
運営法人名	・NPO法人クローバーズ・ネット（八戸事業部）・株式会社ヴァンラーレ八戸
所在地	青森県八戸市
サッカークラブテンプレート

日本フットボールリーグ
ヴァンラーレ八戸FC
基本情報
創設年	不明
クラブカラー	緑
ホームスタジアム	ダイハツスタジアム（八戸市多賀多目的運動場天然芝球技場）[八戸市]
ホームタウン	青森県八戸市
前身	八戸工業SC
サッカークラブテンプレート

元々は旧・南郷村にあった南郷FCというサッカーチームが母体。南郷村が2005年に八戸市に編入されると、翌2006年に八戸工業サッカークラブ（八戸工業SC）と合併して現在のチームが出来上がる。チーム名の由来はイタリア語で「起源」という意味の「デリヴァンテ」という言葉と、イタリア語で「南の郷」という意味の「アウストラーレ」という言葉の合成語。

トップチームの前身は八戸工業SCである。これはヴァンラーレ発足当時（2006年）のカテゴリにおいて、八戸工業SCが東北リーグ2部北所属で、南郷FCが青森県リーグ1部所属であったため。南郷FCトップチームはヴァンラーレのセカンドチーム「ヴァンラーレS八戸」として活動していくが、その後消滅した模様（具体的な解散年は不明・・・というかそもそもクラブ母体である八戸工業SCと南郷FC、両方の創設年自体すら不明である）。

2008年にJリーグ参入の意思を表明はしたが、なかなか東北2部リーグから上がれなかった。2011年には東日本大震災のために南北が統合された統一2部リーグで全勝優勝を飾るが、やはり震災の影響で1部リーグから降格チームが特例で出なかったために1年足踏みを強いられる。ようやく2012年に東北1部リーグ昇格を決めると、翌2013年はいきなり2位に食い込む（優勝したグルージャ盛岡とは勝ち点で並んでいた）。2014年発足のJ3参入の意思を見せていたが、スタジアムで要件を満たせずに、JFLへと回ることになった。

2015年でのJFL初タイトル、そして初チャンピオンシップ出場。しかし・・・

2015年はアスルクラロ沼津前監督であった望月一仁が就任すると、中位に彷徨ってた前シーズンとは打って変わって不敵なチームに生まれ変わる。

1stステージは途中まで中位に彷徨っていたが、前シーズン優勝のHonda FCにアウェイで完封勝ちし、また、ソニー仙台FCやFC大阪など上位陣が勝ちをこぼすなどのこともあり、最終節前の第14節で首位に浮上、そして最終節の第15節にて、勝って猛追してきたHondaを、そして得失点差でソニー仙台を、それぞれ振り切って勝ってステージ初制覇＆年間成績2位以内を確保。あとは、J3ライセンスの確保と年間のホーム戦平均観客動員数2000人以上をクリアするだけのはずだったのだが・・・

9月24日、そのJ3ライセンスを確保するには至らなかった。それは新しいホームスタジアムとして申請していた球技場の完成が2016年10月であったのが原因だった（なお、この年のJ3昇格枠は、ライセンス不交付であった八戸が年間成績2位以内を確保したために1枠だけになった）。

その後、2ndステージは6位に終わり、年間勝ち点は4位となる。なお、年間のホーム戦平均観客動員数は1000人にすら及んでおらず散々な結果となった。

JFLチャンピオンシップでは2ndステージ覇者のソニー仙台との東北ダービーとなった。第1戦では1-0とレギュラーシーズンでは勝てなかった相手に完封勝ちするも、第2戦にて後半に失点し合計得点1-1となる。延長戦突入も決着付かず、PK戦となったが、サドンデスまでにもつれた結果、ソニー仙台に年間王者を譲る結果となった。

念願の参入に向けて（2016年～2018年）

2016年は元サッカー日本代表の市川大祐を獲得。1stステージまで負けなしで進んでいたが、その後は星を落として5位。2ndステージは8位に終わり、年間順位は7位で終えた。この年を以って望月一仁監督は退任し、市川大祐も現役を引退した。なお、この年の10月にダイハツスタジアムが完成しこけら落としされた。これにより初めてJ3ライセンスが交付される。

2017年は柱谷哲二が監督に就任。1stステージは5位で折り返し、2ndステージでは条件付きながらもJ3参入が見えてきたが、最終節の対栃木ウーヴァ戦で敗戦し惜しくも逃した。これを理由に柱谷哲二を辞任。

2018年はラインメール青森の監督を退任した葛野昌宏が監督に就任。同時にラインメール青森から酒井大登・中村太一・秋吉泰佑を獲得。1stステージは3位で終え、11月の対ヴィアティン三重戦で勝利してJ3参入の条件の一つであるJFL年間4位以内を達成。最終節の対テゲバジャーロ宮崎戦で同じくJ3参入の条件の一つである平均入場者数2,000人を達成し、J3参入の条件を達成。1週間後の理事会でJ3参入が承認された。