高知ユナイテッドSCとは (コウチユナイテッドスポーツクラブとは) [単語記事]

高知ユナイテッドSCとは、高知市を中心とした高知県全域を本拠地とするJFL所属のサッカーチームである。

概要

日本フットボールリーグ
高知ユナイテッドSC
基本情報
創設年	2016年
チームカラー	赤、緑
所属	JFL
ホームスタジアム	春野総合運動公園陸上競技場[高知市] 春野総合運動公園球技場[高知市]
ホームタウン	高知市を中心とする高知県全域
前身	アイゴッソ高知
サッカークラブテンプレート

2016年にJリーグ入りを目指していた高知県のクラブである『アイゴッソ高知』と『高知Uトラスター FC』が合併してできたクラブである。

但し、トップチーム同士の合併までは行っておらず（※下部組織チーム同士は合併済）、旧・アイゴッソ高知トップチームを高知ユナイテッドSCトップチームの前身とし、それに旧・高知Uトラスター FC トップチームから選手が複数名加わる形で新しいスタートを切っている。

なお、旧・高知Uトラスター FC トップチームそのものは高知大学サッカー部関係者に譲渡され、チーム名を『KUFC南国』に改称した（※当初は「高知大クラブ」と改称される予定だった）。高知大学サッカー部の現役選手やOBを中心とした南国市の社会人チームへと転換し、引き続き四国リーグに参加している（※その際にJFA チーム登録番号も引き継いでいるものだと思われる。地域リーグでは完全新規チームの特例での参入が認められていない為）。

余談だが、おそらく生まれ変わった両チームとも、前身時代の記録（天皇杯本選出場回数やリーグ優勝回数など）は引き継いではいないものと思われる。

歴史

歴史は日本のサッカー界においては古いほうである。

前身

戦後初期間もなく、高知県立高知農業高等学校サッカー部OBチーム『高知農業高校OBクラブ』として創設。
1966年、『南国 SC（サッカークラブ）』に改称。
1977年、四国サッカーリーグのオリジナルメンバーになる。
1980年、四国リーグ初優勝
1996年、南国市のひまわり乳業をスポンサーとし『ひまわり乳業南国 SC』に改称。
1998年、天皇杯本選初出場。
1999年、2002年の高知国体出場を目指し『南国高知 FC』に改称し強化を図る。同時にこの時からJリーグ昇格を目指し始める。天皇杯本選へは2年連続出場となる。
2001年、四国リーグ2度目の優勝。このシーズンを皮切りに四国リーグ5連覇を成し遂げることになる。
2002年、3回目の天皇杯出場。これが現時点で最後の天皇杯本選出場記録である。
2014年、Jリーグ入りに向けた強化を本格化、『アイゴッソ高知』に改称する。

現チーム

2016年、アイゴッソ高知と高知Uトラスター FCの「クラブ組織」の合併に伴い、現在のクラブが発足。初代監督にはアイゴッソ監督の西村昭宏が就任。
2017年、前シーズン終了後、西村昭宏が監督を退任し、スーパーバイザーに就任。後任には、前年ヘッドコーチを務めた大谷武文が昇格。2勝2分で四国リーグを制し、地域チャンピオンズリーグに初出場。
2018年、12勝1分1敗で四国リーグ2連覇を達成し、地域チャンピオンズリーグ 2018に出場したが、3戦全敗でCグループ4位に沈み、1次ラウンド敗退、この年もJFL昇格はならなかった。
2019年、14戦全勝92得点4失点という圧倒的成績で四国リーグ3連覇を達成。全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは初めて決勝ラウンドに進出。決勝ラウンドでも上位争いに加わると、最終節で逆転で2位に入り、2020年シーズンからのJFL 入会が承認される。
2020年、JFL昇格に伴う予算の増額によって資金繰が厳しくなり、最下位は免れたものの、JFL昇格1年目は14位と厳しい船出となる。
2022年、Jリーグ百年構想クラブに認定される（翌年1月に脱退。これまで必須であった百年構想クラブでなくともJ3 ライセンスの取得が可能となったため）。リーグ戦は開幕から思うように勝点を積み上げられず、総合では9勝7分14敗の11位でシーズンを終える。
2023年、天皇杯2回戦でガンバ大阪相手に勝利すると、3回戦では横浜FC相手に勝利。なんとJ1 クラブを相手に2度のジャイアントキリングを実現させるという偉業を成し遂げる。一方、リーグ戦でも初めて一桁順位の7位でシーズンを終える。
この年、2024年度のJ3 ライセンス交付を申請するが、財務基準に加え、平均観客数がネックとなり、「判定を辞退」という結果となる。
同年8月1日に一般社団法人 Well Being協会とスポンサー契約を締結するが、同協会の代表が不適切な発言をしたとされる問題の動画が拡散され、わずか3日後の8月4日に契約解除が発表される。