テゲバジャーロ宮崎

テゲバジャーロ宮崎とは、宮崎県宮崎市、新富町、西都市をホームタウンとするJリーグ加盟のサッカークラブである。

概要

日本プロサッカーリーグ テゲバジャーロ宮崎 基本情報 創設年 1965年 クラブカラー 白、ピンク 所属 J3リーグ ホーム スタジアム いちご宮崎新富サッカー場[宮崎県児湯郡新富町] ホームタウン 宮崎県宮崎市、新富町、西都市 前身 門川クラブ サッカークラブテンプレート

1965年に創設された「門川クラブ」を前身とし、2004年に「Andiamo門川1965」へ、2007年に「MSU FC」と名称を変更。2015年に現在のチーム名に変更。2021年にJリーグに加盟。

チーム名の「テゲバジャーロ」とは、宮崎弁の「てげ」（すごい）にスペイン語の牛（Vaca：バカ）と鳥（Pajaro：パジャーロ）を組み合わた造語である。チームが牛のように勇猛果敢に突進し、鳥のように空高く羽ばたくという願いを込めている。

ホームスタジアムは2021年に完成したいちご宮崎新富サッカー場（略称：いちご、正式名称は新富テゲバサッカースタジアム）。以前は宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場（宮崎市）をはじめ、宮崎県内全域の陸上競技場兼球技場を使用していた。

クラブスローガンは「真摯」。

歴史

• 1965年、前身である「門川SC」が創設。
• 1999年、プロフェソール宮崎FCを退団した柳田和洋が選手兼監督に就任。
• 2003年、宮崎県サッカーリーグへ昇格。
• 2004年、クラブ名を「Andiamo門川1965」に変更。
• 2007年、クラブ名を「MSU FC」（Miyazaki Sportsman United）に変更。この頃は事実上宮崎産業経営大学のセカンドチームとなっていた。特別アドバイザーに元サンフレッチェ広島の笛真人が就任。
• 2009年に宮崎県リーグ1部を連覇。翌年より九州サッカーリーグへ昇格。
  この頃から産経大との提携が途切れ、体制が刷新される。
• 2013年に成績不振によって宮崎県1部リーグへ降格するも、翌年に九州リーグへの再昇格を果たす。

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• 2015年、チーム名を「テゲバジャーロ宮崎」に改称し、同時にJリーグ参入を目指すことを明らかにする。3月に運営会社を設立し、柳田がクラブの代表に就任する。
• 2017年にJリーグクラブの監督を歴任した石﨑信弘が監督に就任。森島康仁らJリーグ経験者も加入。
  九州サッカーリーグで初優勝を飾り、全国地域サッカーチャンピオンズリーグで準優勝。これにより、翌年からのJFL昇格が決定する。
• JFL1年目となった2018年、リーグ最下位と低迷したことにより6月に石﨑監督が退任。後任に倉石圭二が就任。最終的に年間16チーム中12位に終わる。
• 2019年2月、Jリーグ百年構想チームに承認される。通信販売業や飲食業を手がける株式会社エモテント創業者の小林稔が代表取締役会長に就任。クラブ運営がエモテント主導でおこなわれるようになる。
  リーグでの成績は5位と飛躍する。
• 2020年は開幕から上位をキープし、第29節終了時点でリーグ4位以内を確定させ、最終順位を2位で終える。9月にJ3ライセンスが交付され、11月22日にJリーグ加盟が承認される。これにより、九州地方の全県にJリーグクラブが存在することとなる。
• J3リーグ昇格となった2021年、2月に創業者の柳田がクラブを退任。新監督として内藤就行を招聘。
  初のJ3リーグは開幕から快進撃を見せ、前半戦を5位で折り返すと、第27節には首位に浮上する。暫定首位で全日程を終えるものの、試合のなかった第30節でロアッソ熊本といわてグルージャ盛岡に抜かれ、最終順位は3位となる。ちなみに得点数はリーグトップだった。
• 2022年に内藤就行が退任しアカデミー真摯コーディネーターへ就任。新潟医療福祉大学サッカー部コーチを勤めていた髙﨑康嗣が新たに監督に就任。
  前年の躍進を支えた主力の多くが引き抜かれたことでリーグでは苦戦。それでも終盤戦に勢いづき、最終的に一桁の9位で終える。
  
  • 10月21日、水頭症と診断されて入院、治療を受けていた元日本代表の工藤壮人が死去。享年32歳。
• 2023年、前・ガンバ大阪監督の松田浩が監督に就任。前年まで攻撃の中心だった岡田優希、徳永裕大を失ったことで得点力不足に悩まされることに。9月に松田監督が退任し、コーチの加藤光男が後任となるが、23節以降はわずか1勝しか挙げることができず、前年を大きく下回る19位でシーズンを終える。
• 2024年は横浜FMユース監督だった大熊裕司が監督に就任。前年から所属選手の半数以上が入れ替わるというチーム構成の中、開幕から7試合未勝利となり第10節の時点で最下位となる。その後も降格圏を出入りする厳しい戦いが続くが、第25節から4連勝、そのまま10試合無敗と調子を上げ、残留争いから抜け出すことに成功。最終順位は15位と前年を上回った。
• 2025年は前年後半戦の良い流れを継続した状態でシーズンに入ることができ、前半戦は連敗の無い安定した戦いぶりで昇格争いに加わり、4位で折り返す。後半戦は第21節・22節で初の連敗を喫したものの、8月以降は武颯の半年ぶりの復帰、橋本啓吾が驚異的なペースでゴールを量産したことにより攻撃力がアップ。最終節で福島に敗れたことで自動昇格は逃したが、4位でPO進出を果たす。
  J2昇格プレーオフでは準決勝で鹿児島との九州対決を制し、決勝へ駒を進める。決勝のFC大阪戦ではエースの橋本を欠きながらも4点を奪っての圧勝により、J3加入5年目にして初のJ2リーグ昇格を決める。
  橋本啓吾が通算25ゴールで得点王を獲得。

主なタイトル

国内タイトル

• 九州サッカーリーグ：1回
  2017年

個人タイトル

• J3リーグ得点王
  • 2025年：橋本啓吾（25得点）

現在の所属選手

背番号	Pos.	国籍	選手名	生年月日	加入年	前所属	備考
-	監督		大熊裕司	1969.1.19	2024	横浜F・マリノス ユース監督
2	DF		青山生	1996.4.11	2019	福岡大学
4	DF		櫻井風我	2000.9.11	2025	ツエーゲン金沢	【レ】
6	MF		大熊健太	1997.6.14	2020	福岡大学
7	MF		魚里直哉	1995.8.3	2024	藤枝MYFC
8	MF		力安祥伍	1998.8.22	2024	ツエーゲン金沢
10	MF		井上怜	2001.1.18	2024	水戸ホーリーホック	【完】
11	FW		橋本啓吾(C)	1998.9.17	2021	大阪商業大学
13	MF		中野桂太	2002.8.27	2025	ヴァンラーレ八戸	【完】
14	MF		五月田星矢	2002.4.18	2024	V・ファーレン長崎	【完】
15	DF		長友海翔	2002.4.5	2025	桃山学院大学	【卒】
18	FW		吉澤柊	1998.10.21	2024	いわきFC
19	MF		高瀬生聖	2001.7.6	2024	常葉大学
20	MF		阿野真拓	2003.8.30	2024	東京ヴェルディ	【完】
21	GK		清水羅偉	1999.4.28	2022	日本文理大学
23	DF		キム・ゴンヨン	2002.4.5	2025	蔚山大学	【完】
24	DF		松本雄真	1999.11.14	2024	FC今治	【完】
25	DF		横窪皇太	2002.5.25	2025	京都産業大学	【卒】
27	FW		渡邊星来	2003.7.10	2025	FCバサラマインツ
28	DF		眞鍋旭輝	1997.10.17	2023	レノファ山口FC
30	MF		望月耕平	2006.6.7	2025	横浜F・マリノス	【レ】
31	GK		小島亨也	1995.5.14	2025	ジェフユナイテッド千葉	【レ】
32	GK		李忠洹	2004.7.13	2025	安東科学大学	【完】
33	DF		黒木謙吾	1999.7.6	2024	FC大阪
34	MF		河合駿樹	2002.12.31	2025	札幌大学	【卒】
35	DF		江川慶城	2000.4.2	2024	FC大阪	【完】
39	DF		下川健太	1995.9.7	2025	奈良クラブ	【完】
40	FW		安藤隆昇	2006.8.8	2025	ガンバ大阪ユース	【完】
41	MF		坂井駿也	2004.4.16	2024	サガン鳥栖	【レ】
42	FW		松本ケンチザンガ	2002.3.14	2025	奈良クラブ	【レ】
43	DF		森田礼	2001.5.21	2025	横河武蔵FC	【完】
44	FW		佐藤遼	2004.1.8	2025	城西大学(在学中)	【特】
45	DF		田中誠太郎	2005.1.17	2024	立正大学	【卒】
47	MF		奥村晃司	1998.7.28	2025	Y.S.C.C.横浜	【完】
48	FW		木原仁	2002.8.2	2025	芦谷大学	【卒】
50	MF		安田虎士朗	2003.8.14	2024	FC東京	【レ】
58	FW		武颯	1995.7.18	2025	カターレ富山	【レ】

※備考欄は【完】=完全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【1】=第1種登録、【2】=第2種登録、【H】=ホームグロウン選手

過去に所属した主な選手

•  森島康仁（2017）
•  藤田浩介（2017 - 2021）
•  石井健太（2017 - 2023）
•  田中英雄（2018）
•  水泳翔馬（2018 - 2021）
•  サミュエル（2018 - 2021）
•  千布一輝（2018 - 2022）
•  内薗大貴（2018 - 2023）
•  小野寺達也（2019 - 2022）
•  徳永裕太（2019 - 2022）
•  渡邊龍（2019 - 2022）
•  梅田魁人（2020 - 2021）
•  線引康（2020 - 2022）
•  代健司（2020 - 2024）
•  前田椋介（2021）
•  工藤壮人（2022）
•  新保海鈴（2022）
•  岡田優希（2022）
•  下澤悠太（2022 - 2024）
•  永田一馬（2023）
•  南野遥海（2023）
•  辻岡佑真（2024）

歴代監督

国籍	監督名	在任期間	備考
	柳田和洋	1999年～2015年
	山口直大	2016年	選手兼任
	石﨑信弘	2017年～2018年6月	・九州リーグ1部優勝(2017年) ・JFL昇格(2017年)
	倉石圭二	2018年6月～2020年	・J3昇格(2020年)
	内藤就行	2021年
	高﨑康嗣	2022年
	松田浩	2023年～2023年9月
	加藤光男	2023年9月～12月
	大熊裕司	2024年～	J2昇格(2025年)

関連項目

• サッカー
• Jリーグ - Jリーグチーム一覧
• J3リーグ（2021年 - ）
• JFL（2018年 - 2020年）
• 宮崎県 - 宮崎市
• 九州
  • 鹿児島ユナイテッドFC
  • FC琉球
  • V・ファーレン長崎
  • ロアッソ熊本
  • ギラヴァンツ北九州
  • アビスパ福岡
  • サガン鳥栖
  • 大分トリニータ

関連リンク

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